TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬 
 
黒沢山    くろさわさん 668m 津山市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 香々美
 
【2025年9月】 2025-159(TAJI&HM)
 
   津山市山方より  2025 / 9

津山市北部に佇む黒沢山は、岡山県の山を紹介するガイドブックには必ず載っている山で、山頂そばには名刹満福寺が建っている。その満福寺まで車道が通じているが、「分県登山ガイド岡山県の山」では南麓にある昭和池からのコースが紹介されていた。その紹介コースに従って登ることにした。向かったのは2025年9月の第一日曜日のこと。2025年は6月の終わり頃から猛暑が始まり、7月8月と続いて9月に入っても収まらなかった。この日も津山市は35℃の予想だった。スタート地点となる昭和池に着いたのは9時過ぎ。池の南東の位置に駐車スペースがあり、そこから東原集落に通じる車道の入口には「黒沢山徒歩登山道」の標識が立っていた。その車道は昭和池の東岸側に着いており、車道歩きをスタートして12分ほどで東原集落に入った。黒沢山の名は見なかったが、満福寺の標識に従うと登山道に入った。車が通れるほどの道幅があったが、車が通った形跡は無かった。小さな沢に沿っての登りで、周囲は竹林だったり植林地だったり、ときに自然林に替わった。始めは易しい道だったが、次第に荒れてきた。表土が長年の雨で流されており、小石が多くあって歩き難くなっていた。これは全くファミリー向きでは無く、黒沢山登山道の標識があるのだから今少し整備が必要ではと思えた。道幅は広いままで、沢に沿っていた餅は途中で沢そばを離れてつづら折れとなった。道の歩き難さは変わらずで、周囲も植林地だったり、また竹林が現れたりした。気温は高くは無いものの湿度は高く、大汗をかいての登りで、何度か小休止をとった。漸くの思いで山上に出ると、登山道はダート道の車道に合流して車道歩きとなった。そこは標高580mの位置で、緩やかな車道を北へと歩いて行く。クサリ止めを越すことになり、その先は舗装路だった。黒沢山山頂へと導く標識があり、それに従った。途中で右手に車道が分岐しており、そちらは満福寺に通じる道と思われた。山頂を目指して直進する。最後は車道を離れて丸太の階段道を登った。そして着いた山頂は最高点の668mピークではなく、三角点ピークだった。そこは平らに開けており、ベンチも置かれていた。中央に四等三角点(点名・黒沢)があり、少し離れた位置には電波塔が建っていた。休むには良い所だったが、展望は無かった。かろうじて東の方向に668mピークを見る程度だった。まずはベンチに座って大汗の体を休めた。ガイドブックでは三角点ピークを山頂としており、最高点は登山対象としていなかったが、遠くから見る山頂はあくまでも最高点だったので、最高点にも立つことにした。その最高点を巻く形で三角点ピークに着いたので、車道を戻ることになった。車道側からは取り付けそうなところは無く、満福寺への道に入って南側からピークを目指すことにした。満福寺への道を進むと、護摩堂のそばに出た。最高点の方向は遍路道が作られていた。その遍路道に入ったものの、最高点までは通じていなかった。そこで適当な位置で遍路道を離れて雑木ヤブに入った。イバラも混じるヤブだったが、長くも歩かず最高点ピークに到着した。すっかり雑木に囲まれて、単なるヤブのピークだった。すぐに引き返した。歩き易そうな所を選びながら下ると、すんなりと遍路道に合流した。そばの石仏は第六十四番前神寺だった。次は満福寺を目指した。護摩堂のそばを通って下り坂に入った。満福寺の奥ノ院のそばを通ると石段となり、満福寺の境内に出た。本堂があり、鐘楼や庫裏も見た。山頂に近い位置の寺だったが、有人の寺で飼い犬も見た。その境内で目に付いたのが展望台で、そこに立つと津山市街が一望出来た。但しこの日の視界は少しうっすらしていた。展望台は屋根がありベンチも置かれていたので、休むには良い所だった。涼しい風が通っており、三角点ピークよりもずっと涼しかった。風の快さを楽しみながら休憩を終えると、下山に移った。山上の車道へと20メートルほど登り返すと、往路コースを戻った。車道から登山道に入ると、再び荒れた山道歩きだった。足下に注意しながら下った。登山道を下り終えて東原集落に入ると、朝とは違って真夏の暑さだった。気温は35℃近くありそうだった。後は暑さを我慢しながら昭和池そばの駐車地点へと戻って行った。
(2025/10記)
<登山日> 2025年9月7日 9:11昭和池そばの駐車場スタート/9:23東原集落/9:43沢そばを離れる/10:28車道に出る/10:45〜11:26三角点ピーク/11:48山頂/11:59〜12:17満福寺展望台/12:35車道を離れる/13:18東原集落/13:34駐車場エンド。
(天気) 雲の多い晴れ。薄晴れへと変わった。山上では薄曇りになることもあったが、薄晴れに戻ったりを繰り返した。ときに青空が広がった。山頂の気温は25℃。涼しさあり。満福寺の気温は24℃。風の涼しさを楽しめた。視界はうっすらしていた。
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昭和池を目指すと、この標識が現れた 昭和池のそばに着くと、この標識が立っていた 北へと向かえる車道が黒沢山登山道だった
標識が立つ位置に駐車スペースがあり、そこに駐車した 駐車場の位置から黒沢山の二つのピークが望めた 駐車場を離れて北に向かった
重ねての注意書きだった 左手に昭和池を見る 東原集落への車道は、ほぼ平坦路だった
ちらちら見える昭和池の水位は低かった 東原集落に入った ここまで11分だった 標識は黒沢山ではなく萬福寺を示していた
集落内に薬師堂を見た 集落を抜けても、まだ車道は続いた すぐに草が茂る道になった
車が通った形跡は無くなった 左手に沢を見るようになった 小石が増えてきて歩き難くなった

