TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岐阜県の山 
 
釜ヶ谷山    かまがたにやま 696.0m 山県市(岐阜県)
 
1/2.5万地図 : 美濃神海
 
【2006年11月】 2006-84(TAJI)
 
   伊自良湖の近くより  2006 / 11

 岐阜県山県市の山は北辺にこそ千メートルを越す山が幾つかあるが、概ね低山と呼べそうな山がほとんどを占めている。その低山にもハイキングコースが整備されて四季を通じて楽しめる山が散見出来、この釜ヶ谷山もその一つだった。東南麓に桜の名所として知られる伊自良湖があり、傍らにはキャンプ場もあって山県市では人の訪れの多い所となっている。そしてキャンプ場から山頂まで二つの整備されたハイキングコース(奥ノ院コースと龍神コース)があって、周回コースとして登山を楽しめる山である。
 2006年11月19日の名古屋の空は朝からどんよりとしており、昼には雨になる予想だったが、休日を体を動かさずに過ごすのはもったいないことなので、午前中のみの軽いハイキングを考えた。そこで近場の山として岐阜市郊外となる山県市内の古城山を登ったのだが、こちらは400mほどの山とあってごく短時間で登山を終えてしまった。そして時計を見ると、まだ10時過ぎだった。足に疲れは無く、また雨の降り出しまで今少し時間がありそうに見えたので、もう一つ山を登ることにした。そこで向かったのが釜ヶ谷山だった。古城山とは僅かな距離の上に、整備されたハイキングコースがあって、こちらも短時間で登れると考えてのことだった。もう空の色はすっかり黒くなっていたが、視界は悪くなく、周囲の山はすっきりと見えていた。30分とかからず伊自良湖に着くと、湖は水量が少なく土の部分が多く見えて少しうら侘びしい雰囲気だった。その伊自良湖を過ぎると、自然とキャンプ場に着いた。道はその先も続いていたが、キャンプ場の入口で進入禁止になっていたためキャンプ場そばの駐車場に駐車とした。そこには3台の車があり、こちらと同様ハイキングに来たものと思われた。キャンプ場内の車道を歩き出すと、道そばに点々と釜ヶ谷山への案内標識が立っていた。その案内のままに進むと、自然と左手の斜面に向かって行った。どうやら奥ノ院コースのようだった。小さなプールのそばを過ぎると、そこまでがキャンプ地の範囲だったようで車道は山道へと変わった。奥ノ院コースは良く踏まれており、遊歩道と呼べそうなコースで、案内標識が無くともごく気楽に登って行けた。最初のポイントとして東屋のある展望台に着くと、そこからは南の方向が開けていた。但し手前の木々が茂っており、展望台と言うほどの眺望は無かった。その先で尾根を登るようになり、次に着いたのがコースの名になっている奥ノ院だった。この釜ヶ谷山の麓には名刹の甘南美寺があり、その奥ノ院として甘南美明神が祀られていた。その先で尾根は方向を変えて、山頂のある北西方向に真っ直ぐ向かうことになった。その尾根を登り始めてすぐに大きな岩に出会った。その上がけっこう良い展望台となっており、南に向かって広々と展望が得られた。金華山辺りからこの釜ヶ谷山までの低山が、モノトーンの色合いではっきりと見えていた。山頂での展望も期待して尾根登りを続けて行く。急坂が長く続いて少しは手応えのある登山となった。幾分肌寒さを感じる空気は登るには助けとなって、休まず登って行くと、標高600m辺りで尾根は緩くなり、龍神コースと合流した。その辺りまで来ると周囲の自然林は色付いており、その中の小径を歩くと行った風で、良い雰囲気になっていた。尾根道も更に緩やかなものとなり、散策気分で尾根を辿った。道は丸太で整備されており、もう遊歩道そのものだった。その雰囲気のままに山頂に着いた。その山頂は平らに開けており、周囲を木々が囲んでいた。その一角には低山には珍しく避難小屋が建っていた。小屋には名が付いており「千把小屋」となっていた。その山頂に着いた頃より霧雨が降って来たので、小屋の中で一休みとした。小屋は掃除も行き届いて小ぎれいにされており、地元で大切にされていることを窺わせた。ただ中は薄暗いので、ひと息ついたところで小屋の外に出ると、うまく霧雨が止んでいた。改めて山頂を眺め回すと、南の方向に少し展望があり、尾根の途中の展望岩と同じ景色が眺められた。但し山頂の方が木々に隠され気味だった。他の方向は樹林に阻まれており、その木々の隙間から北の方向に舟伏山を確認できたが、そちらは雨なのかうっすらとしか見えていなかった。山頂はけっこう冷たい風が吹いており、また霧雨が再び降り出したので、それをしおに下山に向かうことにした。下山はコースを変えて龍神コースを下った。こちらはまず東の方向へと下って釜ヶ谷に出た。後は釜ヶ谷に沿って道は続いていた。奥ノ院コースに比べると遊歩道の雰囲気は少なく、少しマイナーな感があった。また露岩を歩くこともあって、雨で滑り易く注意が必要だった。この龍神コースを下る間に霧雨は小雨となり、更に強くなって登山口に下り着く頃にはすっかり雨の中だった。登山口から先は林道になっており、駐車地点まで今暫く少し単調な舗装路歩きをすることになった。
(2006/11記)(2014/7改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2006年11月19日 10:53キャンプ場駐車場スタート/11:00プール横/11:23展望台/11:33奥ノ院/11:52二つのコースの合流点/12:01〜20山頂/13:14龍神コース登山口/13:39エンド。
(天気) 朝からすっかり曇り空。その空が昼が近づいて黒みを増して来た。山頂では東から冷たい風が吹いていたが、気温は9℃ほどで、風が無いと少し肌寒く感じる程度。その山頂に着いた頃より霧雨が降って来た。視界は南の方向はまずまずすっきり見 えていたが、北の方向は雨なのか、煙っていた。下山に向かうと、霧雨は小雨となり、雨の中の下山となった。
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キャンプ場の駐車場に駐車して歩き始めた キャンプ場の車道を歩いて行く プールのそばより登山道が始まった
登山道は易しい道だった 遊歩道と呼べそうな所もおあった 登山道ではときおり石仏に出会った
展望台に着くと、その先から尾根歩きとなった 展望台からの眺めは良くなかった 尾根の登山道を登って行く
279番鉄塔のそばより山頂方向を望んだ 奥ノ院に着いた 甘南美明神が祀られていた 奥の院の先で急尾根の登りが始まった 残り600mだった

(←)
急坂が始まったと
き、展望の良い岩
が現れた その上
に立って南の方向
を眺める

 (→)
  百々ヶ峰を大きく
  見る
龍神コースと合流すると、歩き易い尾根道となった 山頂が近づくと、遊歩道を歩く雰囲気で登って行けた 山頂が近づいてきた
山頂に着くと、奥に千把小屋が建っていた 山頂の二等三角点(点名・釜ヶ谷)を見る 千把小屋の前に立って、登って来た方向を見る

(←)
山頂からは南の方
向が眺められた

 (→)
  木々の隙間から北
  の方向を眺める
  舟伏山はうっすら
  としか見えていな
  かった
下山は竜神コースを下った 奥の院コースと比べるとマイナー感があった カエデの色付きを見ながら下った
釜ヶ谷に出ると、後は釜ヶ谷に沿って歩いた 小雨の降る中、龍神コース登山口に下り着いた 林道歩きを続けているとき、山頂方向を振り返った