TAJIHM の 兵庫の山めぐり <静岡山梨県境の山 
 
毛無山    けなしやま 1945.4m 富士宮市(静岡県)
身延町(山梨県)
 
1/2.5万地図 : 精進/人穴
 
【2024年12月】 2024-214(TAJI&HM)
 
   富士宮市広見より  2024 / 12

 2024年12月初旬に実施した「富士山を眺める山」の山行三日目は、前夜になって登る対照を変更した。予定では曇り空の予想を考慮して白水山としていたのだが、快晴が続くとの天気予報を見て天子山系を代表する山と言える毛無山を登ることにした。日本二百名山にも選ばれており、山頂展望も富士山を見る山として優れているようだった。難は登山口と山頂との標高差があることで、時間がかかるようだった。午前中に山頂に立ちたかったが、そうなると登山口には8時頃には着く必要があるように思えた。ただ富士宮市内のホテルで朝食を取る予定をしていたので、結局ホテル出発は8時半となり、登山口がある麓集落には9時を過ぎての到着となった。毛無山の標識に従って車を進めると、駐車場に着くことになった。但しほぼ満車になっていた。幸い最後の一台として車を止めることが出来た。そこは有料駐車場で、駐車料金は500円だった。その駐車場のそばから登山道に通じる林道が始まっていたが、今は伐採作業中とあり、通行禁止になっていた。代わりに迂回コースが示されており、そちらを歩いて登山口に向かった。そのため登山口に入るのは数分の遅れとなった。急きょ登ることにしたため地図を用意していなかったのだが、登山口を通過すると、的確に標識があって安心して歩けることになった。小さな沢を渡って登山道に入ると、すぐに急坂となった。以後、急坂が続くことになった。道としてははっきりしており、枝道は無くコースを外れる恐れは無かった。合目の標識が付いており、一合目、二合目と目にした。二合目を過ぎたときに右手に見えたのは不動の滝だった。岩場の急坂もあったが、そこはロープが付いていた。おかげで岩場でも危険な感じは無く、慎重に登れば問題無かった。冬場とあって木々は葉を落としており、その木々の枝を通して富士の姿が常に眺められた。登山道が緩むことはあったが、基本的に急坂だった。五合目が現れると、そこまで登山口から70分かかっていた。その中腹を過ぎても急坂は変わらなかった。八合目を過ぎて現れたのが、富士山展望台だった。岩場の展望台で、名の通り富士山がすっきりと眺められた。但し、山頂辺りは雲が増えていた。そこから今少し登って九合目を通った。その九合目のすぐ先で主脈に合流となった。稜線歩きに移ると一気になだらかな道となり、ごく易しく歩けるようになった。そして合流点から10分で毛無山の山頂に到着した。そこは広く開けており、山名標識が幾つか立っていた。そのそばに三角点があり、それは一等三角点(点名・毛無山)だった。山頂では多くの登山者が休んでいた。富士山の展望台でもある山頂は、富士山だけで無く駿河湾も一望出来た。富士山は山頂部にもう雲がかかっていた。上空も雲が増えており、空の半分以上に広がっていた。その毛無山の山頂とされる三角点ピークは尾根の最高点では無く、今少し東の位置にある1964mピークが最高点だった。そこまで歩くことにした。緩やかに下って緩やかに登り返したが、その辺りの登山道はどろどろになっていた。どうも木道が必要ではと思いながら歩いた。15分ほどで1964mピークに着いたが、そこは単なる樹林帯だった。すぐに三角点ピークへと引き返した。その山頂がなぜか無人になっていた。おかげでパートナーと二人きりで憩うことになった。富士山の頂はすっかり雲に隠されていた。毛無山の山頂で30分近く休んでいたが、新たな登山者は現れなかった。下山は往路コースを引き返した。地図を用意していなかったため、一番無難な選択だった。その戻る途中、稜線を離れるまでに数人の登山者とすれ違ったので、山頂で二人きりだったのは偶然だったと思えた。急坂の登山道をゆっくりと下った。下る方向に富士山を見ながらで、その山頂を隠している雲が徐々に薄れているのが分かった。長々と急坂下りを続けるうちにパートナーの足はすっかり疲れてしまい、途中からは全くのノロノロ下りになってしまった。足下に注意もするが、富士山にもときおり目を向けていると、二合目を過ぎた辺りではすっかり姿を現していた。空もほぼ快晴になっていた。けっこう時間がかかったと思って登山口に戻ってきたところ、まだ15時半だった。もう30分はゆっくりしていても良かったかと思いながら駐車場へと向かった。
(2025/1記)
<登山日> 2024年12月7日 9:15登山者用駐車場スタート/9:22登山口/10:33五合目/11:30富士山展望台/11:42稜線合流/11:51〜54山頂/12:10[1964m]ピーク/12:24〜50山頂/12:58稜線を離れる/14:13五合目/15:28登山口/15:39駐車場エンド。
(天気) 始めは快晴だった。昼前り雲が増えてきたが、晴れに変わりなし。下山を追える頃は、また快晴の空だった。山頂の気温は6℃。風はほとんど無く、陽射しが快かった。視界は澄んでいた。
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麓集落に入ると、有料駐車場に着いた 最後の1台として駐車出来た 登山口への道は伐採中につき通行禁止になっていた 矢印があり、それに従って迂回路に向かった チェーンを越して迂回路に入った
矢印に従って進んだ 登山口が近づいたとき、紅葉した木を見た 登山口に入った
登山口の矢印を見る すぐに枯れ沢を渡った 登山道はいきなり急坂の道となった
登山道ははっきりしていた 左手に地蔵峠コースが分岐した そこを直進する 植林地を登って行く
一合目が現れた 登山口から13分経っていた 自然林の中を登るようになった 岩場を登ることもあった
岩場にはロープが付いており、無理なく登れた 登る途中で富士山を見る 二合目に着いた
二合目を過ぎて現れたのは不動の滝だった 木の根が這う所を登った ロープを掴んで登るパートナーを振り返った
三合目を見る 緩やかな道になることもあった 木々はすっかり裸木だった
四合目が現れた ヘリが着陸出来るレスキューポイントが現れた 主稜線の方向を眺めた
五合目が現れた 岩の多い急坂を登って行く 大岩に矢印が付いていた
六合目まで登ってきた 歩き易い所もあれば 歩き難い所もあった
七合目を見る 岩がゴロゴロしている所を登った 霜柱を見た
八合目を見る ロープを掴んで岩場を越した 前方に大岩が現れた
大岩のそばをロープを掴んで登った 富士山展望台の標識が現れた 大岩の上が展望台だった
大岩の上に立った 富士山展望台の名の通り素晴らしい展望だった 駿河湾も一望だった

