TAJIHM の 兵庫の山めぐり <静岡山梨県境の山 
長者ヶ    ちょうじゃがだけ 1335.7m 富士宮市(静岡県)
南部町(山梨県)
天子ヶ岳    てんしがだけ 1330m
 
1/2.5万地図 : 人穴/上井出
 
【2024年12月】 2024-213(TAJI&HM)
 
   富士宮市広見より  2024 / 12

2024年12月に実施した「富士山を望む」をテーマとした山行で、一番期待したのが長者ヶ岳だった。分県登山ガイドを参考にしたが、その紹介コースは周回コースとしており、それでは下山後の駐車地点への移動が厳しいと思われたため、田貫湖からのコースをピストンすることにした。それを長者ヶ岳だけでなく天子ヶ岳まで歩く予定とした。
 この日は朝から快晴で、田貫湖に向かう車中から眺める富士山は、くっきりと鮮やかだった。田貫湖の北東岸に着くと、そこに広い駐車場を見た。また駐車場は登山口に近い位置でもあった。案内標識に従って車道歩きを始めると、すんなりと登山口に入れることになった。その登山道はほぼ緩やかな尾根道で、ごく気楽な感じで登って行けた。道幅もあり、すっかりハイキング道だった。但し周囲は人工林のため、展望は無かった。易しい登山道を登るうちに、周囲は自然林に替わってきた。木々は葉を落としており、おかげで木々を通して富士山の姿が眺められた。富士山を眺められるポイントも何カ所かあり、休暇村からのコースが合流する位置では駿河湾も眺められた。1059mピークを過ぎると登山道の傾斜が増してきたが、易しいコースであることに変わりなかった。とうとう易しいままに長者ヶ岳の山頂に着いた。山頂は開けており、休めるように幾つかベンチが置かれていた。そのそばに三等三角点(点名・熊平)を見た。その長者ヶ岳の山頂が素晴らしい富士山の展望台だった。足下には田貫湖が見えており、まさに絵に描いたような風景だった。次に南隣の天子ヶ岳へと向かった。長者ヶ岳までのコースには点々と標識があったのだが、天子ヶ岳へのコースは赤テープを見るだけだった。始めは緩やかな下り坂で、途中からやや急坂下りとなった。鞍部までは130mほどの下りだった。その鞍部で漸く標識が現れて、山梨県の上佐野に至るコースが分岐した。そこより天子ヶ岳へと130mほど登り返す。その上り坂はやや急坂が続き、目印を追って登った。長者ヶ岳を離れてからずっと樹林に切れ目がなく、ほぼ展望の無い尾根歩きだった。それがとうとう天子ヶ岳の山頂まで続いた。山頂も単に樹林帯が広がるだけで、富士山をすっきりと見る所は無かった。また三角点の無い山頂でもあった。その山頂を眺めると、すぐに長者ヶ岳へと引き返した。鞍部へと下って登り返す。長者ヶ岳の山頂に戻ってくると、ちょうど昼の時間帯になっていたので、少し賑わっていた。それでも平日とあって10人までだった。富士山を見ると、山頂に少し雲がかかっていた。山頂で30分ほど過ごすと、下山は引き続き往路を戻った。始めは木々の間から富士山を常に見ながらの下りで、冬ならではの特典と言えそうだった。休暇村へのコースが分岐する地点を過ぎると人工林が増えてきて、富士の眺めは消えた。この下山では登山口が近づいた位置で、往路では見落としていた三角点を確認した。道そばの分かり易い所にあり、四等三角点(点名・田貫湖)だった。もうその当たりはごく緩やかな道になっており、すっかりハイキング気分で登山口に戻ってきた。富士山には雲がかかっていたが、快晴の空は続いていた。
(2022/11記)
<登山日> 2024年12月6日 9:11田貫湖駐車場スタート/9:13登山口/9:25北バンガローコース合流/9:53休暇村コース合流/10:44〜57長者ヶ岳/11:19上佐野コース合流点/11:36〜44天子ヶ岳/12:00上佐野コース合流点/12:26〜52長者ヶ岳/13:34〜38休暇村コース合流点/14:02北バンガローコース合流点/14:08四等三角点/14:14登山口/14:14駐車場エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。長者ヶ岳の気温は7℃。風は僅かにあり冷たかった。視界は十分に澄んでいた。天子ヶ岳の気温は9℃、二度目の長者ヶ岳は8℃だった。快晴は終日続いた。
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この日は快晴 田貫湖に向かっていると、富士山がくっきりと眺められた 駐車場に着くと、そこから登山口までは100mだった 田貫湖は釣りで有名なようで、釣り人が多かった

