◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岐阜県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
百々ヶ峰 どどがみね | 417.9m | 岐阜市(岐阜県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 岐阜北部 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2006年8月】 | 2006-60(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
岐阜城の天守閣より 2006 / 8 |
岐阜市の山は何と言っても金華山。その金華山に登ったのは2006年8月のお盆休みの一日だった。暑い盛りでもあり、日中を避けて午前に登ったのだが、朝からもう30℃に迫る暑さになっており、蒸し暑さも手伝って汗だくで山頂に着いたものである。その金華山の山頂に建つのが岐阜城で、戦国の歴史の一ページを飾った名城である。その天守閣に立つと、そこは絶好の展望台にもなっており、四方八方があまねく眺められた。その眺望の中に長良川を挟んで対峙する山が目を惹いた。山容は金華山とは対照的に山頂部は平らになっており、山体も特に大きくもなかったが、間近にあるだけに何山なのかとちょっと注目してしまった。ガイドブックを見ると、それが百々ヶ峰で、金華山と同様に幾つかの登山コースがあると紹介されていた。金華山はどうみても午前中で下山を終えてしまいそうだったので、この日の午後は百々ヶ峰に登りたい気持ちが湧いて来た。そこで金華山の下山を終えると、さっそく百々ヶ峰へと向かった。コースは南麓の松尾池からのコースとした。そこで金華山を離れると、まずは千鳥橋を渡って長良川の対岸に出た。そして右岸道路を中川原で離れて松尾池を目指した。その松尾池の駐車場に着いて歩き出したのは、もう13時が近い時間だった。松尾池には遊歩道が巡っており、その湖畔には合掌造りの料亭があって、鄙な風景が作られていた。その池の風景を眺めながら湖畔を回って百々ヶ峰に向かえる遊歩道に入った。その遊歩道は萩の滝まで続いており、その萩の滝も岐阜市の観光スポットになっていた。萩の滝を過ぎると道は遊歩道の雰囲気は消えて山道となり、やや急坂となってきた。その坂を登り切ると舗装された車道に出た。その車道は山頂の間近を通って北西麓の三田洞地区へ通じているようだった。そこで簡単に山頂へ向かおうと車道を歩き出したが、5分ほど歩いてその単調な車道歩きがいやになってきた。山頂へは東海自然歩道が通じていることでもあり、そちらを歩く方が面白いと、一度引き返して尾根に付いている東海自然歩道を歩くことにした。やはり木々に囲まれた山道を歩く方が気分が良かった。ところでこの日は朝から少し雲の多い空だったが、その雲が昼には増えると共に黒みを増して赤黒くなっていた。どうやら夕立になりそうな気配だった。それが尾根歩きを始めた頃より加速し出して、空は一気に黒ずんでほぼ曇り空になっていた。そして山頂の北隣となる375mピークに着いた頃より雨粒が落ちてきた。そして雨脚は次第に強くなってきた。おまけに雷が間近で鳴り出した。雷が鳴っているときにピークに立っているのは危ないと思い、山頂との鞍部まで進むことにした。その鞍部には先ほどの車道が通っており、そこには立派なトイレまで出来ていた。そのトイレの陰で雷をよけると共に雨宿りとした。その直後に大雨となった。風まで出て嵐の様相となってきた。気温も24℃まで下がって、風のために肌寒ささえ覚えた。この夕立はけっこう長く続き、小止みになったかと思うと、また雷を伴っての嵐が襲って来るの繰り返しで、おおよそ1時間ばかりの雨宿りになってしまった。その雨が霧雨に変わり出した頃、陽射しが現れるようになった。もう後は晴れて行くだけなので、狐の嫁入りの中をハイキングを再開した。その鞍部には標識があり、山頂まで290mと記されていた。もうごく僅かな距離だった。そこは東海自然歩道とは離れていたが、程良い歩き易さの小径になっており、ごく気軽に山頂に着いた。そこに見たのはガイドブックには載っていない立派な展望台だった。山頂に着いて空は漸く晴れになっており、明るく照らされた展望台にさっそく上がってみた。すぐに目に飛び込んできたのが金華山の姿だった。雨によって少しは空気の汚れが落とされたのか、視界は幾分良くなっており、その視界の中、長良川を挟んで金華山の尾根が眼前に横たわっていた。その山頂の天守閣は雨上がりとあって光って見えていた。この百々ヶ峰には山頂の展望は期待していなかっただけに、これはうれしいことで、暫しの時間、展望台でじっと佇んでいた。下山は晴れ間の中、往路コースを辿って戻って行った。もう晴れ間が続くものと思っていたのだが、下山中に再び雲が広がり出して、麓に戻ったときは、またにわか雨がありそうな雲行きになっていた。 (2006/11記)(2010/11改訂)(2022/3写真改訂) |
<登山日> | 2006年8月12日 | 12:57スタート/13:25林道に合流/途中で雨宿り/15:15〜31山頂/16:26エンド。 | |
(天気) | 朝からモヤのきつい空だったが、午後に入って赤黒い雲が混じり出した。山上の林道に出た頃は、その黒い雲が空を覆っていた。尾根を登り出した直後に小雨となり、雷も聞こえて来た。山頂手前の鞍部に出たときに雷雨となったため、鞍部のトイレの陰で雨宿りとした。雷雨が通り過ぎると陽射しが現れて来た。山頂からの視界は、雨で少しはモヤが現れた程度で、すっきりとはしていなかった。晴れ間の中で下山出来たが、ふもとに着いたときは、空は再び黒雲が広がっていた。 | ||
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