TAJIHM の 兵庫の山めぐり <静岡山梨県境の山 
 
白鳥山    しらとりやま 567.4m 富士宮市(静岡県)
南部町(山梨県)
 
1/2.5万地図 : 富士宮
 
【2024年12月】 2024-212(TAJI&HM)
 
   上長貫の長見寺より  2024 / 12

 2024年の12月に入ったとき、第一週は静岡県南部で晴天の続くことが分かった。そこで富士宮市近郊の低山ハイクを楽しむことにした。富士山を望める山を登ってみたいとの思いからだった。
 向かったのは5日の木曜日。自宅を6時半に離れると、京都市内で多少渋滞はあったものの、後はスムーズだった。新名神から伊勢湾岸道、新東名と走って行く。東の方向は雲が広がっていたので富士山はその雲に隠れていると思っていたのだが、静岡県に入って静岡市辺りまで来ると、突然のように富士の姿が現れた。雲が多いのは富士山より北の方向で、富士山の上空は青空だった。新東名を新清水ICをで降りたときは12時前だった。この日は移動日だったが、移動にトラブルが無ければ午後は易しく登れる山として白鳥山を登る予定にしていたので、予定通り白鳥山の登山口に向かった。白鳥山は富士宮市の西端、山梨県との県境に位置する山で、山梨県百名山に選ばれている。登山コースは富士宮市側にあり、その登山口へとナビのままに向かって行くと、県道190号線を尾崎北交差点で離れて県道10号線に入った。程なく左手に本成寺が現れると、そこに白鳥山の案内板を見た。良く見ると登山口の標識も立っていた。本成寺には駐車場があり、そこに駐車とした。実際の登山口は今少し先のようだったが、駐車場の隅から始まる細道の起点には距離標柱が立っており、山頂まで2.25kmだった。道なりに坂を登ると、数軒の民家が現れて集落内を歩く感じとなった。そこにも白鳥山の標識があり、すんなりと登山口に向かえることになった。茶畑のそばを通って登山口へ。その登山口から振り返ると、茶畑の向こうに富士山が見えていた。但し雲が増えようとしていた。登山道に入ると始めに竹林の中を歩いた。竹林が終わると周囲は植林地となった。その植林地がずっと続いた。その途中で現れたのが七面宮跡への階段だった。その階段を登らず直進するも、結局は階段の途中に合流して七面宮跡に着くことになった。登山道は始めはごく普通の感じで登れていたのだが、途中は風雨による浸食が進んだためか、大きくえぐれられていたり石ころがごろごろして、決して歩き易いコースでは無かった。それにしても展望のない登山道だった。気になったのは陽射しが消えてきたことで、どうやら雲が広がっているようだった。距離標柱は500m置きにあり、あと1km、あと500mと減ってきた。あと500mの位置を過ぎた辺りで漸く樹林に切れ目が現れて、そこに富士山を見た。富士山は雲に包まれようとしていた。その先で下り坂があり、登り返すと山頂は近かった。距離標柱は多くなっており、300m、250m、150m、50mを見た。ずっと植林帯は続いており、とうとう山頂に着くまで植林地だった。山頂の三等等三角点(点名・白鳥山)を確認すると、その先へと歩いた。山頂の北側は開けており、一種の観光地のように「恋人の聖地」として鐘やモニュメントがあったりした。これは山梨県側からは山頂近くまで車道が通じており、登山者でなくても簡単に山頂に立てるためかと思えた。富士山はと見ると、やはり雲に包まれて見えなくなっていた。それでも暫く休んでいると雲の薄れるときがあって、いっとき山頂が現れた。白鳥山の山頂は富士山の方向だけでなく、北の方向にも展望があって、そちらには白水山や天子ヶ岳が望めた。遠くに見えていたのは南アルプス南部の辺りと思えたが、雪化粧をしていた。但しうっすらとした視界だった。もう富士山は現れそうになかったので、山頂で30分ほど過ごすと下山に移った。往路を戻るのみ。登山道の荒れた箇所はやはり歩き難かったが、下山方向だったので登っているときほどは気にならなかった。下るうちに陽射しを見るようになったので、天気はまた良くなってきたようだった。登山口に着くと富士山は姿を現しており、その上空は薄いながらも青空になっていた。 
(2024/12記)
<登山日> 2024年12月5日 12:20本成寺駐車場スタート/12:48七面宮跡/13:00頂上迄1km地点/13:33〜14:06山頂/14:33頂上迄1km地点/14:44七面宮跡/15:06駐車場エンド。
(天気) スタート時の空は晴れていた。徐々に雲は増えて、山頂に着いたときは空の九割方まで広がっていた。山頂の気温は11℃。風はほとんど無し。視界は良かった。
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本成寺の駐車場をスタート地点とした 駐車場の隅から隅から登山道が始まっていた 入口に立つ白鳥山登山道案内図は読めなくなっていた
入口には距離標識もあった 「頂上迄2.25km」だった やや急坂を登って行く 広い道に出て、集落内を歩くことになった

登山口の方向を示
す標識が現れた

集落を抜けて茶畑
のそばを歩いた

背後に展望が現れ
て富士山が望めた
富士山を大きく見る 登山口に入った また距離標識が現れて、「頂上迄2.0km」だった
的確に標識が立っており、分岐点も迷わず進めた 始めに竹林内を歩いた 植林地を歩くようになった
登山道の標識は点々と立っていた 階段が現れた 七面宮跡への階段だった 階段に入らず直進すると、「頂上迄1.5km」を見た
結局、七面宮階段に戻ってきた 七面宮跡に着いた 奥の鳥居まで歩いた
植林地は続いた 登山道の荒れが目立ってきた 悪路は暫く続いた 「頂上迄1.0km」となった
また無理なく歩けるようになった 「頂上迄0.5km」となった 漸く木々の切れ目が現れて、富士山が眺められた
鞍部へと少し下った後、上り坂に変わった 「頂上迄300m」を見る とうとう山頂まで植林地が続くことになった 距離標識は50m置きと小刻みになり、最後は「頂上迄50m」だった
山頂に着いた 疎らな植林地だった 山頂には三等三角点(点名・白鳥山)を見た 三角点を間近で見た
三角点の位置より北に向かうと、南部町からの広い道に合流した 富士山が望める展望地に立ってみたが、富士山は雲に包まれていた 展望地には「恋人の聖地」のモニュメントや鐘が置かれていた
休んでいるうちに、富士山が頂を現した 左の写真に写る富士山の山頂を大きく見る 更に大きく見る
北の方向も眺められた 左の写真に写る白水山を大きく見る
上の写真に写る天子ヶ岳を少し大きく見る 白水山の左手に見えていたのは篠井山だった まだ紅葉しているカエデを見た
下山は往路を戻った 再び植林地を歩いて行く 植林地の中で黄葉したカエデを見た
悪路部分を慎重に下った 七面宮跡まで戻ってきた 七面宮跡からは石段を下った
登山道に入って植林地を再び下って行く 登山口が近づいて竹林を歩いた 登山口を出ると、茶畑だった
富士山が再び現れていた 本成寺への小径に入った 駐車場に戻ってきた