TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
 
熊山    くまやま 509m 赤磐市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 和気万富/備前瀬戸
 
【2025年2月】 No.3 2025-34(TAJI&HM)
 
    シャシャ木山に近い尾根より  2025 / 2

久々に熊山を登ろうと考えたとき、電車利用でアプローチすることにした。コースとしては前2回を併せたようなルートを歩くことにした。スタート地点は山陽本線熊山駅で、熊山コースを登って先に熊山神社に立つ。次に熊山遺跡を訪れ、その近くの展望台が建つ広場で昼休憩とする。その後は三角点ピークにも立ち、そして下山は油滝神社コースを下って、赤穂線香登駅をゴールとする縦走コースだった。
 前日の天気予報では備前地方は昼頃までは晴れで、午後は曇りとなっていた。播州の天気も同様で、当日朝の播州の空は予報通りに晴れていた。上郡駅でも晴れの空だったが、岡山県に入るとその上空は薄黒い雲が広がっていた。そして小雪を見るようになった。熊山駅を降りたときは強い風小に雪が舞う荒天と言えそうな天気になっていた。暫時熊山駅で佇んでいたが、天気は変わらなかった。それでも小雪は長くは続かないだろうと予想して、小雪の中をスタートした。登山口に導く標識が駅前から点々とあり、ごくスムーズに登山口に着いて登山道に入った。その頃には予想通り小雪は止んで、北の空には青空が見えていた。登山道は緩やかな道で、急坂になることは無かった。おかげでごく易しく歩いて行けた。散歩道とも言えそうで、実際に犬の散歩をする人とすれ違った。登るうちに陽射しを受けるようになり、明るい登山道となった。その登山道は落ち葉が積もっており、古道の趣が感じられた。標高200m辺りまで登ってきたとき、突然と言った感じで三合目の標識が現れた。緩やかな道は続き、巡視路コースが合流すると、一度車道に接した。車道には入らず登山道を進むと、程なく蹄岩を見た。その先で現れたのは東屋だった。展望台とも言えそうで、北の方向が広く眺められた。その頃より登山道に雪を見るようになった。蛙岩のそばを通ると、見晴台と名が付く所が現れた。そこも好展望地で、東屋と同じく北の方向が眺められた。緩やかな道はずっと続き、標高470mまで登って現れた標識が赤松峠だった。そこは七合目でもあった。そこまで登れば山上の一角と言ってよく、ほぼ平坦な道を歩くようになった。雪は現れたり消えたりを繰り返していた。段谷コースが合流すると、そこが八合目だった。コース近くに展望台が建っていたが、その展望台は老朽化で立入禁止になっていた。九合目まで来ると、道はすっかり白くなっていた。その先で車道に出た。そこは標識に従って車道を横切り、熊山神社への道に入った。竜神二つ井戸が現れると、その先で熊山神社への道と熊山遺跡への道が分かれた。そこは先に熊山神社に出ようと神社コースに入った。鳥居が現れて、その先に熊山神社を見た。そこは地図では熊山の山名が付けられて山頂とされる所だったが、山頂の雰囲気は無くあくまでも境内の雰囲気だった。誰もおらずひっそりとしていた。すぐに神社を離れると、石段を下って熊山遺跡に向かった。車道と言えそうな広い道に出ると、その先で現れたのは二本の杉の巨木だった。その前を通ると、すぐに熊山遺跡の前に出た。21年ぶりの対面だった。遺跡は周囲の木々が大きくなったためか、あまり陽射しを受けていなかった。その熊山遺跡の近くに管理棟が建っており、その先が展望広場だった。そこにも展望台が建っており、ベンチも置かれて絶好の休憩ポイントになっていた。そのためか10人ほどのハイカーが休んでいた。展望台に上がらずともベンチの位置でも十分に展望は得られて、南の方向が広く眺められた、瀬戸の海と共に小豆島がすっきりと見えていた。南西方向に目立つのは金甲山で、そちらへと流れるのは吉井川だった。冷たい風を受けたが、快い陽射しを浴びながら昼どきを過ごした。次に向かうのは三角点ピークで、そこを山頂としているガイド本もあった。その頃には上空の雲は増えており、陽射しを受けることは少なくなっていた。