TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
 
前山    まえやま 292.3m 備前市(岡山県)
向山    むかいやま 264m
 
 
1/2.5万地図 : 日生
 
【2019年2月】 2019-30(TAJI&HM)
 
   穂浪漁港より  2019 / 2

 冬場になると北の空は曇りがちになるので、岡山県の瀬戸内側の山に目を向けるようになるが、2019年も2月に入ったとき、備前市の山を登ろうと備前市の久々井湾に面する前山に向かった。その前山と尾根続きでごく近いのは向山で、この二つの山を登る考えだった。
 この日は曇り空の予想だったが、その予想通り久々井湾の上空は形の無い薄黒い雲が広がっていた。アプローチとしては向山南麓の難田集落からと考えていたので、その難田集落に近づくと真魚市が現れてそこに広い駐車場を見た。その駐車場に車を止めると、難田集落までは僅かな距離だった。地形図には向山の南尾根に破線の道が描かれており、難田集落から始まっていた。その破線の道を辿ろうと難田集落に入ったが、ごく細い路地を歩くことになり、行き止まりが多く破線の始まる位置がよく分からなかった。そこで尾根に出れば後は何とかなると、山裾に向かう路地の一つに入って適当に斜面に取り付いた。そして破線路のある方向へと歩いた。斜面は下草が少ないとあってけっこう適当に歩けて、予想通りごく細い小径に合流した。細いと言ってもコンクリート舗装されており、どうやら地図の破線路と思われた。そしてすぐに尾根に出た。後は細々と続く尾根道を辿って向山に向かうだけだった。目印テープもあって無理なく登って行けた。その尾根の途中で現れたのが稲荷神社で、神社の手前は石段になっていた。その石段が始まる辺りは展望が良く、久々井湾の風景が眺められた。曇り空のためフラットな視界だったが、薄ぼんやりとしてはいなかった。石段を登って神社の前に出ると神社はもう放置されているようで、全体にうら寂れていた。その先も細々と小径は続いたが、ほぼ雑木林の中となり展望の無いまま向山山頂に到着した。そこもすっかり樹林に囲まれていた。次に歩く方向が西となって前山に向かった。少しヤブっぽくなったものの目印テープは続いており、小径も細々と続いていた。その緩やかな尾根歩きとなって左手にときおり久々井湾を見るようになった。前山との鞍部へと緩やかに下り、緩やかに登り返した。少し小径がはっきりしなくなったが、目印テープは点々と付いていたのでそれを追うようにして歩いた。前山が近づいて歩く方向が南に変わると、目印テープは赤色から青色に変わった。そして程なく前山の山頂に到着となった。そこまで雑木帯がずっと続いていたが、山頂は広く開けており好展望地だった。南に向かっての展望で、向山の近くで見たよりもずっと広く久々井湾が眺められた。南東方向には家島諸島も望まれた。その前山山頂で瀬戸の海を眺めながら昼休憩とした。相変わらず曇り空で寒々としていたものの、休憩には良い所とあってのんびりとくつろいだ。その前山からの下山は往路を引き返した。向山との鞍部まで戻ってきたとき、地形図ではそこに破線の道が描かれていたのでそれを辿って麓へと出ようかと思ったが、その辺りに破線の道と思える小径が見当たらなかった。そこで往路コースをずっと戻ることにした。その下山中に天気は少しずつ良くなってきて、向山を過ぎる頃には陽射しを受けるまでになってきた。久々井湾にも光が当たっていた。後は難田集落のどの位置に下り着くのかと思っていると、柳青院にごく近い位置に下り着いた。
 この日のハイキングを振り返って、せっかく小径が前山まで続いているので、今少し尾根道が整備されれば山上から多島海風景を楽しめるのにと思ったものだった。
(2019/2記)
<登山日> 2019年2月9日 10:15真魚市駐車場スタート/10:28山裾に取り付く/10:56稲荷神社/11:10向山/11:31鞍部/11:53〜12:13前山/12:51向山/13:09稲荷神社/13:31柳青院/13:40エンド。
(天気) 形の無いガス状の雲が全天を覆っていた。気温は向山2℃、前山に着いたときは6℃だった。どちらの山頂も風はほとんど無かった。視界はややうっすらとしていた。下山で向山を過ぎた頃よりうっすら陽射しが現れるようになった。
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登山を始める前
に対岸側から前
山を眺めた
空はどんより曇
り空だった

