TAJIHM の 兵庫の山めぐり <長野県の山:八ヶ岳連峰 
 
東天狗岳 2640m
 
西天狗岳 2646.0m
 
茅野市(長野県)
1/2.5万地図 : 蓼科
 
【2024年8月】 2024-132(TAJI&HM)
 
   《東天狗岳》 西天狗岳より  2024 / 8 《西天狗岳》 東天狗岳より  2024 / 8

2024年7月は下旬に入って好天が続くようになった。長野県の天気予報を見ると、8月3日頃まで好天が続くようだった。それを知ると久々に八ヶ岳連峰を登りたくなった。そして選んだのが二百名山にも選ばれている天狗岳だった。
 8月1日は移動日として蓼科高原に宿をとった。その宿を早朝の5時半に離れると、唐沢鉱泉の駐車場には6時前に到着することが出来た。駐車場は既に七割ほど埋まっていた。早朝の涼しさの中、6時にスタートした。唐沢鉱泉からだと天狗岳を周回で歩くことが出来るので、その周回コースを右回りで歩くことにした。温泉宿の「唐沢鉱泉」の前を通ると登山コースは二手に分かれた。直進は黒百合平に出るコースで、右手は西尾根に出て先に西天狗岳に着くコースだった。そこを直進した。始めは適度な歩き易さの緩やかな道だった。朝のひんやりとした空気が快かった。上空は明るいものの、周囲の樹林は薄暗さがあった。登山道ははっきりしており、道なりにスムーズに歩いて行く。その登山道に次第に石や小岩が増えてきて、ときに石伝いに歩くようになった。まさにゴーロ道だった。谷筋を歩くとあって、終始樹林に囲まれていた。また涸れ沢を歩くことがあり、ときに鉄橋を歩いた。ゴーロ道が続くことがあ、なかなか歩き難いコースと言えた。スタートしてから1時間ほど歩いて、漸く左手から渋ノ湯コースが合流した。まだゴーロ道の谷筋歩きが続いた。その谷筋歩きのまま黒百合平に着いて、いきなりと言った感じで黒百合ヒュッテの前に出た。朝の冷気と緩やかなコースに助けられて、ほぼ足を止めずに歩いてきて、漸く小休止とした。そのヒュッテの位置でコースは中山峠に出るコースと天狗の奥庭を通るコースに分かれた。そこは直進して中山峠に向かった。その中山峠までも緩やかな道で、峠にはヒュッテから5分で到着した。そこに着いて初めて展望が現れて、東の方向が眺められた。中山峠からは主脈を歩く縦走コースだった。南へと歩き出すと、すぐに前方に東天狗岳と西天狗岳の並ぶ姿が眺められた。なかなか優美な姿だった。尾根コースは樹林帯を歩くことが多かったが、所々で樹林帯を抜け出すと、そこでは好展望が広がっていた。八ヶ岳連峰だけで無く、東に奥秩父の山々、西には中央アルプス、北アルプスが一望だった。高度を上げるうちに岩場が増えてきた。そして前方に鋭い岩峰が見えてきた。それは東天狗岳の前衛峰、天狗岩だったが、そこは巻くことになった。そして東天狗岳の山頂が見えてきた。山頂に着いたのは9時19分。黒百合ヒュッテから70分が経っていた。その東天狗岳は大賑わいだった。中学生グループが来ていたためだったが、そのグループが程なく山頂を離れると、残っていたのは10人もおらず静かな山頂となった。その東天狗岳が素晴らしい展望地だった。360度ぐるりと遮るものも無く眺められて、南アルプスも姿を現していた。近くには八ヶ岳の盟主、赤岳がどっしりとした姿を見せていた。この日の視界は十分に澄んでおり、遠くは北アルプスもくっきりと見えていた。ただ徐々に湧き出しており、南アルプスは次第に雲に隠されてきた。東天狗岳で十分に休むと、対峙する西天狗岳へと移動した。鞍部へと50メートルほど下り、ほぼ同じ分だけ登り返した。百名山と違ってすれ違う人は少なく、マイペースで歩けた。西天狗岳までは17分だった。西天狗岳の山頂は東天狗岳よりも広々しており、こちらには二等三角点(点名・東岳)を見た。ただ展望に関しては東天狗岳よりは悪く、北の方向はほぼハイマツ帯に隠されていた。それでも休むには良い所で、南の方向が広く眺められる位置で休憩とした。静かな山頂で、登山者は5人もいなかった。両ピークでの休憩を終えると、西尾根を歩いて下山することにした。まだ10時だったが、徐々に湧いてきた雲で赤岳は隠されようとしていた。