TAJIHM の 兵庫の山めぐり <島根県の山 
 
大満寺山    だいまんじさん 607.7m 隠岐の島町(島根県)
鷲ヶ峰        わしがみね 555.3m
1/2.5万地図 : 布施
 
【2024年5月】 2024-81(TAJI&HM)
 
   《大満寺山》 隠岐の島町高井より  2024 / 5

 2024年5月、ゴールデンウィーク直後の週末は9日から三日間は好天が続きそうだった。そこで以前から考えていた隠岐諸島の最高峰、島後の大満寺山登山を実行することにした。大満寺山は中国百名山にも選ばれている山だった。9日は移動日ながら島根半島の馬着山登山を楽しみ、翌10日に島後に向かった。七類港9時発のフェリーに乗ると、島後の西郷港は11時半着だった。すぐにレンタカーを借りると、港から一番近い登山口である有木登山口に向かった。ナビのおかげで迷うこともなく、港から30分ほどで登山口に着いた。登山口駐車場には車は止まっていなかった。登山口に入ると始めに沢を渡り、対岸に出ると尾根を登るようになった。緩やかな小径ながら常緑樹の落ち葉で覆われていた。周囲は緑濃い常緑樹林帯だった。ただずっと常緑樹でもなく杉林に替わることもあった。適度な傾斜の尾根を登って行くと、大満寺の前に出た。広い境内で鐘楼も建っていた。ただ庫裏と思われる建物は崩れて廃墟になっていた。境内を抜けて更に登って行くと、右手に巨木が現れた。杉の大木で「窓杉」の名が付いていた。その先で大満寺山の東尾根に出た。そこは北側から来ている南谷コースとの合流点でもあった。その辺りから周囲に草地が増えてきた。西へと向かうようになると程なく急坂が始まった。ロープを掴みながらの急坂登りで、100mほどの標高差を登ることになった。その急尾根が一気に緩んで山頂到着となった。山頂には一等三角点(点名・大満寺山)が置かれていたが、けっこう削られていた。その山頂には展望の助けとなる方位盤が設置されていたが、木々の生長によるものか山頂展望は良いとは言えなかった。木々の空いた所から西郷港辺りが望める程度だった。山頂では強風を受けることになった。空気は爽やかだったが、肌寒さを感じた。駐車地点に戻るのは16時半頃までと考えていたので、まだ3時間ほどの余裕があった。そこで屏風岩を見ようと鷲ヶ峰まで歩くことにした。山頂から北へと鷲ヶ峰に通じるコースを下って行く。そちらも急坂で、足下に注意を払って慎重に下った。その急坂の標高差は140mほどあって長く感じられた。急坂を下りきると、一気に尾根は緩んだ。そして南谷林道に下り着いた。その林道を横切って鷲ヶ峰への登山道に入った。その登山道を少し進んだとき、展望地が現れた。そこに立つと大満寺山が鋭鋒として眺められた。登山道は一部で岩場があり鉄ハシゴが架けられていたが、概ね緩やかな道であり無難に鷲ヶ峰に着いた。そこに四等三角点(点名・鷲ヶ峰)を見るものの展望は無かった。その展望は28メートル先にあり、そこは岩場になっており、期待通りにそそり立つ屏風岩が眺められた。目的が達したことで登山道を引き返した。南谷林道まで戻ってくると、そこからは大満寺山に登り返さず林道を東へと歩いた。緩やかな下り坂だった。その途中で右手に岩倉神社が現れると、そこにも杉の大木を見た。大木の名は乳房杉(ちちすぎ)だった。岩倉神社のすぐ先が南谷コースの登山口だった。それを登って有木コースに合流する考えだった。合流点までの標高差は120mあった。それまでの登山で足は十分に疲れていたが、もうひと頑張りする必要があった。シダや野草の茂る斜面を登ること15分。有木コースに合流すると、後はずっと下り坂だった。大満寺の境内を抜けると、最後の尾根筋歩きに移ったが、足下は落ち葉が積もっているため滑らないようにと歩度を落として下った。登山口に戻ってきたのは16時。十分に大満寺山を楽しんだ思いになれた。
(2024/6記)
<登山日> 2024年5月10日 12:18有木登山口スタート/12:39大満寺/13:00窓杉/13:20〜46大満寺山/14:08南谷林道に出る/14:29〜37鷲ヶ峰/14:52南谷林道に出る/15:04南谷登山口/15:20有木コースに合流/15:38大満寺/15:58有木登山口エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。但し、青空の色は薄かった。尾根の気温は18℃。大満寺山山頂は17℃だった。風が強く吹いており、十分な涼しさだった。視界はうっすらしていた。終日、好天は続いた。
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七類港9時発のフェリー「おき」に乗り込んだ フェリーのデッキに出て、離れゆく島根半島を眺めた 島根半島の高尾山を見る

