TAJIHM の 兵庫の山めぐり <山口県の山 
 
右田ヶ岳    みぎたがだけ 426.0m 防府市(山口県)
 
1/2.5万地図 : 矢田/防府
 
【2023年11月】 2023-193(TAJI&HM)
 
   防府市芝生より  2023 / 11

 分県登山ガイド「山口県の山」を見ると、右田ヶ岳で3コースも紹介されており、なかなかの人気の山であることが窺われた。そうなると当然興味が湧き、2023年10月末から実行とした山口県低山巡りに右田ヶ岳を加えた。
 向かったのは山行三日目の11月2日のこと。快晴の空に雲は無かった。防府市下右田の右田小学校の前に着くと、そこには広い登山者用駐車場があり、既に10台以上の車が止まっていた。この日はその駐車場からの周回コースを考えており、ガイドブックとは逆コースとなる塚原コースを往路コースとすることにした。駐車場を離れると始めに小学校に沿って北へと歩き、次に東へと向かった。300mほど歩くと燈籠が立つ三差路が現れ、標識も立っていた。その標識が示す「塚原登山口」に向かった。程なく登山道の入口が現れたが、そこに標識は立っていなかった。それでも登山道に入ると、墓地のそばを通った。その墓地の先で右手から来た道に合流して北西に向かうようになった。どうやらその右手の道が正しい登山口からの道と思えたが、大した違いは無さそうだった。後は道なりに歩いて行く。始めは樹林の小径を歩いたが、次第に周囲はシダが増えてきた。ただ道ははっきりしており、いわゆる里山を歩いている雰囲気があった。緩やかに登っていると、右手から別の登山道が合流した。コース図を見ると塔之岡登山口から始まるコースの一つだった。そこより少し進むと行く手に右田ヶ岳の山頂を見るようにあった。程なくその塚原コースから直登コースが分岐したが、あくまでも塚原コースを登って行く。次第に岩を見るようになり、現れたのが四合目標識だった。そこの岩場は好展望地で、南の方向が広く眺められた。登山道の傾斜が増してきて、岩の間を手を使って登るようになった。展望岩も多く現れて、展望を楽しみながらの登りでもあった。ただこの日は11月とは思えぬ暑い日で、陽射しを受けながらの登りはけっこう厳しさがあった。五合目標識が現れてからは次の標識がなかなか現れず、ただ厳しい登りが続いた。標識に気付いたときは八合目だった。そこは「塚原分かれ」と呼ばれる所で、尾根コースである塔之岡コースに合流した。尾根歩きに移って西へと登って行く。山頂までまだ距離があり、少し開けた所に出て漸く山頂を見ることになった。山頂が近づくと、尾根筋から少し離れて斜面をトラバースする形で登ることになった。そして「塚原分かれ」から13分、登山口からなら72分での山頂到着となった。山頂も岩場だったが土の所もあり、そこは平らになっており四等三角点(点名・右田ヶ岳)を見た。山頂の岩場は最高の展望台だったが、陽射しを避ける所は無かったため、土の部分の木陰で休憩とした。陽射しの下では体感30℃はありそうだったが、木陰の気温は24℃だった。一息つくと岩場に移動して、足下に広がる大展望を楽しんだ。好天続きのため視界は濁っており、遠方がはっきりしていなかったのは残念だったが、足下の防府市街は視野いっぱいに眺められた。山頂で一時間ほどのんびり過ごすと、下山は天徳寺コースに向かった。西へと下って南ノ峰との鞍部に着くと、すぐには天徳寺コースに入らず、登り返して南ノ峰に立った。そこも好展望地で、山頂と比べて西の方向の展望が優れていた。引き返して天徳寺コースに入ると、いきなり岩場の急坂下りが始まった。塚原コースと同様に好展望に恵まれての下りだった。滑らないように慎重に下って行く。その岩場下りの途中から岩に掘られた仏像を見るようになった。説明板を見ると「右田ヶ岳三十三観音巡り」とあり、三十三箇所も観音像が彫られているようだった。その天徳寺コースには小さなピークがあって石船山と名付けられており、そこも観音像が多くあった。更に下ると石燈籠の展望地があり、そこも観音像が多かった。展望地だけに足下には右田小学校が見えていた。石灯籠の近くには観音堂が建っていたが、そちらは老朽化のために立入禁止になっていた。そこを過ぎると漸く岩場は終わり、登山道も緩んで樹林帯へと入った。そして登山口に下り着いた。そこからは階段を下ることになり、天徳寺の境内へと入った。その境内で目立っていたのは大きなイチョウの木で、樹齢は800年とか。山門を抜けると右田小学校はもう近かった。後は小学校に沿った車道を歩いて駐車場へと戻って行った。
(2023/12記)
<登山日> 2023年11月2日 9:44右田小学校前駐車場スタート/9:55塚原コース登山口/10:31五合目/10:54塚原分れ/11:07〜12:09山頂/12:18南ノ峰/13:00石船山/13:31天徳寺コース登山口/13:40駐車場エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は見なかった。山頂では木陰で24℃あり。風はほとんど無し。陽射しを受けていると、けっこう暑かった。視界は悪くは無かったが、濁り感があった。
<< Photo Album 2023/11/02 >>
右田小学校の前に登山者用駐車場があった 始めに小学校に沿って北へと歩いた 正面に右田ヶ岳を見た
次に東へと歩いた 燈籠が立つ三差路に着いた これから向かうのは塚原登山口だった
標識に従って北に向かった 右田ヶ岳に向かえそうな登山道の入口が現れた 登山口標識は無かったが、少し歩いてみることにした
登山道を進むと、墓地の前を通った 結果として、塚原登山口からと思える別の登山道と合流することになった 北西へと向かう 山中へと入って行く
始めは里山を歩いている雰囲気があった 右手から塔之岡登山口からのコースが合流した 花崗岩質の登山道とあって、抉れている所が多かった
前方に山頂を見ることがあった 直登コースが左手に分岐した そこは三合目だった 登山コースの傾斜が増してきて階段を登った
石も増えてきた 四合目に着くと、そこは展望岩の位置だった 展望岩に上がった
展望岩は名前の通り素晴らしい展望地だった 岩場登りが続くようになった
大岩を見上げる 五合目を通過する 山頂方向を見上げた
ときおり展望地も現れて展望を楽しめた 季節外れの暑さと岩場が続くことで、なかなか厳しい登りだった 尾根に着いて塔之岡コースに合流した そこが「塚原分かれ」で八合目だった
尾根歩きに移った 西へと歩いて行く 小さなピークを越した 山頂を前方に見る
山頂への道は南西方向となった 尾根筋を離れて、斜面をトラバース気味に登った 山頂が近づいた
右田ヶ岳の山頂に着いた 最高点は三角点の先にある岩場だった 四等三角点(点名・右田ヶ岳)を見る