駿河湾の方向を少
し大きく見た
富士山を大きく見る まだ主稜線まで少しあったいた 九合目の標識を見る

主稜線に合流した

南に向かえば地蔵
峠で、北は山頂だ
った

稜線歩きとなって
一気に易しい道と
なった
(←)
右手にときおり
富士山を見なが
ら歩いた

 (→)
  山頂に着いた 山
  頂らしく広く開け
  ており、10人ほど
  の登山者を見た
山頂の一番高い位置に三角点を見た 一等三角点(点名・毛無山)だった 山頂も富士山展望台だった 山頂に雲がかかっていた
尾根の最高点まで歩くことにした その最高点の方向を眺めた 山頂から先も緩やかな尾根道だった その尾根道の一部はドロドロの道になっており、少々歩き難かった
尾根からの展望は良く、駿河湾も一望だった 富士山にかかる雲は、薄れるときがあった
上の写真の右手、駿河湾の北西に広がる山並みを眺めた

青笹山の方向を少
し大きく見た

1964mピーク
に着いたものの、
そこは単なる樹林
帯だった

すぐに山頂へと引
き返した

広々とした所を戻
って行く 前方に
山頂が見えてきた

山頂が近づいてき


(←)
山頂に戻ってくる
と、なぜか無人に
なっていた


 (→)
  富士を隠す雲は厚
  くなっていた
越後岳や伊豆半島の山々も雲が増えていた 二人きりの静かな山頂で30分ほど過ごした
下山は登ってきた道を戻った 緩やかな尾根道を戻って行く 麓集落へのコースに入った
富士山展望台から見る富士山は雲が厚くなっていた 木々の隙間から富士山を見ながら下った 往路を戻るので気分的には楽だった

木々の隙間からな
がら富士山の雲が
少なくなってきて
いるのが分かった

五合目近くまで下
りてきた
四合目まで下りてくると、山頂にかかる雲は消えていた 岩場を慎重に下った 午後の不動ノ滝を見る

二合目を過ぎて富
士山が良く見える
ポイントが現れた

富士山の背後は青
空になっていた
山頂に建つ建物も確認出来た 麓が近づいて、落葉していない木を見るようになった 地蔵峠からのコースが合流した
枯れ沢を渡った 登山口に戻ってきた 迂回路を歩いて駐車場に向かった
チェーンの先に駐車場が見えていた 駐車場のそばに登山道の案内図を見た  駐車場に着くと、車の数は数台になっていた

(←)
朝霧高原に移動し
て富士山を眺めた

 (→)
  翻って毛無山の尾
  根を眺めた