TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
笹尾山    ささおやま 271m 備前市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 片上
 
【2015年12月】 2015-124(TAJI&HM)
 
   備前市浦伊部より  2015 / 12

 片上湾の西にあってなだらかな山容を見せる笹尾山には、幾つもの電波塔が山頂に並んでおり、そこまで通じる管理道路は一般車でも走れるとあって、登山対象としては考え難かった。その笹尾山が「新ルート岡山の山百選」に紹介されており、東麓側から登山道で登って行けることを知ると、登ってみたくなった。
 向かったのは2015年の年末で、快晴の日だった。ガイドブックには駐車地点のことは書かれていなかったが、何とかなるだろうと笹尾山の東麓側を巡る県道39号線を走って行くと、ハイキングコースの起点と思える所に駐車スペースを見た。まずはその駐車スペースに車を止めて辺りを探った。荒れた車道が西に向かっており、それとは別に間近な南の方向に携帯電話の基地局があり、そこへの道もあった。車道を一瞬登山コースかと思ったが、その道は南には向かわず、間近にある工場の敷地に繋がっていた。そこでもう一つの基地局への道を歩いて行くことにした。その方向がガイドブッックで示された登山コースだったので期待して歩いたのだが、道は基地局まででその先はヤブだった。それでもその方向に登山道があると思えたので、ヤブの中に入ってみることにした。ヤブといっても疎らな灌木ヤブだったので、先へ先へと進むとすぐに小径に合流した。その小径がガイドブックの登山道のようだった。どこから始まっていたのかと見ると、駐車地点のごく近くからだったが、その入口辺りは草ヤブになっていたので、見過ごしても仕方なかった。小径に出会えたことで安心して先へと進んだ。ガイドブックに紹介されてはいるものの、笹尾山はやはり登山対象とは思われていないようで、登山道はよく歩かれているようには思えない荒れ方をしていた。シダをかき分けたり倒木を越したりすることもあった。またあまり上り坂にならず、県道に近い位置で続いた。ときおり左手に片上湾の風景が現れた。その山裾道は峠を越えて久々井地区へと入って行くのだが、峠が間近になったとき右手に山頂方向へ向かう小径が分かれた。はっきりとした小径では無く、赤テープが幾つかあったのでそれで気付いた程度の小径だった。その小径に入って斜面を登るようになったので、漸く登山の雰囲気となった。小径は少しヤブっぽい程度で、適度な登り易さで登って行けた。登るほどに小径ははっきりしてきた。そして背後には片上湾の風景が広がってきた。露岩が現れると、そこはいっそうの展望地で、小豆島も見えてきた。また山頂方向が前方に望めるようになった。山頂のどの辺りに小径は続いているのかと思っていると、一度丘の上に出て北の方向へと向かい出した。そしてまだ山頂まで距離があるうちに林道に合流した。合流したと言うよりも、そこが林道の終点位置になっていた。後はずっと林道歩きだった。林道からの展望も良く、登山道よりも位置が高くなるだけに風景に広がりが出てきた。また北側の風景も望めて、観音寺山が間近に眺められた。山上に出るとまずは最高点に立ったが、そこは展望は良くなかった。次に林道を更に西へと歩いて三角点ピークに立ち寄った。そこもただ三角点を確認しただけだった。山上のピークで一番展望が良かったのは最高点よりも少し東に戻った位置にあるピークで、反射板が建つ位置だった。そこは北が広く眺められ、観音寺山だけでなく熊山もすっきりと眺められた。そして足下は備前市街が広がっていた。その展望も良かったが、昼休憩は林道に近い位置で瀬戸の風景を眺めながらとした。山上で十分に風景を楽しむと、下山はすんなりと往路を引き返した。今度は前方に片上湾と瀬戸の海を見ながらで、これも悪くなかった。山裾道を歩いているときはあまり面白いと思えなかったが、こうして笹尾山を楽しんでみると、「岡山の山百選」に選ばれるだけの良さがあると認識させられた。
(2016/1記)(2020/9改訂)
<登山日> 2015年12月30日 10:57スタート/11:28峠/11:58林道終点/12:16山頂/三角点ピークを含めて山上散策する/13:24林道終点/13:44峠/14:08エンド。
(天気) 快晴。雲はほとんど見られない空だった。空の色もきれいな青だった。気温は麓の樹林では8℃だったが、参上は14℃の暖かさだった。風は無く過ごし易かった。視界は十分に澄んでいた。
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県道39号線のそばに駐車した その辺りが登
山口と思えたが、よく分からなかった
広い道を歩いて行くと、すぐに工場の敷地が見
えてきて、そこで道は終わっていた
引き返して、南に向かう小径に入った その先
は携帯電話の基地局だった
小径は携帯基地局までで、その先はヤブだった ヤブをムリヤリ進むと、いきなりと言った感じ
で小径に出会った
小径は駐車地点の近くから始まっていたが、入
り口付近はヤブになっていた
小径の経路に沿って電柱が続いていた 東に展望が現れると対岸の富田松山が眺められた 樹林を抜けて陽射しを受ける
易しく歩ける所もあったが シダをかき分けて進む所もあった ときに倒木があり、あまり歩かれていない道と
言えた