山頂の岩場は、最
高の展望地だった

岩場の一角に山頂
標柱を見た
展望岩に立って北から東、南東にかけてを眺めた 遠方は濁ったような視界になっていた

上の写真の右に続
く風景を見る

南東から南、南西
にかけてだった
上の写真に写る楞厳寺山の辺りを大きく見る 火ノ山連峰を見る
大平山を大きく見る 足下に右田小学校を見る その手前は石船山だった 佐波川の河口を眺めた
下山は天徳寺コースに向かった 南西隣の南ノ峰を見る 南ノ峰との鞍部に着いた

天徳寺コースに入
らず、直進して南
ノ峰に立ち寄るこ
とにした

南ノ峰へと登って
いるとき、振り返
って右田ヶ岳の山
頂を仰いだ

南ノ峰のピークに
着くと、そこも好
展望地だった

西目山がすっきり
と眺められた
鞍部に戻って来ると、天徳寺コースに入った 南へと下って行く すぐに岩場の下りが始まった
展望を楽しめる下りでもあった 急坂の下りが続く 岩場を巻くことがあった
ロウソク状の大岩を見た 登山道の抉れている所を通る 易しく歩ける所も多かった

右手に西目山を見


磨崖仏が現れた

右田ヶ岳三十三観
音めぐりの石仏だ
った

(←)
尾根の途中にある
石船山へと上り坂
に入った

 (→)
  石船山は岩場のピ
  ークだった

石船山から右田ヶ
岳を仰ぎ見た

石船山をを後にす
ると磨崖仏を点々
と見るようになっ

磨崖仏が並んでいる所もあった 大きな石灯籠が現れた そこは好展望地だった 足下近くに見えていたのは右田小学校だった
灯籠前からの展望を楽しんだ
登山道に戻ると、観音堂に出会った 但し老朽化のために立入禁止だった 階段を下るようになった 天徳寺コースの登山口に着いた 下ってきた方向を振り返った
また石段を下った 下った先は天徳寺だった 天徳寺の境内に入るとイチョウの巨木が目立っていた 本堂の背後に見えるのは石船山だった
大イチョウのそばの山門を抜けて右田小学校に向かった 右田小学校が見えてきた 右田小学校前の駐車場に戻ってきた