この日は島後の山行二日目で、午後のフェリーで帰る予定だった。そのため高田山だけを登る考えでいたのだが、もし高田山の登山が早く終わるようであれば、もう一山登ってもよいかと考えた。前夜になっての急な思い付きで、ネット検索をして見つけたのが、フェリー乗り場に近い城山だった。山頂まで参道が付いているようだった。
高田山の登山を終えたのは正午前、11時20分だった。フェリーは15時10分発なので、十分に城山を登る時間があった。そこですぐに城山へと向かった。西郷大橋への道が分岐する位置を過ぎると、道そばに国府尾神社の鳥居が現れた。そのそばに数台分の駐車スペースを見たので、そこに駐車とした。案内板が立っており、城山の名が付くだけに山上は国府尾城跡のようだった。始めに階段を登って行く。概ねコンクリートで作られた階段は途中で土道に変わることがあったが、中腹に建つ国府尾神社まで続いていた。国府尾神社の先は山道となり、古い墓地のそばを通ると大山神社の小さな鳥居が現れた。すぐに竹林が現れ、程なく樹林帯に入った。登山道は始めは緩やかだったが、山頂が近づくとやや急坂となった。そして歩き始めてから20分で山頂に到着した。山頂は狭いながらも平らに開けており、その中央には祠が置かれていた。それが大山神社のようだった。三角点は山頂の中央には無く、片隅に置かれていた。四等三角点(点名・城山)だった。その山頂ではネット情報で展望は期待していなかったのだが、北に向かって展望が広がっていた。どうやら北面側の木々が伐採されたようで、正面に堂々とした大満寺山が眺められた。これを見て登ってきた甲斐があったと十分に思えた。その大満寺山を眺めながら昼食とした。山頂での休憩を終えると後は往路を引き返して戻るだけだったが、国府尾神社の境内にも展望があり、そちらは南側となる西郷湾の風景が眺められた。駐車地点に戻ってきたのは13時前。1時間少々の散策だったが、追加で登って良かったと思えた城山だった。
(2024/6記) |