TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岐阜県の山> 
 
高賀山    こうかさん 1224.2m 郡上市・関市
(岐阜県)
 
1/2.5万地図 : 上ヶ瀬
 
【2006年10月】 2006-79(TAJI&HM)
 
   高賀神社の大鳥居のそばより  2006 / 10

 高賀山は岐阜県の中濃地域となる関市と郡上市の境にある山だが、数年前なら山深い武儀郡の洞戸村と板取村、そして郡上郡の八幡町と三つの町村が接する位置にある山との言い方で位置を表現出来たかと思う。その一帯は古くは信仰登山が盛んだったようで、この高賀山と間近にある瓢ヶ岳、今淵ヶ岳の三山をして高賀三山と称していたようである。その代表格は標高が最も高いこの高賀山となるようで、南麓の高賀神社からの道が一般的なコースのようだった。この高賀山は美濃の山としてぜひ登ってみたい山の一つだったが、紅葉期を迎えた2006年10月末に訪れる機会を得た。
 高賀山への登山は高賀神社から始めても良かったが、この日は朝方は前夜の雨の影響か曇り空となっており、その天気の回復を待っていたため名古屋を離れたのは9時が近い時間になっていた。そこで高賀神社から林道に入って100メートルほど登った所にある、高賀の森公園まで車を進めることにした。関市まで来ると、もう上空は青空が広がっており、申し分のない登山日和に変わっていた。板取川沿いの国道256号線を高賀口で離れて高賀川沿いの車道に入ると、程なく大鳥居の前に出た。それが高賀神社の大鳥居で、そのそばに立つと北に向かって高賀山がすっきりと望まれた。その山頂一帯は赤くなっており、期待通りに紅葉しているようだった。そのそばから林道が始まっており、高賀神社の前を通って「高賀の森公園」の駐車場に着いたときは11時を回っていた。大鳥居のそばに車は見なかったが、その駐車場には5,6台の車が止まっていた。ハイカーの多くもこの駐車場から歩き始めているように思われた。公園は芝地になっており、東屋も見られた。そして登山道はその縁を通る形で真っ直ぐ山中に向かっていた。緩やかな小径で、丸太の階段もあって遊歩道の雰囲気で続いていた。沢沿いを登るため、常に沢音が聞こえており、古くからの山道が持つ落ち着きも感じられた。その小径は一度林道と交差したが、その近くにも車が1台止まっているところを見ると、そこまで車を進める人もいるようだった。そこからも登山道は歩き易いままに続いていた。辺りは自然林で目に優しい風景だったが、その辺りはまだ紅葉していなかった。小径はやがて遊歩道から山道の様相となり、次第に傾斜がきつくなってきた。そして大岩の前に出た。大岩は不動岩屋と呼ばれているようで、その名の通り下の部分が岩屋の形をしており、数人なら雨宿り出来そうだった。そこからは沢を離れての登りとなり、次第に岩が登山道にゴロゴロと見られるようになった。また急坂となってきた。そこをジグザグで登って行くと御坂峠に出た。そこで見たのは林道で、数メートル下を走っていた。これは地図にもガイドブックにも無く、どうやら最近出来たように見られた。つまりは高賀山は車でも簡単に山頂に立てる山に変わったようである。その御坂峠から山頂へは尾根を北西へと登って行くのだが、南東方向へも小径があって、峰稚児神社への道となっていた。そちらには寄らず、すぐに山頂へと向かった。もう急坂は無くなり、また遊歩道の雰囲気となってのんびりとした登りとなった。木々も一気に色付いており、紅葉を愛でながらの尾根歩きだった。木々の中には真っ赤に色付いたカエデもあって、思わず足を止めたりもした。その良い雰囲気のままに山頂に着いた。登山中に何組かの登山者とすれ違っていたが、山頂は無人になっていた。平らに開けてはいたが、あまり広いとは言えない山頂で数人が休める程度だった。そして周囲を樹林が囲んでおりり、展望も良いとは言えなかった。ただ明るい陽射しが降り注いでおり、一隅にはベンチもあって休むには程良い雰囲気になっていた。