2010年の5月連休に雪の残る浅間山登山を計画したとき、その翌日は浅間山の近くの山を登ろうと考えた。それも無理なく登られて展望も良さそうな山との条件だった。それに合致したのが浅間隠山だった。日本二百名山にも選ばれており、浅間山の東のごく近い位置にあり、二度上峠側からのコースだとごく短時間で山頂に立てそうだった。「日本二百名山登山ガイド」を読むと、展望も素晴らしいとのことで、まさに願い通りだった。浅間山の登山を楽しんだのは5月2日のことで、その夜は前日に続いて上田市内でホテル泊だった。そして翌3日は、朝早い6時にホテルを離れた。高速道を使っても良かったが、その時間帯なら一般国道も空いているのではと考えて、国道18号線を東へと向かうと、その通りでごくスムーズに走って行けた。空を見ると薄雲が広がる程度で、前日同様に好天が続いているようだった。中軽井沢で国道146号線へと入り、長野県から群馬県へと抜けた。そして北軽井沢で県道54号線に入ると、この県道も走り易く、何ら問題なく二度上峠に近い登山口駐車場には7時半には到着出来た。駐車場は狭く15台ほどのスペースしかなかったが、ほぼ満車状態だった。車のそばで登山準備中の人も見かけた。その時間ならあわてる必要も無く、こちらもゆっくり準備を済ませてスタートした。
浅間隠山は二百名山に選ばれているとあって登山道はよく整備されており、登るのはごくスムーズだった。多少急斜面の部分があるものの、全くのファミリー向きと言えるコースだった。登りでこそ朝早い時間であったため、人との出会いは数名の下山者とすれ違っただけであったが、山頂は10人以上の人で賑わっていた。その後も入れ替わり立ち替わり多くの人が山頂を訪れたが、ほとんどが子供連れで、小学校低学年の子供が多いようだった。その下山はすんなりと登ってきたコースを引き返したが、昼が近づいたこともあって、何度もハイカーとすれ違った。10人ほどのグループもおり、この下山だけで50人以上の人とはすれ違ったのではと思えた。何とも人気のある山だと感心したが、登山口までのアプローチの容易さ、登山道は雰囲気が良く子供でも無理なく登れる易しさ、また登山時間もファミリー向きな手頃さ、そして山頂は素晴らしい展望が広がっている。それを考えると、人気のほどが理解出来た。登山口に戻ってきたのは、11時前と昼にはまだ時間があったため、余裕で帰路につくことが出来た。このごく短時間で中身の濃かった浅間隠山登山の様子を、下にまとめました。
(2010/6記)(2018/10写真改訂) |