TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
色見山    いろみやま 188.0m 備前市(岡山県)
1/2.5万地図 : 日生
 
【2012年1月】 2012-06(TAJI&HM)
 
   日生漁港の東岸にある五味の市のそばより  2012 / 1

 冬のハイキングでは、陽光を浴びながら日溜まりで憩うと言うのも、一つの楽しみ方であるが、それに瀬戸内の多島海風景を眺めながらとなると、旅情も味わえて更に良いものである。姫路市に住んでいると、小豆島、家島諸島が近いだけに、海側に近い低山ならどの山からもその瀬戸の風景が眺められて、冬の日溜まりハイキングを海の風景と共に楽しめる。そこで冬は西播磨の海岸部の山を登ることが多くなるが、更に西に目を向けると、近距離と言える範囲で、岡山県の備前市東部も日生諸島があって、視野に入ってくる。その日生諸島を間近で眺められる山として、2003年3月年に日生港のそばに立つ楯越山を登っていたが、港を挟んで西向かいの色見山も、位置としては悪くない。但し楯越山には登山道も車道も付いていて、観光化されていると言えるほどだったが、色見山はどうも登山コースは無さそうだった。それにヤブの心配もありそうだった。但し登る気になれば、200mに満たない低山だけに、適当に登っては行けそうだった。そこで多少のヤブコギを覚悟して向かったのは、2012年1月の成人の日だった。ヤブコギの心配よりも山頂展望に出会えることへの期待が勝ったと言ってよかった。
 国道250号線を走って、福浦峠越えで岡山県に入る。日生港が近づくと海沿いを走るようになり、フェリー乗り場を過ぎると、その先が日生港だった。五味の市辺りに車を止めようと、港の東岸側の道へと入った。その五味の市とは日生漁協の市場のことだったが、その建物の前にある広い駐車場は、買い物に来た車で満車だった。誘導員に導かれて、少し離れた位置に車を止めた。五味の市の建物の裏手、港を見る位置に立つと、港を挟んだ対岸に、色見山が小ぶりながら端正な姿を見せていた。その色見山へと、港のふちを回り込んで、西岸側へと歩いて行った。その西岸に出ると、色見山の山裾は漁港らしくびっしりと家が建っていた。取り付き地点の目安としていたは蛭子神社だったが、そこに着くと背後は崖になっており、取り付けそうも無かった。そこで少し戻って、川向会館のそばから細い路地に入った。人が一人通るのがやっとのような狭い路地を適当に抜けると、色見山の北麓側に進んで行けた。最後の民家を過ぎると里山道の雰囲気となり、畑のような所で小径は終わった。取り付き点としては少し手前の地形が易しそうだったので、そこに戻って山裾に取り付いた。色見山の北斜面は小径は見えなかったものの、木立が疎らな上に下生えも少なく、無理なく登って行けた。12分ほどで平坦になった所に着いた。その辺りから笹ヤブとなったが、ササは細い上に枯れかかっており、軽いヤブコギ程度で進んで行けた。前方に一段高く色見山の山頂が見えている。傾斜がきつくなると笹は減ったが、灌木が煩わしくなった。そこも軽いヤブコギ程度で登って行く。そしてあまり傾斜が緩まないままに山頂に着いた。一帯は思っていたよりも木立が茂っており、その中を三等三角点(点名・色見山)を中心に、狭い範囲で平らになっていた。展望はほとんど無く、少し冷たい北風が吹いていた。そのとき上空は雲が広がっており、薄ら寒さを覚えた。その中で昼食とする。展望は悪いと言っても、せっかくの山頂なので、近くの木に登って少しは展望を得ることにした。幸いに登り易そうな木が幾つかあったので、それに登ってみた。一つの木からは、木立にじゃまをされながらも、日生港の風景が眺められ、別の木では南の方向が開けて、けっこうすっきりと日生諸島が眺められた。ところで初めの予定では、適当に山頂に立った後、そこからの下山は登山道でと考えていたのだが、登山道は見当たらなかった。そこで登ってきた北尾根を引き返そうかと思って腰を上げたところ、よく見ると南西の方向に目印テープが付いていた。そのテープの先はケモノ道とも言えないほどの踏み分け道だったが、それを辿ることにした。下り出すと方向は南となり、次第に周囲の木立が減って、日生諸島の展望が良くなってきた。途中からはほとんど木立は消えて、展望台と呼べそうなほどになり、広々と瀬戸の風景が眺められるまでになった。そこで暫し足を止めて風景に見入ったが、漸く色見山に登った甲斐があったと言う思いになった。これで後は麓に向かうだけだと安心していたところ、その先の樹林帯で目印テープが消えてしまった。途中でテープの付くコースを外れてしまったのかも知れなかったが、後は歩き易い所を適当に下ることにした。木に掴まったり灌木をかき分けたりで、けっこうヤブコギになったが、それでも崖に出会うことも無く、南東麓の住宅の一角に下り着いた。そこは登山口と言えそうになかったが、無難に車道に合流したて一安心だった。その麓に着いた頃より空は急速に曇り空となり、その薄暗い空の下、対岸の五味の市へと戻って行った。その五味の市だが、幾つか露天があり、そこに行列が出来ていた。どうやら「カキオコ」を食べるために並んでいるようで、日生の名物「カキオコ」は、B級グルメとして人気があるようだった。
(2012/2記)(2021/2改訂)
<登山日> 2012年1月9日 10:30五味の市スタート/10:51露地に入る/10:57山裾に取り付く/11:07平坦部に出る/11:30〜12:08山頂/12:15〜12:25南斜面の展望地/12:50麓に下り着く/13:16五味の市エンド。
(天気) 朝の空は少し雲が多いと思えるも、澄んだ青空が広がっていた。気温は木陰で8℃ほど、山頂の日溜まりでは16℃ほどあった。北風があり、陽が陰ると肌寒さを感じた。視界はまずまず良かった。午後に入ると北から雲が流れてきて、下山を終えた頃は、ほぼ曇り空になっていた。
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五味の市から歩き始めた 港に沿って歩いて行く 色見山は対岸だった 港から北を見ると、端正な山が望めた
その端正な山は烏泊山のようだった 港の奥まで歩いてきたとき、南西に色見山を見る 港の西側に回ってきたとき、対岸に楯越山を見る
西岸の車道を歩いて南へ 前方は鹿久居島 川向会館の横から路地に入って行った 狭い路地で、人一人の幅しかない所もあった
色見山の北側に回り込んで、西へと歩く 山裾に入る小径を見たので、それに入った 小径は始め緩やかなまま続いていたが
小径はすぐに終わったので、適当に登ることにした 木立は空いていたので、無理なく登って行けた 平坦な所に出た ここに着いて陽射しを受ける
前方に山頂が望めるようになった ササの茂った所を抜ける 登りにかかるとササは減って、少し登り易くなった