(←)
田貫湖の西側に、
これから登る二つ
の山を見た

 (→)
  富士山も眺められ
  た
登山口に通じる林道を歩き始めた 平坦な車道を歩いて行く すぐに登山口が現れた 長者ヶ岳まで3kmだった
階段登りで登山道は始まった 植林地の中を登って行く 階段が終わって、緩やかな坂を登って行く
北バンガローサイトからのコースが合流した  ごく緩やかな尾根歩きが続く 休憩ポイントが現れた
そこは富士山の展望台だった 尾根の雰囲気は悪くなかった 休暇村からのコースが合流すると、そこも展望地だった

(←)
富士山だけでなく
駿河湾まで眺めら
れた

 (→)
  まだ植林地を歩く
  ことがあった
1059mピークまで来れば、山頂まで1.3kmだった 自然林の中を登るようになった 木々の隙間から富士山が望めた
ベンチのそばを通った 標高1200mを過ぎた なだらかな道が続く なだらかなまま山頂が目前になった
長者ヶ岳の山頂に着いた 誰もおらず静けさの中で富士の展望を楽しんだ 山頂の三等三角点(点名・熊平)を見る

(←)
山頂は一級の
富士山展望台
だった

 (→)
 富士山山頂を大
 きく見る
次に尾根続きの天子ヶ岳に向かった 始めは、ごく緩やかな下り坂だった まだ紅葉が残っていた
やや急坂を下るようになった 前方に天子ヶ岳を見る 下るうちに天子ヶ岳の姿が変わってきた 中間地点まで来て、漸く標識が現れた
鞍部に着くと、そこは「上佐野分岐」だった 天子ヶ岳まで800mとなった やや急坂を登り返す 急坂は長くは続かず緩やかになった

南北に長い山頂部
を南へと歩いて行


裸木となった雑木
林が続いた

天子ヶ岳の山頂に
着いた

そこも雑木林が広
がっていた
山名標識を見る 開けた所は無く、木々の隙間から富士山を見た 左の写真に写る富士山を大きく見る
長居はせず、長者ヶ岳へと引き返した 鞍部へと下って行く 前方に長者ヶ岳を見る
鞍部まで戻ってきた 長者ヶ岳まで1kmだった 長者ヶ岳へと緩やかに登って行く 長者ヶ岳に戻ってきた
昼になっていたので、10人近くのハイカーを見た 富士を見ながら改めて休憩とした 山頂に雲が湧き始めていた
北西の山並みを隠していたガスが薄れており、南アルプス南部の山が少し姿を現していた 布引山と笊ヶ岳の並ぶ姿を大きく見る

北の方向も少し眺
められた

足下の田貫湖を眺
めた
下山は往路コース(東尾根コース)を戻った 前方に富士山を見ながら下った 北は長者ヶ岳と繋がる山並みが見えていた
休暇村からのコースが合流するポイントに下りてくると、改めて富士山を眺めた
左の写真に写る越前岳を大きく見る

(←)
上の写真の右手に
伊豆半島が望めた

 (→)
  最初の展望地まで
  戻ってきた
少し薄暗さが出てきた登山道を下って行く この下山では見落としていた三角点を道そばに確認した 四等三角点(点名・田貫湖)だった
登山口に戻ってきた 駐車地点へと向かった 駐車地点に戻ってきた