TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岐阜県の山 
 
母袋烏帽子岳 1340.8m 郡上市(岐阜県)
 もたいえぼしだけ 
1/2.5万地図 : 那留
 
【2006年7月】 2006-57(TAJI)
 
   南西の上栗巣集落より  2006 / 7

 2006年7月の後半より暫くの間、仕事の関係で名古屋に滞在することになった。週末は姫路に帰宅することも考えたが、せっかくの名古屋滞在でもあり、休日は積極的に東海圏の山を登ることにした。その東海圏の山を考えると、一番身近なのは尾張と三河の山なのだが、他にも鈴鹿の山があり、美濃、飛騨、木曽、遠州と目移りしそうなほどバラエティーに富んでいる。少し足を延ばせば越前や信州も十分に日帰り可能と思えた。そして向かえた最初の休日が7月30日だった。まずはさほど離れていない美濃方面に目を向けた。美濃も奥美濃を探ると、やはり目に付くのは大日ヶ岳だった。これは200名山にも選ばれている有名山なので、すぐに向かいたいところだったが、その大日ヶ岳へはパートナーと共に登りたく、単独登山となる今回は、今少し手頃な山でもと大日ヶ岳周辺に目を向けた。そして選んだのがこの母袋烏帽子岳だった。はっきりした登山道があり、コースタイムも2時間までで、山頂からは御嶽山の展望が期待出来そうだというのが理由だった。
 2006年の梅雨は長梅雨で、その梅雨が漸く終わったと思えたのが、前日だった。この日の名古屋の空は淡い青空ながらも白い雲が浮かんで、夏の空が来たことを知らせていた。東海北陸道で北へと向かった。この東海北陸道は奥美濃の山に向かうにはまことに有り難い道で、1時間も走れば、ぎふ大和ICに到着した。後は母袋キャンプ場を目指すのみ。栗栖川沿いの車道を走って、母袋キャンプ場の駐車場に着くと、多くの車が既に止まっていた。どうやら夏休みのキャンプを楽しむための家族連れのようだった。気温は26℃と既に高くなっていたが、あまり蒸し暑さは感じなかった。キャンプ地の中を抜ける車道を登り出す。沢の中では多くのキャンパーが遊んでいた。キャンプ地の最上部まで登ると、その先で母袋烏帽子岳の登山口が現れ、登山道が車道から分かれていた。その登山道で、始めに植林地を抜けて行った。おおむね緩やかな道で標識も整備されており、ごく気楽な登りだったが、二度ほど脇道に入る形で折れたため、標識を見落とさないように注意した。植林地はヒノキが主体で、登山道にその根がいっぱい現れている所も見られた。木々の中では気温は22℃と涼しさがあって、登るのには助かった。中腹を過ぎて荒れた林道を横切ることになったが、そこにあった標識には「山頂まで1660m、60分」と記されていた。その先は自然林が広がって来て、森の中を登る雰囲気となった。周囲の木々にも変化があり、「白樺の道」「ブナの道」と名前が付けられていた。少し急坂となってロープの張られている所もあったが、ロープに頼らずに無難に登って行けた。そして気温は19℃まで下がって、良い感じの登りだった。但し、展望は木々に終始隠されていた。山頂が近くなった頃、辺りにクマザサが増えて来ると、そこは「笹の道」と名付けられていた。そして山頂手前でまた急坂があり、そこを越えて平坦になると簡易トイレが現れた。そこまで来て漸く西に展望が開けた。開けたと言っても木立の切れた所からの展望で、そこから見えたのは裾を長く引いた優美な姿の山だった。どうやら大日ヶ岳のようだった。その右奥に雲に隠され気味の一段高い山は白山のように思えた。簡易トイレから少し歩いた所が山頂だった。山頂は木々に囲まれており、木陰で憩うのが似合いそうな山頂で、二人の先着者がその通りに木陰で休んでいた。山頂の気温も20℃と涼しく、渡る風が快かった。こちらも木陰で一休みとした。一息ついたところで周囲に目を向けてみた。山頂は南北は木々に隠されていたが、東西の木々は疎らで、そこからは展望が広がっていた。まず目に付いたのは東の方向で、立派な山が目を惹いた。その形で御嶽山とすぐ分かった。視界は梅雨の名残で少しモヤがかっていたが、期待通りに御嶽山を目に出来て、満足の気持ちで暫し眺めていた。西は福井県との県境尾根が広がっており、やはりその中では大日ヶ岳が立派だった。先着のハイカーはすぐに下山していたため、ひたすら静かな山頂でこの眺めを一人で楽しんでいた。下山は往路をすんなり戻った。のんびり歩いたのに往路で1時間16分、復路は1時間5分と、この母袋烏帽子岳登山はごく簡単なハイキングで終わったが、奥美濃の山の美しさを十分に味わうことが出来た。
(2006/10記)(2010/9改訂)(2022/2改訂2) 
<登山日> 2006年7月30日 9:26キャンプ場駐車場スタート/9:34登山口/10:00お助け水分岐点/10:42〜11:25山頂/11:56「山頂まで1660m地点」/12:30エンド。
(天気) 漸く長梅雨が終わって、青空が広がる。ただ淡い青空で、雲が多かった。登山口で気温は26℃と朝から高めだったが、木立の中に入ると22℃と涼しくなった。山頂は20℃まで下がっており、涼しい風もあって気持ち良かった。視界はクリアとは言えなかったが、まずまず良し。昼頃に雲が増えて来た。
<< Photo Album 2006/07/30 >>
母袋キャンプ場の駐車場より歩き始めた  歩く先に母袋烏帽子岳を望む 始めにキャンプ地の中を抜ける車道を登って行く 中腹で林道を横切った そこに立つ標識には山頂まで1660mと記されていた
自然林に囲まれた登山道は良い雰囲気だった ササの茂る所を通った 山頂が近づいた
山頂は木々に囲まれていた 山頂の二等三角点(点名・栗巣)を見る 山頂の木々に陽射しが当たった

(←)
山頂からは東の展
望が良く、御嶽山
が眺められた

 (→)
  右の写真は御嶽山
  を大きく見たもの

山頂からは西にも展
望が開けていた

北西に大日ヶ岳を見


山頂を少し移動す
ると、大日ヶ岳が
良く見えた

下山を終えてキャ
ンプ場まで戻った
とき、母袋烏帽子
岳を振り返った