TAJIHM の 兵庫の山めぐり <広島県の山 
 
七国見山    ななくにみやま 456.7m 呉市(広島県)
 
1/2.5万地図 : 仁方
 
【2018年11月】 2018-147(TAJI)
 
   県民の浜より  2018 / 11

 七国見山は広島県呉市の上蒲刈島にある山で、呉市街からだと安芸灘大橋を渡って下蒲刈島へ、更に蒲刈大橋を渡って上蒲刈島に出ることになる。この七国見山に向かったのは2018年11月の最初の日曜日で、この日は広島県全域で快晴が予想されていた。
 朝に自宅を離れるとひたすら山陽道を走った。そして東広島市で東広島呉自動車道に入ると終点が呉市の阿賀地区だった。国道185号線に出ると東へと走って仁方地区の二つのトンネルを抜た。その先で国道から下蒲刈島への道が分かれた。そして安芸灘大橋が見えてくると料金所を通ることになった。有料の橋であることは分かっていたが、料金は720円だったのでちょっと高いのではと思ってしまった。ナビに従って下蒲刈島の東海岸線を走り、蒲刈大橋を渡ると上蒲刈島の南の海岸線東西へと向かった。快晴の空ながら少し空気は濁っているようで右手の瀬戸の海は霞んで見えていた。原トンネルを抜けるとそこは七国見山の南麓で、ウォーキングセンターの標識が現れた。そのウォーキングセンターに七国見山の登山口があるので、ウォーキングセンターに着くとその前の駐車場に車を止めた。時間は12時半だった。ウォーキングセンターの建物の横に登山口標識が立っており、おかげですんなりと登山道に入って行けた。それは観音コースで、ほぼ階段の道になっていた。10分少々登って一度林道に出ると、すぐ先が西泊公園で展望台になっていた。青い海に瀬戸の島々が浮かんでいたが、うっすらとした視界のため島々もうっすらとしていた。そこからはまた階段の登山道を登って行くことになった。その階段を十数分ほど登って五合目に着くと、そこに建っていたのは西楽寺だった。その先から登山道は漸く自然な道となって良い感じで登れるようになった。周囲は常緑樹帯と言ってよく、いかにも島の山を登っている雰囲気があった。六合目に出ると尾根を望めるようになったが、まだ距離があった。そして八合目に着いたとき大きな岩が現れて、その上に立つと西泊公園で見たときよりも更に広がりのある瀬戸の風景が得られた。もう十分に展望を楽しんだことでもあり、登ることに専念して山頂を目指して行く。ただ登山道は傾斜はさほどきつくないものの、なぜか地表はモコモコとしており歩き難さがあった。どうもイノシシが掘り起こしたのではと思われた。そのため滑らないように注意して登った。その登りを続けて着いたのは410mピークで、そこはすっかり樹林に囲まれており単なる通過点の雰囲気だった。その410mピークからは歩く方向は西へとなり、緩く下って緩く登り返して山頂到着となった。そこには展望台が建っており、良い休憩場所になっていた。この日はスタートしてから誰とも会っていなかったが、山頂も無人とあって一人で山頂展望を楽しむことになった。ただ展望は木々の生長もあってか、途中で出会った展望岩よりも見える範囲は狭かった。それでも瀬戸の展望を楽しむには十分だった。山頂で10分ほど過ごすと、下山は北西方へと続く登山道を下った。そちらの道も観音コースとされており、ウォーキングセンターからの道よりも道幅は広かった。その下山道も地表はモコモコしており、歩き難いことに変わりなかった。こちらの道は展望は無く、ただ下るのみだった。とにかく休まず下ると30分ほどで林道に合流した。ガイドブックの「新・分県登山ガイド 広島県の山」を見ると、後は林道を七国見山の南面側へとずっと歩いて行くようだった。林道は舗装されていたものの途中に災害地があり、土砂が道を覆っていた。どうやら車の通行は出来ないようだった。林道は緩やかな上り坂で、それは七国見山の南側に出ても続いた。上り坂の頂点は採石場を足下に見る位置で、道路を離れて採石場の最上部に立つと、足下に採石で岩肌が荒々しく削られた風景が広がった。下り坂に入ると瀬戸の風景を長めながらとなった。途中には東屋の建つ所が2カ所あって公園風になっていた。ただ2番目の公園は物見橋公園の名が付いていたが、東屋は老朽化のためか立入禁止になっていた。またその先では道路の崩壊している所があって、どうも林道は通行禁止のようだった。林道歩きの後半は展望を楽しみながらとなり、ゆっくりと海岸線に近づいた。そして最後は恋ヶ浜の近くで県道287号線に合流した。ウォーキングセンターまで数分の距離だった。まずは静かな島の山旅を楽しめて、満足の思いで駐車地点に戻って行った。
(2019/7記)
<登山日> 2018年11月4日 12:33ウォーキングセンターよりスタート/12:45西泊公園/13:00西楽寺(五合目)/13:22[410m]ピーク/13:38〜48山頂/14:16林道に出る/15:02物見橋/15:24県道287号線に出る/15:28エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かだった。山頂の気温は22℃で風はほとんど無し。視界はうっすらとしていた。その視界は林道を歩いて戻るうちに幾分良くなってきた。
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(←)
安芸灘大橋を渡
ると白崎園に立
ち寄った