西を見ると来たアルプスも雲が増えていた。西尾根は下り始めたときはパノラマコースだったが、やや急坂になっており、足下に注意を要した。陽射しを受けるので暑い下りだった。それも樹林帯に入って少しは涼しさを感じるようになったのは良かった。もう展望は無く、緩やかな尾根歩きが続いた。その尾根歩きでは、途中二度ほど上り坂になるときがあった。また突然のように展望地の現れるときがあり、そこは第二展望台、第一展望台の名が付いていた。陽射しを受けることもあってバテ気味となったため、何度か小休止をとった。そのため2時間ほどかかって漸くの思いで枯尾ノ峰コースとの分岐点に着いた。そこからは北西へと斜面を下ることになった。終始樹林帯を歩くことになったが、往路コースよりは歩き易いのではと思えた。その頃には十分に足は疲れており、すっかり歩度は鈍っていた。途中何度か休憩もとったので、登山口に着いたときは西天狗岳から3時間近くが経っていた。コースタイムよりもずっとかかっていた。唐沢鉱泉の前でジュースを飲みながら小休止をとると、おもむろに駐車場へと戻って行った。
(2024/9記)
<登山日> 2024年8月2日 6:00唐沢鉱泉駐車場スタート/6:07黒百合平コース入口/7:05渋ノ湯コース合流点/7:52〜8:08黒百合ヒュッテ/8:13中山峠/9:19〜46東天狗岳/10:03〜33西天狗岳/*11:08第二展望台/12:36枯尾ノ峰コース分岐点/13:24唐沢鉱泉/13:29唐沢鉱泉駐車場エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。黒百合ヒュッテの気温は17℃、東天狗岳も西天狗岳も23℃だった。どちらの山頂も風は僅かにあり。視界は澄んでいた。
<< Photo Album 2024/08/02 >>
唐沢鉱泉の駐車場はまだ余裕があった 6時にスタートした 前方の駐車場も余裕があった 登山口の案内板を見る
唐沢鉱泉の前を通った すぐに西天狗岳に通じるコースが右手に分かれた そこは直進した まだ車の通れる道だった
黒百合平の標識が現れて、そちらに向かった 鉄橋を渡ると、その先から登山道が始まった 小石の多い登山道だった
周囲はシラビソ林だった 鉄階段が付いていた 登山道は緩やかに続いた
木道の付いている所があった すっかり石伝いで歩く所が現れた 木の根が這う所もあった
石だらけの道が続く まさにゴーロ道だった 渋ノ湯コースに合流した ゴーロ道は続いた
グレーチングの道を歩く 朝の光が届く中を歩いた 黒百合平が近づいた
いきなりと言った感じで黒百合ヒュッテが現れた 8時前の黒百合ヒュッテはひっそりとしていた 黒百合ヒュッテの正面を見る
ヒュッテのそばからは東天狗岳への近道が分かれていた 中山峠に向かうべくキャンプ地を通って直進した 黒百合ヒュッテから5分ほどで中山峠に着いた
中山峠に着いて、この日初めての展望を得た 展望は南東方向で、奥秩父の山並みがくっきりと眺められた
上の写真の左手に見えたのは天狗山と男山だった 南へと尾根歩きに移った 樹林帯へと入った 尾根でも石のごろごろしている所が現れた
好展望地が現れた 北アルプスがくっきりと眺められた
上の写真に写る御嶽山を大きく見る 同じく乗鞍岳を大きく見る
同じく霞沢岳を大きく見る 北アルプスの核心部を大きく見る

槍ヶ岳から餓鬼岳
までを眺める

(←)
北アルプスは剱岳
まで眺められた

 (→)
  立山を大きく見
  る

東の方向も眺めら
れた

そちらの視界も良
く、日光の山並み
も眺められた
上の写真に写る日光白根山の辺りを大きく見る 歩いてきた方向、北に見えるピークは中山だった

前方に東天狗岳と
西天狗岳の並ぶ姿
を見た

東天狗岳は山頂手
前の天狗岩が見え
ていた

また樹林帯に入っ


東天狗岳へと近づ
いて行く

木道を歩くことが
あった
岩場を登るようになった オトギリソウを良く見た 東天狗岳の東斜面は急斜面だった
天狗岩が近づいてきた 黒百合ヒュッテからの近道が右手から合流した 天狗岩は巻くことになった

