◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <三重県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
明星ヶ岳 みょうじょうがたけ | 560m | 亀山市(三重県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 亀山 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2006年12月】 | 2006-89(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
東麓の白木町より 2006 / 12 |
明星ヶ岳は鈴鹿山脈の南、鈴鹿峠に近い位置にある600mに満たない小ぶりな山で、登山としては半日コースの対象となる。この明星ヶ岳を2006年12月最初の日曜日に訪れた。この日の目的の山は亀山市の西郊に位置する錫杖ヶ岳だった。この見栄えのする山を北側の加太側からのコースで登ると、2時間で終わってしまった。まだ昼前でもあり足の疲れも無いことから、午後を別の山で過ごすことにした。持っていたガイドブックは「名古屋周辺の山200」。錫杖ヶ岳の周辺を探ると、この明星ヶ岳が移動時間と言い登山時間と言い、午後の半日としては申し分なく思え、すんなりと決めた。さっそく移動とした。国道25号線を走り、関町に入って適当に北上すると、巨大なシャープ亀山工場のそばを通った。ところが登山口となる国分寺への道が見つからなかった。どうもシャープの工場が出来たことにより、道の様子が変わったようで、白木町の中でうろうろしてしまった。30分以上は迷っていたかもしれないが、何とか国分寺につながる車道に入ることが出来た。その車道を終点まで走らず、途中の他の車道と合流する地点に駐車とした。迷っていたため、スタート時間は13時半が近くなっていた。手早く準備を済ませて車道を登って行くと、車道はすぐに終わり、その終点には十分な駐車スペースがあった。国分寺の駐車場のようだった。その先からは山道と言うよりも参道と呼ぶのが相応しい小径が始まっていた。点々と石仏が置かれており、道はよく踏まれていた。国分寺が近づくと石仏の数は増え、最後は石段の登りとなって国分寺に着いた。そこにも小さな石仏がいっぱい並べられていた。狭い境内を横切った先より明星ヶ岳への登山道が始まった。これはごく普通の山道で、足元に国分寺を見ながら登って行った。一度小さなピークを越してコルに下りると、その先より真っ直ぐな急坂が始まった。周囲は植林が囲んでおり、ひたすら急坂登りが続いた。標高差にして200mほどの急坂を休まず登って行くと、漸く緩くなり程なく山頂に着いた。それは東峰で、三等三角点(点名・明星嶽)が置かれていた。冷たい風があったが、周囲は木々が囲んでおり、いくぶん和らげられていた。その東峰の標高は549mだが、そこは最高点では無く、300mほど離れた西峰が10m以上高かった。すぐにそちらに向かった。もう緩やかな尾根歩きで、7分ほどで西峰に着いた。そこに立った途端、強い西風をまともに受けた。しかも冷たさをひとしおで、気温も午後なのに6℃と低かった。風を遮ってくれる木立が無いためだが、おかげで展望には恵まれた。南には青山高原の山並みが広がり、西から北へと鈴鹿の尾根が一望だった。鈴鹿の山は厚い雲が上空を覆っており、暗く沈んでいた。それにしても午前に登った錫杖ヶ岳は登山者が多く盛況だったが、明星ヶ岳は正反対で、国分寺の前で2名の下山者とすれ違った後は誰とも会わず、山頂も無人だった。登山時間は同じ程度で、急坂登りの面白さもあり、山頂の眺望も負けず劣らずなのに、この違いは何なのだろうかと少々考えさせられた。山頂に暫く立っていると強風に体が冷えて来たので、20分ほどで山頂を切り上げた。下山は往路をすんなり戻った。その下山中も人に会うことは無かった。麓に着くと上空はすっかり快晴だった。山頂の寒さがうそのように暖かい陽射しが満ちていた。 (2007/3記)(2010/8改訂)(2022/3写真改訂) |
<登山日> | 2006年12月3日 | 13:20スタート/13:27車道終点/13:37国分寺/14:10〜13三角点ピーク/14:20〜40山頂/15:12国分寺/15:27エンド。 | |
(天気) | 午前は雲が多いながらも陽射しの見える空だったが、午後に入って鈴鹿の空はすっかり曇り空に変わっていた。但し、少し南の空は晴れていた。気温は山頂で6℃、風が非常に強く、冷たさあり。視界は良かった。 | ||
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