TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
医王山    いおうざん 301.0m 備前市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 片上
 
【2018年1月】 2018-05(TAJI&HM)
 
   鬼ヶ城池のそばより  2018 / 1

 冬場は晴れの多い瀬戸内側の山に向かうことが多くなり、必然的に備前の山にも関心が向くようになる。2018年新年に向かったのは、備前市街に近い医王山だった。この山の情報は少なく、南麓側の墓地から登山道があるようだったが、はっきりどの地点からかは分からなかった。まずは駐車地点を求めて東麓側の鬼ヶ城池に近づいた。その土手には工事の車が止まっていたので、東岸側の路肩が広くなった所に駐車とした。そこからは医王山が正三角形の姿で形良く眺められた。南麓側の墓地を目指したところ、医王山の山裾は南東辺りから南西辺りまでずっと墓地があって、登山道がどこから始まっているのかよく分からなかった。二度ほど墓地から始まる道を辿ってみたが、すぐヤブになってしまった。とうとうトウビホテルのそばまで歩いてしまったので、少し戻って適当に山裾に取り付いた。そこもヤブだったが南東尾根を目指して斜面を登った。南東尾根に出れば登山道に出会えるだろうと考えてのことだった。辺りは灌木ヤブでイバラも少し混じっていたが、丁寧に登ればまずまず進んで行けた。そして尾根に出てみると、期待通りに登山道に出会った。登山道は共同アンテナのケーブル経路でもあって、電柱が尾根上に点々と見えていた。その電柱は麓からも見えていたので、それを目標にして山裾に取り付けば良かったようだった。後は登山道のままに歩くだけだった。共同アンテナを過ぎると少し尾根の傾斜が増してきたが、尾根道はすっかり落ち葉に隠されていた。そのため何度か滑りそうになった。山頂部が近づくと露岩を見るようになり、その辺りでは後方に展望が現れた。坂を登りきって山頂の東端に着くと、そこには麓からも良く見えていた大岩がどっしりと辺りを占めていた。そのそばを通って奥へと進んだ。もうごく緩やかな道で、大岩の位置から150mほど進んで山頂に到着した。山頂には三等三角点(点名・医王山)があるものの、周囲は雑木が囲んでおり展望は無かった。展望の無い山頂なので先ほど通り過ぎた大岩の位置に戻ろうとしたとき、南東側に木々の疎らな所があるのを見た。そこに立ってみるとけっこう展望があって、南の方向がすっきりと眺められた。真向かいの大きな山は西大平山だった。昼が近づいていたので大岩で休もうと、少し戻って大岩の上に立った。そこは展望地と見ていたのだが、想像以上でまさに360度の眺望が広がっていた。北西には熊山、東に観音寺山と、その広々とした展望を楽しみながら昼休憩とした。20分ほどの休憩を終えると、下山は登ってきた尾根道を起点まで下ることにした。落ち葉の上を歩くとあって登って来たとき以上に慎重に下ったが、掴まる木が多くあったのは助かった。共同アンテナの位置を過ぎてどこに下り着くのかと思っていると、やはり墓地の一角に着くことになった。その辺りは一度通っていたのだが、大きな物置のために登山道を見過ごしていたようだった。集落の道に出ると、駐車地点となる鬼ヶ城池に向かった。但しずっと車道を歩いてではなく、途中から草地を突っ切って池の土手に上がった。そして土手道を歩いて駐車地点に近づいた。
(2018/2記)(2020/3改訂)
<登山日> 2018年1月6日 9:45鬼ヶ城池のそばよりスタート/南麓の墓地で登山口探しに時間を使う/10:20トウビホテルの近くから山裾に取り付く/10:42登山道に合流/10:58共同アンテナ/11:13〜22山頂/11:27〜51展望岩/12:18墓地に下り着く/12:34エンド。
(天気) 快晴。澄んだ空が広がっていた。山頂の気温は12℃で、少し北風を受けた。視界は澄んでいた。下山中に北から雲が流れてきて、勇者地点に戻ってきたときは、ほぼ曇り空になっていた。
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車を止めた鬼ヶ城
池の東岸側より医
王山を眺めた

まずは車道を伊部
の町の方向へと歩
いた
まだ実をいっぱい付けた柿の木を見た 医王山に近づける道に入った 不老川に架かる橋を渡ると備前焼のお地蔵さんを見た
医王山の山上には展望の良さそうな大きな岩があった 家並みが近づくと、備前焼窯の煙突が幾つか見えた 医王山の裾野に「伊部西大窯跡」の案内板を見た
東を見ると、そちらの山は不老山だった 医王山の裾野は墓地が続いていた そのどこかから登
山道が始まっているはずだった
墓地の小径を幾つか辿ってみたが、すぐにヤブになっ
てしまった
登山口を探すうちにトービホテルのそばまで来てしま
った
適当に斜面に取り付こうと、近くの墓地の中に入った 登り易そうな斜面に取り付いて、北東方向に向かった
すぐに灌木ヤブになってしまったが、ゆっくり進んだ 南東尾根に付くと、期待通りに尾根道に出会った そこはアンテナ線の経路でもあった
尾根道を登って行く 尾根道はすっかり落ち葉に覆われていた 尾根上に岩が増えてきた
尾根の傾斜が増してきた 落ち葉で滑り易かった 南東方向が望めた 足下は伊部の町だった 共同アンテナの位置まで登ってきた
前方に山頂を見る 尾根上に岩が見られるようになった 山頂の東端には大岩があり、その大岩を巻いて先に進んだ
三角点ピークへと向かう もうごく緩やかな道だった 三角点ピークの手前で急坂があった 三角点ピークが目前になった

三角点ピークに着
いた 周囲は樹林
が囲んでいた

三等三角点(点名
・医王山)を見る
展望の無い山頂と思ったが 三角点の少し南の位置で展望地があった 南の方向が広く眺められた
西大平山の山頂を大きく見る 上の写真に写る桂山を大きく見る 上の写真に写る甲山を大きく見る
昼食は大岩でとろうと、歩いて来た道を戻った 大岩の上に立つことにした 大岩の上は素晴らしい展望地だった

 展望岩に立って西か
 ら北にかけてを眺め
 た

上の写真に写る
熊山の辺りを大
きく見る

上の写真に写る
350mピーク
(点名・伊部上)
を大きく見る

 東から南にかけてを
 眺めた

 遠くに片上湾が望め
 た

観音寺山の尾根を
大きく見る


  片上湾の方向を
  眺めた
 

 南から西にかけてを
 眺めた

 足下を山陽新幹線が
 走っていた
この風景を眺めながら昼食とした 展望岩からは、伊部の町がすっきりと眺められた 足下にほぼ干上がっている鬼ヶ城池が眺められた
展望岩での休憩を済ませると、南東尾根を戻った 落ち葉で足を滑らさないように慎重に下った 共同アンテナの位置まで下りてきた
どこに下り着くのかと興味を持って尾根道を下った はっきりとした小径が続いていた 麓が見えてきた
やはり墓地の一角に下り着くことになった この物置のそばが登山口だった 墓地内を適当に歩いて鬼ヶ城池に向かった
車道に出て北へと歩いた 途中で車道を離れて鬼ヶ城池の土手に出ることにした 土手道を歩いて駐車地点に近づいた