TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
四尋山    しびろやま 228.4m 笠岡市
 
1/2.5万地図 : 寄島
 
【2013年3月】 2013-28(TAJI&HM)
 
   幻虹台の近くより  2013 / 3

 岡山県の笠岡市では笠岡十名山が制定されており、四尋山はその10山には入っていないが、それに準ずる扱いを受けている。実は笠岡十名山のことは全く知らず、ガイドブックの「新・分県登山ガイド岡山県の山」を見て御嶽山を登ろうと向かったのは、2013年の3月下旬のことだった。笠岡市に入って御嶽山の登山口がある鳥ヶ江峠に着いてみると、そこには四尋山の登山口もあった。地図を見ると、御嶽山の西向かいにある229mピークを四尋山と呼んでいるようだった。峠との標高差は100mほどなので、御嶽山に登る前の足慣らしとして四尋山を登ってみることにした。登山口に入ると、始めはごく普通の里山道だったが、すぐに急坂登りが始まった。黒いロープも張られており、ロープに掴まりながら登った。足下には落ち葉が積もっており、登山道の雰囲気は悪くなかった。ちらほらスミレの花も見えていた。登るほどにミツバツツジの花も見られるようになった。急坂が緩んでくると左からハチマキ道が合流して、そこからごく僅かな距離で山頂に着いた。山頂には共同アンテナが立っており、その北側に四等三角点(点名・鳥の江)が置かれていた。そこまで14分だったので、やはり足慣らし登山だった。山頂からの展望は良いとは言えず、北向かいの尾根と西の方向に神島が木立の間から僅かに見られるだけだった。しかもこの日の視界は春霞と言うか、薄ぼんやりとしたもので、楽しむと言う訳にはいかなかった。その山頂ではミツバツツジがほぼ満開だった。一休みの後は登ってきたコースを引き返し、この日の目的である御嶽山に向かった。
<登山日> 2013年3月29日 [1回目] 10:03鳥ヶ江峠登山口スタート/10:17〜32山頂/10:43エンド。
(天気) 薄曇りの空。気温は17℃ほどで、風はほとんど無かった。視界は春霞なのかごくうっすらとしていた。
 その御嶽山登山でのことだが、山頂に立つとそこに周辺図があったので、じっくりと眺めてみると、どうも四尋山にある大岩からの展望が良いことが書かれていた。そうなると大岩のことが気になりだした。そこで御嶽山から下山すると、もう一度四尋山を登ってみることにした。但しコースは変えて、西側の夏目登山口から登り出すことにした。車で夏目地区に通じる車道を1kmほど移動して、登山口のそばに駐車とした。そちらの道も里山道の雰囲気で緩やかに続いていた。少し登ったとき、ハチマキ道に合流した。右回りと左回りのどちらで歩くかだったが、往路は左回りを選んだ。このとき右回りに入っておればすぐに大岩だったのだが、それは後で気が付いたことだった。左回りを選んだため、なかなか大岩に出会わないと思いながら歩くことになった。ずっと巻き道の感じで南東へと歩いて行く。展望は良いとは言えず、一度右手に神島がちらりと望まれただけだった。やがて山頂へと上り坂になったが、そこを登っているとき、ちらほらとワラビの新芽が見られだした。それを摘みながら登って行ったのだが、3月にワラビ摘みが出来たことが面白かった。そしてこの日2度目の山頂に立った。山頂からはそのまま尾根道を北西へと向かった。緩やかな下り道だった。ときおり標識が現れて、行く先は大赤松と書かれていた。その一つは大赤松跡としていたので、どうやら大赤松は無くなっているようだった。その大赤松跡は160mピークにあるようだが、ハチマキ道はその手前で南の方向に下り坂となった。特に160mピークに立つ気も無かったので、下山方向へと向かった。そして左回りコースとの合流点が近づいたとき大岩が現れた。その大岩の上に出る小径が分かれたので、そちらに入って大岩の上に出た。なるほど展望があり、眼前に神島が大きく眺められた。その左手には笠岡諸島の一部も見えていた。ただ予想していたよりは狭い展望だった。またうっすらとした視界でもあったので、長くは休まず下山へと向かった。それでも大岩に立ったことで四尋山に思いを残すことは無く、すっきりとした気持ちで登山口へと近づいた。
(2013/4記)(2021/3改訂)
<登山日> 2013年3月29日 [2回目] 12:33原田新道登山口スタート/12:58〜13:13山頂/13:23大赤松跡/13:28〜34大岩/13:43エンド。
(天気)
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鳥ノ江峠に着くと、そこに四尋山登山口を見た
その先に四尋山が見えていた
御嶽山を登る予定だったが、足慣らしとして先
に四尋山を登ることにした
四尋山の登山道は穏やかな里山道で始まった
足下でスミレの花がいっぱい咲いていた 落ち葉が積もる登山道だった その登山道が急傾斜になってきた
登るほどにミツバツツジの花を良く見るように
なった
山頂が間近になった 山頂に着くと、そこに共同アンテナを見た
共同アンテナのそばで四等三角点(点名・鳥ノ
江)を見る
 三角点の近くでパートナーが休んでいる 左の写真の位置からは、北向かいの尾根が見え
ていた
毛野無羅山の左手を見る 御嶽山は木立に隠れ気味であった 山頂ではミツバツツジの花がよく咲いていた
場所を移動して、南西に神島を眺める 神島の最高点の栂丸山を大きく見る 海は神島の手前がちらりと見えるだけだった
下山は登って来た道を引き返した 急坂をパートナーが後ろ向きで下っている 鳥ノ江峠登山口が見えてきた
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この日2度目の四尋山は夏目登山口から目指した コースは原田新道と呼ばれているようだった このコースでもスミレをよく見かけた
石垣を見る この辺りは段々畑だったと思われる 井戸が現れた ハチマキ道に合流すると、左回りで歩いて行った
ハチマキ道からは神島がちらりと見えた 登山道をミツバツツジが飾っていた 山頂への登りに入った
この季節にしては珍しくワラビが点々と芽を出
していた
越冬したキタテハがぼろぼろの羽の姿を見せて
いた
振り返ると、笠岡諸島の北木島が望まれた
四尋山山頂に着いた この日2度目だった 山頂を離れてハチマキ道を北西へと下った 標識では北西方向の行き先は大赤松跡だった
大赤松跡へは向かわず、下りのコースに入った 大岩が間近になって、大岩の上に出る道に入った 大岩の上に出た やはり展望の岩場だった
大岩の上からは眼前に神島が眺められた 但し瀬戸の島は少し見えるだけだった 笠岡諸島の一部が望まれた
大岩のそばを通って下山に向かった 原田新道を下って行く 夏目登山口に戻ってきた