(←)
天狗岩のそばを
通過すると、山
頂が見えてきた


 (→)
  山頂へと最後の登
  りにかかった
東天狗岳の山頂が目前になった 山頂は学生で大賑わいだった 東天狗岳は小海町と茅野市の境界にあった

東天狗岳の山頂は
素晴らしい展望地
で360度ぐるり
と眺められた

西から北、北東に
かけてを眺めた

上の写真の左手を
見る 南東から南
西までだった

南に八ヶ岳の主峰、
赤岳を見た
上の写真の左手を眺めた 北東から南東までだった
北の方向を見る 北アルプスの全景が眺められた
北アルプスの北部となる後立山連峰を眺めた

南アルプスも北部
の雄峰が眺められ

北岳から仙丈ヶ岳までを大きく見る 北アルプスの槍ヶ岳を大きく眺めた

西天狗岳の左手に
中央アルプスを見


中央アルプスを今
少し大きく見る

蓼科山の右手後方
を見る

妙高山、火打山の
並ぶ姿が眺められ


北東方向では浅間
山が目立っていた

浅間山の右手を見

上の写真の右手、東から南東にかけてを眺めた 両神山が望めた
両神山を大きく見る 次に西天狗岳に向かうことにした 始めに歩いてきた道を少し引き返した

西天狗岳への道に
入った

鞍部を過ぎて上り
坂に入った

振り返って東天狗
岳を眺めた

西天狗岳の山頂が
近づくと、ゴーロ
道となった

(←)
西天狗岳の山頂に
付いた 東天狗岳
の山頂よりも広や
かだった

 (→)
  二等三角点(点名
  ・東岳)を見る

西天狗岳は東天狗
岳ほどの展望は無
かったが、南の方
向はすっきりと眺
められた
東天狗岳の山頂を見る 天狗岩を見る 根石岳と箕冠山との間に根石岳山荘を見る

(←)
東天狗岳を少し大
きく見る

 (→)
  赤岳、阿弥陀岳に
  雲が増えてきた
西の方向は東天狗岳よりもすっきりと眺められた 北西方向、北アルプスの方向を眺めた

右上の写真に写る
鉢伏山を大きく見


南アルプスはほぼ
雲に隠されようと
していた
北の方向はハイマツが茂っていた 西天狗岳の標識を見る 下山は西尾根に入った

始めはハイマツの
中を歩いた

展望が良く西尾根
が良く見えた

蓼科山の方向を見

前方のピークが枯尾の峰かと思えた ゴーロ帯を下ることもあった 樹林帯に入った
紫の花はイブキジャコウソウのようだった 上り坂になることがあった 展望地が現れた 第二展望台の名が付いていた
南八ヶ岳が眺められたが、赤岳、阿弥陀岳は雲に隠されようとしていた 樹林帯に入って下りを続けた
陽射しを受ける所は、けっこう暑く感じた 尾根は歩き難い所もあった また展望地が現れた 第一展望台だった
南アルプスはすっかり雲に隠されていた 第一展望台からは北の方向も眺められた
西の山並みも雲に隠されようとしていた 左の写真の右手を見る 北アルプスも雲が広がっていた
まだまだ尾根歩きは続いた 枯尾ノ峰コースの分岐点にはなかなか近づかなかった 漸くの思いで枯尾ノ峰コースの分岐点に着いた
分岐点の標識を見る 唐沢鉱泉への道に入った 岩の上を歩くこともあった
次第に歩き易くなった ジグザグに下って行く 登山道の雰囲気は良かった 登山口となる橋が見えてきた
橋のたもとに着いて標識を見る 唐沢鉱泉の前に着いた ベンチに座るとジュースで喉を潤した 駐車場に戻ってきた 天狗岳を十分に楽しんだ思いになれた
下山後に茅野市へと戻っていたとき、中道地区の畑地から八ヶ岳連峰を眺めた