一度熊山遺跡に戻って広い道に出ると、その道を歩いて熊山神社の石段前を通った。熊山コースの合流点に戻ると、その位置からも道なりに広い道を進んだ。程なく現れたのは広い駐車場で、その位置も分岐点だった。北東に向かえる車道は三角点ピークで、北への車道は北麓に通じており、また東に油滝神社コースも分かれていた。山頂への道は電柱に標識があり、スムーズにそちらに向かえた。右手に電波塔を見るようになると、回り込むように歩いてNTTドコモの熊山無線中継所が建つ広場に出た。電波塔のそばが一段高くなっており、そちらに向かうと小径があり、二等三角点(点名・熊山)の前に出た。ピークの最高点は三角点の位置ではなく、そのそばが1mほど高くなっていた。そのことからも三角点ピークは熊山神社とほぼ同じ高さと言えそうだった。三角点ピークは樹林帯になっており展望は無かった。三角点を確認したことで下山に移った。駐車場まで戻ると、下山コースと予定していた湯滝神社コースに入った。始めは幅広のゆったりとした道で、易しく下って行けた。コースに入って8分ほどで油滝神社の参道に入り油滝神社の前に出た。再び登山道に合流すると、その先は道幅こそ狭くなったが、はっきりとした道は続いた。途中には展望を楽しめる岩場もあり、南の方向が眺められた。その油滝神社コースが左手に曲がるようになった先で少し険しくなってきた。道幅は更に狭くなり、岩が目立ってきた。シダが増えてマイナーな雰囲気となった。それでもコース標識があり安心して下って行くと、毘沙門堂の前に出た。そこまで来れば再び易しい道となり、香登登山口に下り着いた。その先は車道歩きだった。集落に入ったときは時刻は15時になっていた。15時半の電車に乗れそうだと分かると、そこからは早足気味に歩いた。GPSを見ながら遠回りをしないように香登駅を目指した。国道2号線に出るまでは良かったが、駅の改札口を勘違いして香登駅の南側に回ってしまった。そちらに改札は無く、あわてて北側に回った。それでも改札口には定刻の5分前に到着となって何とか電車に間に合った。最後は慌ただしくなったが、予定通りに縦走出来て、満足の熊山ハイキングを終了した。
(2025/4記)
<登山日> 2025年2月22日 10:25JR熊山駅スタート/10:38登山口/11:31〜36展望台/12:11八合目/12:25〜28熊山神社(山頂)/12:33〜13:03熊山遺跡・展望台/13:29〜38三角点ピーク/13:50油滝神社参道分岐点/13:58油滝神社/14:48毘沙門堂/14:57香登登山口/15:22JR香登駅エンド。
(天気) 熊山駅をスタートしたときは雪が舞っていたが、登山道に入る頃には雪は止んでいた。登るうちに青空が広がってきた。以後は薄黒い雲が広がったり晴れたりを繰り返した。雲が広がっているときは気温は2℃まで下がったが、陽射しが現れているときは概ね5℃だった。風は強く吹いたり弱まったりと変化した。視界は澄んでいた。
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JR熊山駅を下りると、小雪が舞っていた 小雪が舞う中をスタートした 熊山コースに導く標識に従った
西へと歩いて行く 熊山の方向は、すっかり雪雲に包まれていた この標識を見て、熊山の方向に向かった
山陽本線の高架を潜った コース図が建っていた  熊山の山裾が近づいてきた
いつしか北の空は青空が広がっていた ハイキングコース入口へと向かった 登山口の標識を見る 山頂まで1時間半だった
登山道は始め舗装路だった すぐに自然な道を歩くようになった ずっと緩やかな道だった 歩くうちに陽射しが現れた
登山道は古道の趣があり、雰囲気は良かった 熊山登山道の標識を見た 丸太の階段が現れると、古道の雰囲気は消えた
突然のように3合目の標識が現れた 緩やかな登山道が続いた 山頂方向を見ると、まだまだ標高差があった
なぜかまた3合目の標識が現れた 程なく左手から本四連絡線コースが合流した その先で広場のような所が現れた
そこは車道と接する位置だった 車道には入らず、登山道の続きに入った 緩やかな道が続いた
この露岩には「蹄岩」の名が付いていた 遊歩道を歩く感じだった 東屋が現れた そこは5合目だった