 富田松山を後方に
 見るようになった

   久々井等が近づいて
   山頂に向かう小径が
   左手に現れた
ヤブっぽい小径で、目印テープを追って登った 登るほどにヤブっぽさは減ってきた 背後に片上湾が眺められるようになった
ヤブっぽさは消えて易しく登れるようになった 海側の風景が広がってきた 前方が見通せるようになり、山頂辺りが望めた
露岩が現れたので、その上に立ってみた 先ほどよりも更に展望が広がっていた
片上大橋の向こうには西島が見えていた 丘の上を歩くようになった 登山道は終わって、その先から林道が始まっていた
林道歩きで山頂に向かうことになった 北の方向が眺められるようになった 備前市街を望む
舗装路歩きを続ける 南に海の風景を見ながらだった 山頂が近くなってくると電波塔が見えるようになった

 山頂へと近づいた

 山頂は電波施設が
 占めており、展望
 は良くなかった

 山頂を離れて林道
 を西へと歩いた

   カーブミラーのそ
   ばから小径が分か
   れていたので、そ
   の小径に入った
少しヤブっぽい道だった 小さなピークに近づいた 南の方向には小豆島が見えていた

 樹林に入ったとき
 三角点を見た そ
 こが三角点ピーク
 だった

 その位置で標高は
 268mだった

 三等三角点(点名
 ・久々井)を見る

 山頂方向に戻った
    

 山頂を通り越して
 その先の電波塔が
 建つ位置に寄って
 みた

 電波塔の北側には
 反射板があり、そ
 の辺りの展望は良
 かった

   北西に熊山が眺め
   られた
熊山を大きく見る 上の写真に写る本宮高倉山を大きく見る 下山を始める 登ってきた道を引き返した

 やはり山上から見る
 南の風景は広がりが
 あった

 片上大橋の方向を
 見る まさに絵に
 なる風景だった

   小豆島の方向を見
   る
東の方向に兵庫県との県境尾根が眺められた 石堂丸山を大きく見る 道そばでミツバツツジが狂い咲きをしていた

 この下山時に改め
 て備前市街の方向
 を眺めた

   観音寺山よりも
   399mピーク
   の方が目立って
   いた
林道の終点が近づいた 登山道に入って、始めに丘の部分を歩いた 山頂方向を振り返った
この風景を見ながらの下りだった 次第に前の尾根が片上湾を隠してきた ヤブっぽい所へと入って行く
片上湾が近づいてきた 山裾道に合流した 駐車地点を目指して山裾道を北へと歩いた

 山裾道はおおよそ
 こんな感じだった

   ときおり現れる片
   上湾の風景は、運
   河を見ているよう
   だった
最後はヤブ道となって登山口に近づいた パートナーが登山口に出てきた 登山口のそばが駐車地点だった