◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <滋賀県の山> | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
伊吹山 いぶきやま・いぶきさん | 1377.3m | 米原市(滋賀県) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1/2.5万地図 : 関ヶ原・美束 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2015年11月】 No.2 | 2015-102(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
米原市大清水付近より 2015 / 11 |
東海道新幹線に乗ったときは、車窓から見える百名山として伊吹山は富士山と並んでその姿を楽しんでいるが、登山として登ったのは1995年の一度きりだった。それもモヤの強い視界とあって、山頂からの展望は楽しめずに終わった。そこでもう一度登ってみたい百名山の一つになっていた。訪れるとなると当然快晴の期待出来る日となるが、その快晴を予想して向かったのは20年後の2015年11月3日、文化の日だった。自宅を6時前に出ると、山陽道を走っているときに周囲が明るくなってきた。期待通りに快晴だった。ところが名神高速道に入り滋賀県まで来ると、東の空は雲が多かった。前日の雨雲が残っているようだった。鈴鹿の山が雲に隠されているのを見て心配になってきたが、彦根を過ぎて伊吹山が現れると、中腹から上を雲を隠されているものの山頂は覗かせていた。少しは安心して米原ICを降りた。後は国道21号線を走り、伊吹山の南麓へと近づいた。再び伊吹山が姿を現すと、ガスは減っておらず山頂もガスがかかっていた。どうやらまだ暫くはガス雲が残るように思えた。この伊吹山でまず問題となるのが駐車場で、休日とあって空いているかを心配したが、上野地区に入って500円パーキングの文字を多く目にするようになった。呼び込みの人も立っていたので、その呼び込みに従おうかと思っていると、200円パーキングの文字を見た。これは安いとそちらに向かうことにした。案内のままに車を進めると、集落を抜けて林道に入ることになった。林道の入口には通行禁止の標識があったが、そのまま進むとすぐに広い駐車場が現れた。そこが200円パーキングで、トイレの建物もあった。そこは以前にあった伊吹山ゴンドラの駐車場のようで、着いたときは9時半になっていたが半分ほど埋まっているだけだった。その200円駐車場から登山口までは200mも無かったので、他の500円パーキングとさほど差がないように思われた。 この日登った上野コースについては多くのガイドブックで紹介されているコースでもあるので、ここでは記さないが、ハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。一合目までは樹林の中を歩き、三合目まで来るとそこは770m地点で、前方に伊吹山が眺められることになった。少しはガスは薄れているのではの思いは裏切られて、朝に見たときよりもガスは増えているのか、中腹より上はすっかり雲に隠されていた。五合目を過ぎると本格的な上り坂となり、前後に多くのハイカーを見るようになった。また登るほどに鈴鹿北部の山並みや琵琶湖の風景が広がってきたのは良かった。但し、上空はガス雲が広がったままだった。六合目、七合目と過ぎてもガスの消える気配が感じられず少し心配したが、ときおり南の雲が割れて陽射しを受けることはあった。その上空のガスが薄れ出したのは八合目を過ぎてだった。少し青空が見えてきたかと思うと、その後は急激にガスは減って、一気に山頂が現れてきた。ただ一気に青空が広がると言う風では無く、稜線を隠すガスは消えても上空に雲は多かった。山頂に着くと、そこは観光地だった。ゆうに200人を越す人がおり、大賑わいだった。大勢のハイカーが登っていたのだが、服装からして八割はドライブウェイで訪れた観光客のようで、単にピクニックに来ていると言った感じで見受けられた。その山頂だが、11月の1300m峰とあって、気温は10℃まで下がっていた。しかも冷たい風もあって、体感気温はそれ以下に感じられた。観光客の中には厚手のダウンジャケットを来ている人も見かけた。雲の流れは速く、陰って寒々としていたかと思うと、さっと陽射しが現れて一帯の風景が鮮やかになった。その明るくなったり陰ったりを繰り返す中、山頂をあちらこちらに歩いて山頂からの展望を楽しんだ。南は鈴鹿の山並み、北は湖北の山並み、そして西は琵琶湖だった。山頂で40分ばかり過ごすと、下山はすんなりと登ってきたコースを引き返した。登ってきたとき以上に前後にハイカーを見ながらだった。下りだしたときは上空にはまだ雲が多かったが、下るうちに雲は減ってきた。その空の下、西に琵琶湖、前方に鈴鹿の山並みを見ながらゆっくりと下った。五合目まで下りてくると、もう快晴と呼べる空になっており、今度は紅葉を楽しめることになった。琵琶湖を見ると、午後の陽射しを受けて光っていた。その後は徐々に麓に近づく形となり、樹林帯へと入った。駐車場に戻ってきたのは15時半。登りは3時間弱、下りは2時間半だったので、まずは適度な山登りと言えそうで、十分に伊吹山を楽しんだとの思いを抱いて帰路についた。 (2016/6記)(2020/9改訂) |
<登山日> | 2015年11月3日 | 9:34駐車場スタート/9:37登山口/10:04一合目/10:47三合目/11:10五合目/11:40七合目/12:21〜13:00山頂/13:55五合目/14:29三合目/15:06一合目/15:32エンド。 | |
(天気) | 朝は雲の多い空で、伊吹山の山頂はガス雲に隠されていた。麓の気温は17℃だったが、三合目で15℃まで下がっていた。伊吹山の山頂のガスはなかなか消えなかったが、山頂が間近になったとき、一気に薄れてきた。その後は雲が多いものの、晴れ間もよく広がった。山頂の気温は10℃で、冷たい風が強く吹いていた。視界は悪くなかった。下山中に雲は次第に少なくなり、麓に着く頃は雲はほとんど見られない快晴になっていた。 | ||
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