2021年7月の19日、20日の両日で北岳、間ノ岳の登山を楽しむと、帰りがけの駄賃として二つの山を楽しむことにした。北岳での疲れを考慮して、短時間で楽しめる山として選んだのが車山と守屋山だった。21日に車山と霧ヶ峰高原のハイキングを楽しむと、その夜は諏訪湖に近いホテルに泊まった。そして22日に守屋山へと向かった。守屋山はアルプスの大展望だけでなく、諏訪湖も一望出来る山として中部圏内では人気の山だった。ホテルを離れると国道152号線に入って伊那市へと向かった。その伊那市と諏訪市との境界にあるのが杖突峠で、峠の位置が守屋山の登山口であり広い駐車場があった。そこまで来れば山頂との標高差は450mだった。着いたときは8時50分だったが、平日ながら既に10台ほどの車が止まっていたので、やはり守屋山は人気の山のようだった。そこからはガイドブック「分県登山ガイド・長野県の山」に従っての登山であり、その様子は下の写真帳をご覧いただきたい。始めに植林帯の登りがあり、標高1350mで林道に接すると、少しだけ林道を歩いた。そして赤井沢新道に入った。それは巻き道で15分ほど歩いて水呑場山荘が建つ広場に出た。その先で守屋山の北東尾根を登ることになった。始めにシラカバをよく見かけた。尾根道はやや急坂とあって、けっこう汗をかいての登りだった。急坂が終わると左手から立石コースが合流して、そこから数分で東峰のピークに着いた。そこは好展望地で、北に諏訪湖を、北東に八ヶ岳を眺められたが、山頂となる西峰は更なる展望地のようだったので、東峰は小休止にとどめて山頂を目指した。40mほど下って鞍部に着くと、その先はだらだらとした上り坂だったので、最後のひと踏ん張りと言った感じでも無く山頂となる西峰に近づいた。山頂が目前になると樹林帯を抜け出て山小屋の前に出た。そこより先は目立つ木は無く、明るい山頂風景がその先に広がっていた。その明るい西峰に立つとなるほど東峰よりも一段と素晴らしい展望が広がっていた。残念だったのはガス雲が高峰群を隠しており、南アルプスも北アルプスも八ヶ岳も一部が覗いているだけだった。少し稜線を見せていたのは中央アルプスで、木曽駒ヶ岳が望まれた。比較的低い山の多い北側は雲が少なく、前日に登った車山ははっきり見えていた。そしてその手前は諏訪湖だった。山頂では陽射しをまともに受けることになったが、涼しい風があって暑さを我慢する感じでは無かった。それでも休憩は少し戻って山小屋のそばの木陰でとることにした。山頂で休んでいたのは50分ほど。下山はすんなりと往路を戻った。水呑場山荘まで50分、更に30分歩いて登山口だった。時間はまだ13時前だったので、さほど遅くならない時間に自宅に戻れそうだった。後は伊那ICへと国道152号線を走ったのだが、途中の高遠町では寄り道して「さくらの湯」で守屋山登山の汗を流した。
(2021/10記) |