まずはベンチで一休みとした。陽射しを受けての山頂は適度な暖かさになっており、穏やかな気分のままに昼どきを過ごせた。一段落したところで、少しは展望を楽しむことにした。周囲を木々が取り囲んでいるものの、南と北東方向は木立が切れており、そこからは風景が広がっていた。但し、どちらの方向もモヤが強く、薄ぼんやりとした眺めになっていた。この山頂に立っての期待に、高賀三山の他の山も見たいと言うこともあったので、今少し山頂周辺を探ることにした。尾根は北へと延びており、そちらは小径こそ無かったが歩き易い尾根だった。少し下ってみると、東の木々が空いて来た。そしてそこから大ぶりな山が間近に見られた。どうやら瓢ヶ岳のようだった。山頂部分しか見えなかったが、やはり三山の一つに数えられるだけに、押し出しのある良い姿をしていた。再び山頂に戻ってもまだ無人だった。そして北西を見ると、木々の隙間から山が重なるようにして広がっているのが見えた。今少し良く見えないかと木立を眺めると、手頃な木が見えたので登ってみた。すると期待通りに一気に北西の展望が広がった。そちらは光の加減かけっこう視界は澄んでおり、福井県との県境尾根と思われる大きな山も眺められた。そのうちに他のハイカーも山頂に着いてきたが、その中には御坂峠まで車で来た人もいるようで、やはりじっくりと登ってきた人とは雰囲気が違っていた。山頂に立っている雰囲気が少し希薄になったように思われたため、それをしおに下山を始めることにした。再び御坂峠に戻り、高賀の森公園へと戻るのだが、御坂峠までの下山は瓢ヶ岳に向かって下ることにもなるので、その瓢ヶ岳や今淵ヶ岳が梢越しにときおり眺められた。おかげで高賀三山を歩いている雰囲気を楽しみながら戻ることが出来た。
(2006/11記)(2010/6改訂)(2022/3写真改訂)
<登山日> 2006年10月29日 11:14スタート/11:57不動岩屋/12:22御坂峠/12:46〜38山頂/14:03御坂峠/14:20不動岩屋/14:42林道出合/14:53エンド。
(天気) 前夜に雨があり、朝のうちはその影響が残る空だった。ただ時間が経つうちに薄晴れへと変わって、スタート時は快晴に近い空になっていた。気温も15℃ほどで、風も無く穏やかだった。午後に入ると少し雲が増えて、雲の多い晴れと言えた。視界はまずまず良好だった。
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高賀川沿いの車道に入ると、高賀山がピラミダルに眺められた 高賀神社の大鳥居に着いた 快晴の空のもと、高賀山が望まれた 車は神社には止めず、林道を走って高賀の森自然公園に着くと、そこの駐車場に駐車した
登山道は遊歩道の雰囲気でスタートした 石段になった所を登って行く 沢沿いを登って行く 途中から山道の様相になった
中腹で不動岩屋に出会った 岩屋を別の角度から眺めた コースには石がごろごろとした所もあった
御坂峠に出ると、再び遊歩道となった 尾根を北西へと歩いた 木々を通して山頂を見る 尾根の木々が黄色く色付き始めていた
笹と雑木の美しい尾根道を登って行く 登るほどに色付きが濃くなってきた 真っ赤な色付きを見せるカエデが現れた
振り返ると瓢ヶ岳がシルエットで見えていた 丸太の階段を登る所があった 登るほどに尾根の雰囲気は良くなった
空が広くなってきたと思えたとき、そこが山頂だった 山頂は平らに開けて、小人数が憩える広さだった 山頂の三角点は一等三角点(点名・高賀山)だった
山頂からは南の方向が望まれたが、そちらは強いモヤでうっすらとしていた 北東方向も展望はあったが、遠方は強いモヤで判然としなかった 木立に妨げられながらだったが、山頂からは南東方向に瓢ヶ岳が望まれた
山頂の木に登ると、北西方向の展望が開けた 山また山の風景だった 平家岳を見る 美濃平家岳と重なっていた
下山で御坂峠に向かうとき、南東へと続く尾根を見る 御坂峠に戻り着く手前で、今淵ヶ岳方向が開けた