登山開始は真魚市
の駐車場からとし

難田集落に入ると、始めに住吉神社を訪れた 境内から東の尾根を眺めた 集落の路地に入った 路地の道はごく細かった
集落内をうろつくも、地図の破線路に通じる路地の道
が見つからなかった 難田集落の甍を眺める
結局、破線路の位置よりも南側で見た尾根に通じそう
な小径に入った
登るほどに久々井湾の風景が現れた
小径が終わると斜面に取り付いた 地図の破線路を目指してヤブの斜面を斜めに登った 地図の破線路に合流出来た コンクリートの道だった
その小径を辿って尾根に向かった 尾根に出て北に向かった もう普通の尾根道だった 前方に向山から前山へと繋がる尾根が眺められた
尾根はやや傾斜がきつかった 尾根上で石碑を見た 一度尾根筋を離れてトラバースすることがあった
稲荷神社の鳥居の前に出た その鳥居の位置が展望地だった 久々井湾の風景が眺められた
石段を登って神社の前に出た 神社はほぼ朽ちていた 背後の祠も放置状態だった 神社の最奥に建つ祠を見る
神社の先も尾根道が続いていた 尾根は緩やかになっていた 左手に前山の山頂が見えていた
シダの茂る所を通るも、道ははっきりしていた 背後に久々井湾が見えて来た 再び樹林に入ると、尾根はほぼ平坦になった

向山の山頂に着
いた

すっかり樹林に囲
まれて、展望の欠
片も無かった
すぐに前山に向かった 歩く方向は西となった 行く手に前山を見る 左の写真に写る熊山を少し大きく見る

(←)
尾根からも久々
井湾を望めるよ
うになった

  (→)
  妙見山と玉葛山
  の並ぶ姿を大き
  く見る
大平山の後方に小豆島を見る 足下に難田集落を見る 尾根道は少しヤブっぽいながらも細々と続いていた
鞍部へと下って行く 灌木ヤブの雰囲気となってきた 道のはっきりしない所もあり赤テープを追って登った

(←)
前山山頂が近づく
と歩く方向は南と
なり、目印は青ヒ
モになった

   (→)
   前山山頂に着く
   と、そこは広く
   開けていた

(←)
山頂の三等三角点
(点名・穂浪)を
見る

   (→)
   前山山頂からも
   久々井湾の風景
   が眺められた

(←)
上の写真の左手を
見る

   (→)
   大多府島を大き
   く久々井湾の風
   景が眺められた

(←)
上の写真の左手を
見る

   (→)
   西に見えていた
   のは西大平山だ
   った
寒々しい中で昼休憩とした 上空は相変わらずどんより曇り空だった 20分ほどの休憩の後、下山とした 往路を戻る
目印を追って戻った 雰囲気は灌木ヤブだった 歩き易い所もあった 上り坂に入って前方に向山を見る

登山コースを少
し離れて北の展
望を探った
何とか観音寺山
の展望を得た

観音寺山を大きく
見る
向山が間近になってきた 久々井湾を見ると、陽射しを受けている所があった 向山に戻ってきた
南尾根に入って、前方に大平山を見ながら下った 樹間から見えていたのは夕立受山だった 尾根を下っていると、陽射しを受けることがあった
稲荷神社まで戻ってきた 鳥居の前に立って、足下に穂浪漁港を見る 南東に鴻島の鴻の鳥山を見る
落ち葉に覆われた尾根を下って行く 尾根を離れて麓に通じる小径に入った 陽射しの中を下るようになった
コンクリートの小径を下って行く 難田集落の一角に下り着くことになった 集落を抜ける路地に近づいた
近くに建っていたのは柳青院だった 柳青院の中を覗いてみた 路地に戻って駐車場へと戻って行った