鉄砲山を知ったのは「駅から登る岡山の山100座」からで、JR山陽線の瀬戸駅に近い山だった。地図を見ると住宅地が山際まで迫っており、駐車地点が難しそうに思えたが、南西麓に神社がありそこまで車道が通じているようだった。そこでその神社周辺に駐車地点を求めることにした。 向かったのは2023年8月16日、お盆休暇の最終日のことだった。前日に台風7号が兵庫を通過しており、この日の岡山市は曇りの予想だった。ところが当日になってみると、岡山市の空は雲は少し多いながらも台風一過の青空が広がっていた。ナビを神社の位置にセットして向かうと、瀬戸駅に近づいたとき鉄砲山がはっきりと眺められた。そして住宅地の狭い道を抜けて山裾に近づくと、すんなりと築領八幡宮の鳥居に着いた。その鳥居から神社に向かえる道は「駐車場養生中」となっていて通行禁止になっていたが、鳥居の手前に下ふれあい公園があってすんなりと駐車出来ることになった。地図を見ると西麓より破線の道が始まっていたので、その小径を目指した。住宅地の道を適当に歩いて西麓側に出ると、登山道の入口はすぐに分かった。幅広の登山道で、長くも歩かず地図通りに鉄砲山林道に合流した。その舗装林道で中腹まで上がると、右手に登山道が分岐した。その分岐点の標識を見ると、林道は山頂まで通じているようだったが、登山道の行き先は高岩宮だった。但し地図を見ると山頂へと登山道は続いているようだった。林道を離れて登山道に入ると、道はほぼ平坦に続いてすぐに二手に分かれた。そのそばが高岩宮だったが、その前には立たずに山頂方向への小径に入った。丸太の階段部分もあって易しく登って行けたが、その頃にはすっかり汗まみれになっていた。ごく小さな山だったので、登山口から23分、登山道の分岐点から9分で山頂到着となった。その鉄砲山の山頂はすっかり公園になっており、一角にはトイレも建っていた。車道が通じているので、バイクで来ている人を見かけた。陽射しをいっぱい受ける山頂だったが、木陰の部分にベンチが置かれているのを見て、そこで休憩とした。汗が鎮まると山頂展望を楽しむことにした。展望はさほど期待していなかったのだが、山頂はなかなかの好展望地だった。瀬戸の方向となる南の方向が広く眺められただけでなく、木々に少し遮られながらも西にも北にも展望が得られた。山頂からは更に登山道が東の方向へと続いていたが、この日の暑さではそちらに向かって歩く気力は無かった。山頂で30分ほど休むと下山に移った。山頂には案内板がありその案内図を見ると、高岩宮の前を通る小径はそのまま築領八幡宮へと続いているようだった。そこで下山は登山道を戻って高岩宮のそばに出ると、南東へと向かう登山道に入った。道幅は狭かったがはっきりした小径で、すんなりと築領八幡宮に下り着いた。後は車道を歩いて下ふれあい公園へと戻って行った。
(2023/*記) |