(←)
東屋は展望台でも
あり、北西方向が
眺められた

 (→)
  北の方向も見えた
  が、そちらは雲に
  隠されていた
登山道を進むと、雪を見るようになった 「蛙岩」を道そばに見た 少し傾斜が強くなって、標高400mに近づいた
見晴らし台の標識が現れた 見晴らし台は本四連絡線213番鉄塔のそばだった 展望は北の方向で、高峰が望めた
先ほどの東屋では雲に隠されていた那岐連山が姿を現していた 登山道に戻ると、樹林に囲まれての登りが続いた
七合目は明るかった そこは赤松峠だった 登山道は平坦と言えそうなまでに緩やかになった 平坦な道の途中で8合目を見た
右手から段谷コースが合流すると、山頂まで500mほどとなった 熊山池の近くに展望台を見たが、老朽化で立入禁止になっていた 9合目辺りの登山道はすっかり白かった
階段の先に車道を見た 車道の先に登山道の続きを見た 車道を左に進めば駐車場で、直進は熊山神社だった
登山道に入って「竜神二つ井戸」の前を通った 白い登山道を歩いて行く 道が二手に分かれた
熊山神社への道に入った 熊山神社の鳥居の前に出た その先の熊山神社の境内が熊山の山頂だった 熊山神社を見る 境内には誰もおらずひっそりとしていた
境内を離れると、鳥居を潜って石段を下った 石段の先の広い道は熊山遺跡コースだった 広い道を歩いて熊山遺跡を目指した
熊山天然杉の前を通った 展望台への近道が分かれるも、熊山遺跡に向かった すぐに熊山遺跡の前に出た
熊山遺跡を間近で眺めた 熊山遺跡の近くに広場があった 展望台がそこにあり、絶好の休憩ポイントだった

別の角度から展望
台を眺めた

展望台のそばで昼
休憩とした

展望台に上がって
南東から南にかけ
てを眺めた

上の写真の右に続
く風景を眺めた

南から南西にかけ
てだった

上の写真に写る中央
部を大きく見る

吉井川流域だった
広場での休憩を終えると、熊山遺跡経由で熊山天然杉まで戻ってきた 熊山神社の石段前まで来ると、神社には向かわず車道を直進した 熊山コースの合流点まで戻ってきた そこも車道を進んだ
広い駐車場が現れた そこは十字路だった これから向かう三角点ピークの電波塔が見えていた 歩いてきた方向を示す標識を見る 距離が分かった
三角点ピークの方向が示されていた 三角点ピークへと舗装路を歩いて行く 三角点ピークに通じる車道が左手に分岐した
三角点ピークに建つ電波塔への管理道路だった 雪の積もっている所を通った 熊山無線中継所の前に出た 巨大な電波塔を見上げた
(←)
無線中継所の先が
一段高かった

 (→)
  その一段高くなっ
  ている所に三角点
  を見た 三角点の
  そばが1メートル
  ほど高かった
二等三角点(点名・熊山)を見る 展望の無いピークだったので、すぐに駐車場へと戻った 駐車場に戻ってきた 
湯滝神社コースに向かった 湯滝神社参道が湯滝神社コースだった 小さな電波塔の前で、湯滝神社コースが分岐した
幅広の登山道を下って行く 緩やかな道だった 前方に狛犬が見えてきた そこから湯滝神社への参道が分かれていた 参道を歩くと、僅かな距離で熊山湯滝神社上之宮に着いた
登山道に合流しようと、鳥居の方向へと向かった 登山道に合流して、緩やかな道は続いた 登山道に鳥居が建っていた

露岩地が現れた

その上に立つと、
展望が開けていた

南の方向が眺めら
れた
右手に巡視路が分岐した 登山道が少し険しくなってきた 岩の多い道を歩いた その辺りは三合目だった
西向かいの尾根に城山を見た 分岐点があり、左手の道が香登登山口への道だった 分岐点の標識を見る
香登コースに入ると、易しい道となった 毘沙門堂の前を通った また登山道は細い道となった
車道が現れると、そこに下り着くことになった 登山口には標識が立っていた 車道に入って香登地区へと向かった
湯滝神社の社務所が現れると、大きな安合い判を見た 社務所から少し離れたとき、北の方向を眺めた 香登地区に入ると備前焼の窯元が多かった

集落内から熊山の
方向を眺めた

香登駅の方向へと
適当に歩いた
勘違いして香登駅の南側に来ると、改札口が無かった 慌てて改札口のある北側に回ってきた 無事、15時半発の電車に乗ることが出来た