 (→)
  白崎園から上蒲刈
  島を見ると、七国
  見山は奥山に隠さ
  れていた

白崎園から安芸
灘大橋を眺めた

上蒲刈島に入ると
島の南岸側を走っ

そしてこのウォー
キングセンターの
前に車を止めた
建物の右手に登山口標識を見た 標識の前に立った 登山コースに入った
丸太の階段道を登って行く 緩やかな道になることもあった 災害地のそばを通った
緩やかな階段道を登って行く 車道に出ることになった その先は西泊公園だった 西泊公園の観音菩薩を見上げるだった 

(←)
公園には石仏も置
かれていた

 (→)
  公園は展望地でも
  あって、足下に湾
  の風景が眺められ
  た
公園の一隅に休み所のような小さな建物があった その建物の近くから七国見山への階段が始まっていた その階段を登って行く
階段からも湾の風景が眺められた 灯籠が無くなってもコンクリートの階段は続いた 階段の途中で四合目の標識を見る

(←)
足下に西泊公園を
見た

 (→)
  恋ヶ浜も見えるよ
  うになった
階段を登りきった所が西楽寺だった 西楽寺本堂を見る ここが五合目だった 西楽寺の先で展望地が現れた

(←)
南西方向が望めて
足下に原地区を見


 (→)
  ここに来て山頂方
  向も望めた
漸く会談歩きは終わって登山道となった 六合目の標識は木にくくり付けられていた 登山道のそばで咲いていたのはツワブキだった
410mピークに着いた 展望の無いピークだった 山頂へと西の方向に向かうようになった マンリョウの実を見る
道幅が広く、ごく緩やかな道を歩いて行く 上り坂となって程なく山頂が見えてきた 山頂に着くと、そこには展望台が建っていた

展望台の裏手に
開けた所があり
そこに三角点を
見た

二等三角点(点名
・三山)のそばに
立った

展望台に上がっ


南の方向が開けて
おり、うっすらと
四国の山並みが望
めた
斎(いつき)島を大きく見る 安居島の背後に見える鋭鋒は興居島の小富士と思われた
四国の尾根は高輪山と思えたがうっすらとしていた 南の方向以外は樹林が囲んでいた 下山は北西方向に延びる尾根の道を下ることにした
なぜか登山道がモコモコしていた イノシシが掘り起
こしたのではと思われた
この尾根道も観音コースの名が付いていた ほぼ展望の無い尾根だったが、木々の隙間からチラリ
と見えたのは田戸港かと思われた
尾根はやや急坂でほぼ真っ直ぐ北西に続いていた 三合目の標識を見た 林道に下り着くことになった

林道に出て林道か
ら登山道を眺めた

ここからはずっと
林道歩きだった

南へと歩き出すと
すぐに土砂崩れの
現場が現れた
災害地を過ぎれば易しい道が続いた 右手に見えたのは奥山だった 右手に二つの道が分かれた
一つは田戸港へ、もう一つは奥山に通じる道だった 林道はごく緩やかな上り坂に変わった 海岸線が見えるようになった

倉橋島の方向を
眺めた 460
mピークは倉橋
島の最高点だっ


南海岸側に回り込
んできた

林道の位置は標
高150m地点
とあって海岸線
はずっと低い位
置に眺められた

後方を振り返った

林道の一番高い
地点に着くと、
足下は採石場の
風景だった

林道は下り坂とな
って東の方向に向
かうことになった

(←)
七国見山の方向を
眺めた

 (→)
  少し下ると公園が
  現れた
東屋で一休みとした 公園からは湾の風景が眺められた 林道歩きに戻ると物見橋が現れた

(←)
物見橋の先は物見
公園だったが東屋
は立入禁止だった

 (→)
  少物見公園からも
  湾の風景を眺めた
高縄山が数時間前よりもはっきり見えていた 林道が大きく崩れている所が現れた やはり林道は通行止めになっていた

下る方向が東から
南東となると、ど
んどん高度を下げ


南の海に安居島と
小安居島が並んで
いた
ミカン園のそばを通った 南西方向を見る 足下は原集落だった 恋ヶ浜の方向に向かって下りる
県道287号線に合流した ウォーキングセンターま
で300mだった
海岸線を歩いてウォーキングセンターに向かった ウォーキングセンターに戻ってきた