◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <京都府の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
兜山 かぶとやま | 191.7m | 京丹後市(京都府) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 久美浜 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2011年7月】 | 2011-75(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
久美浜町河梨より 2011 / 7 |
2010年4月に、豊岡市と京丹後市を限る県境尾根を登って白雲山に立ったが、その山頂からは久美浜湾が眺められて得をした気分になったものだった。その久美浜湾にあって風景を作っているのが兜山で、その小ぶりな富士の姿が何とも優しげに見えていた。そこで一度は山頂に立ってみたいと思ったが、但し少し小さ過ぎた。兜山だけを目指してとは考え難く、別の山を登って時間が余ったときに訪ねようとぐらいの気持ちだった。その兜山に向かったのは、翌2011年の7月のこと。この日は豊岡市南部の鶴ヶ嶺を登ったのだが、下山を終えても13時前だった。そこで夕方までの残りの時間をどう過ごそうかと考えたとき、兜山が手頃ではと思えた。鶴ヶ嶺からは少し離れているものの、登山時間としてはごく短時間で済みそうなので、迷わず向かった。 国道178号線を走って河梨トンネル越えで京丹後市久美浜町に入った。「久美浜」の地図を見ると、兜山の山頂まで車道が通じていたが、登山道があるのなら登山道を歩きたいと考えていた。国道が久美浜湾沿いを走りだすと、兜山が姿の良いまま大きく眺められた。川上谷川を渡り甲山地区に入ると、「かぶと山公園」の標識が現れたので、そちらに向かう車道に入った。兜山の山裾を巡る道で、西麓辺りに来たとき、山頂への遊歩道入口を見た。願ったり叶ったりで、それを登って行くことにした。その遊歩道入口から100メートルも離れていない位置が「かぶと山公園」の駐車場で、そこに車を止めた。遊歩道に入ると、道は車一台分の幅があり舗装路で続いていた。ただ道には夏草が被っており、歩道と考えるのは無難ではと思えた。その遊歩道だが舗装部分が終わって土道になると、道の抉れている所が現れた。そのうちに右手となる南側に展望が現れると、遊歩道は階段道となった。階段は長くは続かず土道に戻ったと思うと、また階段道となって回り込むようにして山頂に向かった。八合目ぐらいまで登ったとき、右手に人喰岩への小径をみたのでそれに興味を持ったが、まずは山頂を目指した。山頂が目前となったとき、車道に合流した。その車道を数十メートル歩いた所が山頂だった。トイレがあり、立派な二階建ての展望台が建っていた。早速その二階に上がると、西に向かって久美浜湾の風景が一望だった。兜山を囲むように湾は広がっているので、視界の180度以上が湾の眺望だった。車で来られるのでちょっとしたデートスポットと言える所だが、どんよりとした曇り空のためか、山頂には他に人影は無かった。ただ曇り空と言っても先ほどまで雨が降っていたためか、空気の濁りは無く、風景はすっきりと現れていた。一部の山にガスがかかっているだけなので、山の眺めも悪くなかった。午前に登った鶴ヶ嶺がすっかりガスの山頂だっただけに、ここでお釣りがくる眺めを得られた思いだった。それに満足して、山頂展望台を後にした。歩いてきた道を引き返すだけだが、この下山では人喰岩に立ち寄った。何とも人騒がせな名前だが、遊歩道の分岐点からごく普通の山道を下って行くと、何十メートルか歩いたときに大きな岩が現れた。人喰岩と言うよりも好展望の岩だった。その上に立つことが出来て、東の風景が一望だった。山頂と合わせると360度の眺望が楽しめることになった。ここでもじっくりと展望を楽しみたかったが、山頂展望で満足してしまったことでもあり、少時の休憩にとどめて遊歩道に戻った。遊歩道を下るとあって下山は早く、すたすたと言った感じで歩いたことでもあり、あっけなく遊歩道入口に戻ってきた。一時間足らずの散歩のようなミニハイキングだったが、姿良し、眺め良しの兜山に思っていた以上に満足出来たのは良かった。 (2011/8記)(2021/6改訂) |
<登山日> | 2011年7月22日 | かぶと山公園駐車場14:14スタート/14:36〜48山頂/14:53〜57人喰岩/15:11エンド。 | |
(天気) | どんよりとした曇り空で、薄暗さがあった。気温は22℃ながら湿度が高く、蒸し暑さを感じた。山頂では少し風あり。視界はまずまずながら、遠くの山にはガスがかかっていた。 | ||
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