(←)
上の写真の左に続
く島根半島を眺め


 (→)
  馬着山の背後に大
  山を見る
隠岐諸島に近づいて西に見えてきたのは島前の島々だった 中ノ島と西ノ島は重なって見えており、奥側の西ノ島は高峰を覗かせていた
島後を見る 進む方向にあるため、船首に邪魔をされて全姿は眺められなかった

大満寺山の辺りを
大きく見る


振り返って西ノ島
の焼火山を大きく
見る

(←)
西郷港が近づいて
改めて大満寺山を
眺めた

 (→)
  550mピークを
  見ると、トカゲ岩
  が確認出来た
西郷港に着くと、すぐにレンタカーを借りた ナビのおかげでスムーズに有木林道に入った 登山口まで3.8km 林道を進むと、前方に大満寺山が見えてきた 大満寺山の山頂を見る

(←)
有木コースの登山
口に着いた そこ
にはコース案内図
が立っていた 

  (→)
   登山口に入った
すぐに沢を渡った 渡った先で山頂まで1.6kmの標識を見た 緩やかな尾根道に入った
石垣が現れた 棚田があったのではと思えた 緩やかな登山道が続く 階段になっている所があった
自然林の佇まいが目に優しかった 大万寺の境内に入ると鐘楼が現れた 境内の奥に廃屋を見た
どうやら大満寺のようだったが、近寄るのも憚かられた 石仏が集められている所があった 境内ではカマツカの花を見た
大満寺から山頂までは1.1kmだった 大満寺を離れると墓地のそばを通った 大満寺から先の道も緩やかだった
樹林の佇まいは変わらず美しかった 登山道から少し離れた位置に杉の巨木を見た それは「窓杉」で、その情報を眺めた
窓杉から200mで東尾根に出た 山頂まで500mだった 草地の道を進んで行く エンレイソウを見た
尾根道は少しヤブっぽい雰囲気となった 急坂が始まって、ロープを掴んで登った 岩もあって歩き難くなった

(←)
平坦な道となって
山頂に近づいた

 (→)
  山頂に着いた そ
  こは狭い範囲で開
  けていた

西側から方位盤を
見た

その手前に一等三
角点を見た

せっかく方位盤が
置かれているのに
木々の生長のため
か、見える範囲は
狭かった

見えていたのは南
の方向のみで、背
伸びをして眺めた
隠岐空港の方向を大きく見る 僅かながら西郷港が眺められた 上の写真に写る飯ノ山の辺りを少し大きく見る
一等三角点(点名・大満寺山)は大きく削られていた 山頂を離れると、鷲ヶ峰を目指して北へと向かった すぐに急坂が始まった ロープを掴んでの下りだった
草地の多い斜面を滑らないように下った 急坂が終わると、ほぼ平坦な道となった 南谷林道に下り着いた
南谷林道を横切った先が鷲ヶ峰コースの登山口だった 鷲ヶ峰まで600mだった 展望地が現れると、大満寺山が鋭鋒の姿で眺められた

(←)
大満寺山の右手も
眺められた

 (→)
  高田山の先に島前
  の島々が眺められ
  た
上の写真に写る横尾山の辺りを大きく見る 尾根歩きを進めると、急坂になっている所が現れた
岩場が現れると、手摺りが着いていた 岩場を過ぎれば、跡は易しい道だった 鷲ヶ峰の山頂が間近になった
鷲ヶ峰の山頂に着いた 四等三角点(点名・鷲ヶ峰)を見る 山頂に展望は無かったが、28m先が展望地だった

(←)
展望地から眺めら
れたのは屏風岩だ
った

 (→)
  屏風岩の左手を見
  る
南谷林道へと戻っていると、シャクナゲの花を見た 岩場まで戻ってきた 岩場を過ぎれば、後は易しい道だった
南谷林道の登山口まで戻ってきた 大満寺山には向かわず、南谷林道を東へと歩いた 南谷林道は緩やかな下り坂だった
岩倉神社が右手に現れると、その先に杉の巨木を見た
乳房杉(ちちすぎ)の名が付いていた
岩倉神社のすぐ先で、南谷コースの登山口が現れた
その南谷コースに入った
草地となった斜面を登って行く
細々とした登山道だったが、不確かにはならなかった 尾根が近づくと緩やかな道となった 尾根に着いて有木コースと合流した
有木コースに入って、大満寺の方向へと下った 墓地が現れると、大満寺は近かった 草地となった大満寺の境内を抜けて行く
後は尾根筋に入って尾根道を下って行く 緑の壁紙を見る 沢そばに下りてきた
沢を少し歩いて登山口へと向かった、 登山口に戻ってきた 3時間半のハイキングを終了した この日は西郷漁港に近い宿に泊まったが、宿の部屋から大満寺山が眺められた