 山頂が近づいてき
 た

    山頂は狭い範囲で
    ササが刈られてい
    た そこに三等三
    角点(点名・色見
    山)を見る

 山頂は周囲をササ
 と雑木に囲まれて
 展望は悪かった

  展望を得ようと手
  頃な木に登ってみ
  ると、日生諸島が
  眺められた

 別の木に登ると
 こちらは日生湾
 の風景だった

   左の写真の向山
   を大きく見る
山頂の展望は悪いと思っていると、少し南に下った所に展望の良い所があった 鹿久居島の最高地点辺りを大きく見る
上の写真の大多府島を大きく見る 手前は頭島
だった
下山は赤テープを頼りに南西に下って行く すぐに下る方向は南となり、日生諸島が見えて
きた
曽島の手前の光る海を見る 雑木帯を抜け出て、足下はササだけになってきた 枯れたササのみとなって素晴らしい展望が広がった
日生湾と日生諸島がパノラマとなって眺められた
鹿久居島の手前を通るオリーブラインを見る 中央の鴻島は別荘の島とか 丘の上にも家を見た 展望は良かったが、荒れ地の斜面を下って行く
目印のままに下ると、ササヤブに突っ込んだ
 その辺りで目印を見なくなった
コースを離れたようなので、後は歩き易そうな
所を選んで下って行くことにした
途中でヤブに出会ってしまった 仕方なくヤブ
をかき分けながら下った
ここはまたササヤブだった ヤブを抜け出ると、麓は近かった コンクリート階段を下って行く
湾頭地区の一角に下り着いた ポストがぽつん
とあるだけで特に登山口とは思えなかった
湾を巡る車道を歩いて、五味の市へと戻って行
った
五味の市に戻ってきたとき、対岸の色見山を見
ると、その上空には雲が広がっていた