(←)
沢沿いの道はすっ
かり悪路になった

 (→)
  沢沿いを離れて竹
  林のそばを歩いた
沢を離れても悪路部分があった 易しく歩ける所もあった また歩き難くなった
緩やかな道で山上の車道に近づいた 車道に合流した 合流点の標識は萬福寺を指していた
萬福寺を目指した 道の途中にクサリが張られていた 砂利道から舗装路に替わった

(←)
左手に萬福寺への
道が分かれたが、
山頂は直進方向だ
った

 (→)
  今少し歩いて山頂
  への道が分岐した

(←)
山頂への道は丸太の
階段だった

  (→)
   すぐに山頂に着いた
   そこは最高点では無
   く三角点ピークだっ
   た
三角点は四等三角点(点名・黒沢)だった ベンチが置かれており、そこで休憩とした 三角点ピークから見えていたのは最高点ピークだった
少し離れた位置に無線塔が建っていた 三角点ピークでの休憩を終えて、歩いて来た道を戻った 車道に出ると、萬福寺に向かった
右手に分岐した土道の車道が萬福寺への道だった 車止めのクサリを越えて進んだ 道なりに歩いて行った
護摩堂のそばに出てきた 護摩堂を正面側から眺めた ご本尊の虚空蔵菩薩は自由に触れられるようだった 護摩堂の近くには「求聞寺道場」を見た 萬福寺の奥ノ院のようだった
最高点ピークが間近に見えていた 萬福寺に向かう前に最高点に立つことにした 少し戻って山頂に向かえそうな小径に入った それは八十八ヵ所巡りの小径だった 八十八ヵ所巡りらしく点々と石仏を見た

八十八ヵ所巡りの
小径を離れて、ヤ
ブの斜面に入った

ヤブの状態は山頂
まで続いた

最高点の668m
ピークに着いた

そこも雑木ヤブで
展望は皆無だった
山頂であることを示すのは、この山名標識だけだった 山頂を離れると、歩き易い所を下った 八十八ヵ所巡りの小径に合流した
合流点の位置にあった石仏は第六十四番神前寺だった 求聞寺道場に戻ってきた 萬福寺に向かった

本堂のそばに下り
ていた

更に階段を下って
展望題の方向へと下り

展望台まで歩いた 展望台から本堂を振り返った 庫裏に続くこちらの建物には「無量寿庵」の額を見た

(←)
展望台からは津山
盆地が一望だった

 (→)
  津山市街が眺め渡
  せた
市街地中心部を大きく見る 東南東方向の590mピークにテレビ局の電波塔を見る 津山市街の右手後方、木々の隙間に高い山を見た

その高い山を大き
く見ると、二上山
のようだった

下山を開始した

始めに本堂への石
段を登った
本堂のそばを通って奥ノ院へと向かった 奥ノ院の「求聞寺道場」に戻ってきた 奥ノ院を離れて車道へと向かった
車道が見えてきた 舗装路を戻って行く 車道を離れて登山道に入った
竹林のそばを通った 周囲が自然林になることもあった 石ころが多い下り坂は、登り以上に慎重さを要した
沢沿いを下っているとき、対岸側を眺めた 沢沿いが終わって草むした道を歩いた 東原集落に戻ってきた
陽射しを受けながら昭和池のそばを歩いた 木々の隙間から昭和池を眺めた 駐車地点が見えてきた