TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
観音寺山    かんのんじやま 385.8m 備前市・和気町
東観音寺山 320m 備前市
 
 
1/2.5万地図 : 和気
 
【2013年12月】 2013-102(TAJI&HM)
 
   笹尾山より  2013 / 12

 冬場になると備前地方の低山を登って瀬戸の海を眺めたくなるが、2013年の年末に向かったのは観音寺山だった。JR赤穂線備前片上駅の北に位置しており、海から少し離れるが少しは海が眺められるだろうと考えてのことだった。参考にしたガイドブックは「新ルート 岡山の山百選」で、そこに紹介されているルートを歩くことにした。すなわち東備ゴルフセンターのそばから始まるコースで観音寺山に登り、その後は東隣りの東観音寺山に立ち寄って一本松へ下るルートだった。ところが現地に着いてみると、国道2号線は車が多く、一本松へと下った後に国道沿いを歩いて駐車地点に戻るのはどうかと思われた。ただ車で行くことを考えると、それ以外ではピストン登山となるので、とにかく当初の予定通りに歩こうと東備ゴルフセンターにむかった。そのゴルフセンターのそばより林道が始まっていたが、入口にはゲートがあって一般車は通行出来なくなっていた。それは良いとして、そこに登山案内図が付いており、それを見ると観音寺山へは三つのコースがあることが分かった。そこで当初の予定を変更して、ゴルフセンターのそばからピストンで登るものの、往路と復路ではコースを変えることにした。また東観音寺山山頂は南北に長く、その両端に展望岩があるようだったので、どちらにも立ち寄ることにした。その前に車をどこに止めるかだったが、車道を少し戻った所にあった公園の一隅に止めることにした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳でご覧いただきたい。往路コースは三の池コースで登り、復路コースは西の池コースとした。登っての印象で一番強う伊のは、季節柄か大量の落ち葉が登山道に積もっていたことだった。一般に瀬戸に近い山は常緑樹が多くあって落ち葉は大量とは言えないのだが、この観音寺山は常緑樹が多いようで、落ち葉がすっかり登山道を隠しており、ふかふかとした踏み心地を味わえることになった。そして観音寺山の山頂からは好展望が得られた。但し良かったのは東から北にかけてで、残念ながら瀬戸の方向はちらりと見えているだけだった。その瀬戸の眺めは次に立った東観音寺山(南展望岩)で叶えられた。海岸線からは10kmほど離れているため、少し遠い眺めとなったが、片上湾やと小豆島を望むことが出来た。その南展望岩に立ったときはちょうど昼どきでもあったので、その風景を眺めながら昼食とした。この日、残念だったのは雲の空だったことで、陽射しを受けている時間はあまり長くはなかった。陽射しさえたっぷり受けられたなら、展望岩はかっこうの憩いの場所になりそうだった。ところで東備ゴルフセンターからのコースだが、往路の三の池コースは道もはっきりして歩き易かったが、下山で歩いた西の池コースは途中で道がはっきりしなくなり、目印テープを追って下ることになった。また急斜面を下る所もあって、少しマイナーなコースだったと言えた。それを踏まえても、観音寺山は冬場にこそぜひ訪れたい山だと思えた。
 ところで東観音寺山についてだが、現地の登山案内図では南北に長い山稜の全体を指して東観音寺山としていた。そうなると最高点は中央の340m地点となるが、「新ルート 岡山の山百選」では南展望岩を持つ320mピークのこととしていた。そこでどう扱うか迷ったが、観音寺山を眺めようと下山後に訪れた笹尾山の山頂からは、320mピークがはっきりと山の姿をしていたので、本に習って320mピークを東観音寺山と呼ぶことにした。
(2014/1記)(2021/2改訂)
<登山日> 2013年12月30日 10:19スタート/10:28ゲート/10:38二つ目の池/10:58三つ目の池/11:16[340m]ピーク/11:28〜46観音寺山/12:06〜22南展望岩(東観音寺山)/12:35〜42北展望岩/13:02観音寺山/13:18西の池コースに入る/13:40西の池/14:03二つ目の池/14:11ゲート/14:19エンド。
(天気) 雲の多い空で、北からどんどん雲が流れてきていた。ただ青空も見られて、その青空が広がるときがあった。気温はスタート時は4℃だったが、山頂では6℃まで上がっていた。陽射しを受けていると、けっこう暖かかった。風は山頂と展望岩であり、冷たい風だったが、底冷えするほどでもなかった。視界は悪くはないものの北の空は雲が多く、そちらははっきりとしていなかった。
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 東備ゴルフセンター
 へと通じる道のそば
 で公園を見たので、
 そこに駐車して歩き
 始めた

