TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
楯越山    たてこせやま 126m 備前市(岡山県)
1/2.5万地図 : 日生
 
【2003年3月】 2003-20(TAJI&HM)
 
   日生漁港の西岸より  2003 / 3

 日生町は活気のある港町で、いつ訪れても町の喧噪が聞こえて来る。この日生町の港のシンボルと言えるのが楯越山ではと思える。日生港の中央にあって、港を東港、西港と二分する要になっており、また山頂には「港のみえる丘公園」として展望広場があり、その間近まで車道が通じているので四季を通じて訪れる人が多く、日生町の人気スポットになっている。
 2003年3月初旬の休日に日生町の北部にある烏泊山を訪れたが、下山した時はちょうど昼どきだった。そこで車で楯越山山頂へと向かい、「港のみえる丘公園」の名の通りに港を見ながら昼食とした。なるほどそこからの展望は素晴らしかったが、簡単に来られることとその展望の良さにギャップを感じてしまった。そこでせっかくハイキングで来ているので、麓からも改めて登ってみようと思いついたものである。この楯越山は車道だけでなく遊歩道も縦横に付いているようで、そこで遊歩道の入口はすぐに見つかるだろうとの気持ちで、西麓となる日生港入口近くにある「五味の市」の駐車場に車を止めた。すぐ近くにデイケアセンターが見えており、その辺りから始まっているだろうと目星を付けて向かってみると、元の幹線に戻ってしまった。そこで改めて周りを見るとお宮があり、その辺りの雰囲気からしてこれは確実にありそうに思えた。その高良八幡宮に着くと、まさにその奥から小径が始まっていた。ごく簡単に登って行くと車道に合流した。車道はその地点で二手に分かれており、そこで南側に回り込む車道を歩くことにした。その頃にはすっかり晴れ上がっており、日生湾が陽射しを受けて輝いていた。程なく車道は終点になるそこは小さな広場になっており、近くには東屋も見えていた。与謝野鉄幹、晶子の歌碑が立っていた。そこも前面に鹿久居島が見えて風景としては悪くなかったが、足は止めず東屋の右手から始まる遊歩道を登って行く。この遊歩道はほぼ一直線になって山頂に向かっていた。やや冷たい風を受けながら山頂へ。神社の位置から13分の距離で、軽く散歩感覚で山頂に立てたことになる。山頂は展望広場になっており、ベンチもあれば石碑や鐘もあってちょっとした観光地の佇まいだった。数人の家族連れがくつろいでいた。展望広場はもちろん展望が良かったが、そこより一段低い位置も展望地になっており、そこで展望を楽しむことにした。日生東港から鹿久居島、日生諸島、西港と一望だった。空は雲が多いものの良く晴れており、澄み切った視界に瀬戸の風景が鮮やかだった。その風景を楽しむうちに30分ほどを過ごしていた。その間にも10人ほどの人が展望広場を訪れたようで、やはりここは人気の場所のようだった。下山は登って来たコースを戻ることにした。そして中腹の東屋まで戻って車道を歩き出したとき、西に向かう遊歩道のあることが分かった。その小径を下り出すと、こちらの方が登りで歩いた道よりも落ち着きがあって良い感じだった。下り着いた所はデイケアセンターの南にあるゲートボール広場の一角だった。そこは駐車地点とは数十メートルの距離だった。
 この楯越山は軽い散歩登山として楽しめたが、それとは別に展望広場に通じる車道終点にあった公衆トイレがみごとなほど清潔に保たれていたのが印象的だった。
(2003/3記)(2012/2改訂)(2018/2改訂2)(2020/9写真改訂)
<登山日> 2003年3月8日 14:43スタート/14:49高良八幡宮/15:02〜30山頂/15:38エンド。
(天気) 晴れ、ときどき曇り。陰ったときは冷たい風が強く吹いて来た。澄んだ視界。次第に晴れ間の時間が長くなり、下山したときはほぼ快晴となっていた。
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山頂に立って、東から南、南西を眺める

(←)
ツブロ鼻(手前の
岬)の方向を見る

 (→)
  山頂で過ごすうち
  に鹿久居島に陽射
  しが当たり出した

(←)
山頂より日生市街
と港(西港)を望


 (→)
  烏泊山を大きく見
  る