TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岐阜県の山 
 
古城山    こじょうさん 407.4m 山県市(岐阜県)
 
1/2.5万地図 : 岩佐
 
【2006年11月】 2006-83(TAJI)
 
   南麓にある特養ホームの近くより  2006 / 11

 尾張、美濃は戦国時代の表舞台だけに城跡を持った山が多くあるが、この古城山も名の通りにその一つで、往事は美濃の守護大名、土岐頼芸の居城が建っていたとのこと。その城は斎藤道三の手によって落城されたが、昭和63年に地元の有志の手によってミニチュアの天守閣が再建されている。この古城山は別名、大桑(おおが)山とも金鶏山とも呼ばれており、山頂の城も大桑城と呼んでいるようだった。と以上のことを知ったのは、「岐阜の山旅100コース」を読んでのことだった。2006年11月は名古屋に滞在していたが、19日の日曜日は朝からどんよりと曇って、どうやら昼には雨になる予報だった。そこで午前だけでも近くの低山で体を動かそうと考えて、「岐阜の山旅100コース」を参考にして手頃な山を探した。そして選んだのが古城山だった。山頂に建つミニ天守閣に興味を持って訪れることにしたものである。
 山県市内の国道256号線を北上し伊佐美で県道174号線に折れると、程なく大桑城の案内標識が現れた。その標識は点々とあり、それに案内されるままに進むと、車道は北へと向かうようになった。特別養護老人ホームが現れると、そのそばを抜けて広場の前に出た。もう古城山の麓だった。そこより道は東と西に分かれていたが、西に向かう林道のような道に入ると、僅かな距離で登山口に着いた。いずれ雨に変わる空とあって、登山口前の駐車場には他に車は見えなかった。登山口と言っても今少し車道は続いており、車道の終点より山道が始まっていた。道はごく普通の山道と言った風情で、ときにシダが茂って道が隠され気味になっており、あまり歩かれているようには見えなかった。どうもマイナーな感じがしてその先を心配したが、登るほどに山道ははっきりして、落ち着きのある歩き易い道に変わって来た。また周囲の木々は紅葉を迎えており、それも登山道に良い雰囲気を与えていた。いかにも古道を歩いている風情となってきて、良い感じで登って行けた。その歩き易いままに歩を進めると、歩き始めてから40分ほどで山頂そばのミニ天守閣に着いた。天守閣は高さ3.3メートルとミニチュアながら、いかにも地元の熱意で建てられたとの思いが伝わるしっかりした出来栄えだった。そのミニ天守閣からほんの目の先が山頂で、そこは平らに広くなっており、その中に二等三角点(点名・大桑城山)が置かれていた。ベンチもあって休憩出来るようになっていたが、展望は北東方向が僅かに開けているだけで、休む所としてはミニ天守閣のそばが良かった。そこで山頂では高賀三山が見えることを確認しただけで、すぐにミニ天守閣に戻って休憩とした。そのミニ天守閣のそばが絶好の展望地で、濃尾平野やその北辺の低山が一望だった。空こそ曇っていたが、けっこう澄んだ視界で、むしろ曇っているために山並みがモノトーンに見えて悪い風景では無かった。その風景を眺めていると、戦国の時代とさほど変わっていないのではとの感慨が湧いてきた。その戦国時代に思いを馳せながら暫しのときを過ごした。
(2007/1記)(2010/5改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2006年11月19日 8:40登山口スタート/9:20〜42山頂/10:11登山口エンド。
(天気) 曇り空が広がっていた。気温は麓で12℃、山頂では8℃まで下がっていた
。山頂では少し冷たい風あり。山頂からの視界は澄んでおり、特に南の方向は良く見えていた。
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広場からは標識に従って西の方向に車を進めた そして林道のような道に入った 登山口の前は広場となって駐車スペースがあった そこに車を止めるも車道は今少し先まで延びていた 車道の終点より、登山道が始まっていた
登山道は始めのうちは少し鄙びており、シダの茂る所もあった 登るほどに落ち着きのある登山道になってきた 登山道の途中には「国盗り物語」とゆかりがあることを示す標識が立っていた
山頂が間近になると、天守閣が見えて来た そばには小さな祠も見えていた 天守閣をそばから見る そこより僅かに先が山頂だった 山頂は広く平らになっていたが、展望は北東に僅かにあるだけだった
山頂を離れて天守閣の前に立つと、南に向かって広々と展望が現れた

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上の写真の金華山
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  上の写真の右手と
  なる南西方向には
  伊吹山がうっすら
  と見えていた
山頂側から天守閣を眺める 天守閣は高さ3メートルと超ミニサイズだった 山頂に戻って、色づきだした周囲の木立を眺める 三角点のそばからは木立の間を通して、北東方向が望めた

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北東方向に見える
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  左の写真の高賀山
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