   左手前方に東備ゴル
   フセンターが見えて
   きた
車道は畑地のそばを続いていた 林道の入口は閉鎖されていた 回り込んで林道
に入る
ゲートには登山口標識とコース地図が付いてい
朝の空はまだ青空が多かった 林道は十分な道幅があった 林道はこの二つ目の池までだった
登山道が池の縁に続いていた 二つ目の池の先では沢沿いを歩いた その沢を横切ることがあった
左手に西の池コースが分かれたが、真っ直ぐに
進んだ
今度は尾根コースが右手に分かれたが、やはり
真っ直ぐに進んだ
陽射しが現れて明るい中を緩やかな登りが続い
地表はすっかり落ち葉で覆われていた 溜め池の擁壁が前方に現れた 擁壁の縁を登ると、三つ目の池が現れた
易しい登山コースと言えた 雑木林の雰囲気は悪くなかった 左手から西の池コースが合流した
340mピークに着いて、前方に観音寺山を見る 観音寺山に向かって鞍部へと下る 鞍部を過ぎて山頂への登りが始まった

 南に展望が現れて
 片上湾がちらりと
 眺められた

   その片上湾辺りを
   大きく見る
シダが目に付きだした 最後は緩やかになって観音寺山の山頂に近づいた 山頂に着いた ここに来て冷たい風を受けた
少し休むうちに陽射しを受けるようになった 山頂は木が伐られており、展望は良かった 三等三角点(点名・長水)を見る

 観音寺山の山頂より
 北から北東にかけて
 を眺める
東向かいの東観音寺山は南北に長い尾根であることが良く分かった 石堂丸山を大きく見る
東観音寺山を中心に眺める 烏泊山の左手に、うっすらとながら家島諸島が眺められた
黒鉄山を大きく見る 天狗山の尾根を大きく見る 西に見える399mピークはこの一帯の最高峰
だった

 西の方向、伊部地
 区を囲む山並みを
 見る

   左の写真の中、右
   側で木立に隠れぎ
   みになっているの
   は熊山だった
観音寺山を後にして東観音寺山に向かった 鞍部へと下って行く 鞍部は南北の道もあり、十字分岐と表示があった
東観音寺山へと登り返す 振り返ると観音寺山の姿が大きかった 南北に長い山頂を持つ東観音寺山の中央に着いた
まずは南へと歩いて南展望岩を目指した 南展望岩を持つ320mピークが見えてきた 南展望岩が現れた
南展望岩は名の通り好展望地だった 南東から、南、南西へと広く眺められた この風景を見ながら昼食とした

 小豆島はごくうっ
 すらと見えていた

   玉葛山の尾根を大
   きく見る
次は北展望台に向かった 始めに観音寺山が尾根から眺められた ほぼ平坦と言って良い尾根で、露岩の部分もあった
北展望岩に着いた 西向かいの観音寺山の尾根をすっきりと眺められた
北の展望も良かった 北展望岩を離れて、観音寺山へ引き返した 観音寺山と東観音寺山との鞍部まで戻ってきた
東観音寺山の尾根を背景に観音寺山へと登る この日二度目の観音寺山に立った すぐに山頂を離れて下山に移った
途中まで往路を引き返して、西の池コースに入
った
西の池コースは始めは穏やかな尾根歩きだった こちらの道も落ち葉にすっかり覆われていた

 西の池が現れた


   西の池から先は少
   しコースがはっき
   りしなくなった
 
目印を追って下ることになった 急坂を下って沢そばに下りてきた 沢そばに出ると、後は易しい道だった
赤い実を付けているのはマンリョウだった 沢を越えると三の池コースと合流した 二つ目の池まで戻ってきた
池の先に見えていたのは笹尾山だった 登山口のゲートが見えてきた 後は農道を歩いて駐車地点へと戻った