TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
雨乞山     あまごいせん 889.1m 真庭市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 湯原湖・富西谷
 
【2015年9月】 2015-79(TAJI&HM)
 
   旭川の西岸側より  2015 / 9

 岡山県真庭市の湯原温泉は山に囲まれた温泉だが、その湯原温泉に行く前に登山も近くで楽しもうと考えた。それに叶うのが雨乞山で、湯原温泉からでも歩ける範囲に位置していた。向かったのは2015年9月に入っての最初の金曜日だった。天気予報では午前は曇りで、午後に入ってから晴れるとなっていたが、播州はもう朝のうちから晴れ出していた。そのため西へ向かえば更に晴れていると思っていたところ、中国道を走って岡山県に入ると雲が増えてきた。更に西へと進むうちに青空はほとんど見られなくなってきた。米子道に入り、湯原ICで高速道を離れると、下湯原のひまわり館の駐車場に車を止めた。その空は黒い雲が広がっていたものの一部で青空も見えていた。そこから美作街道に出て北へと歩くと、すぐに雨乞山の林道が右手に分かれた。その分岐点には「雨乞山登山道入口」の標識があったので、見過ごすこともなく林道に入った。林道は緩やかに続き、林道に入って20分ほど歩いたとき雨乞山登山口と書かれた小さな標識が現れて、登山道が右手より始まった。歩き始めたときは陽射しを受けていたのだが、その頃にはすっかり曇り空に変わっていた。登山道はごく普通の山道で、始めのうちは無理なく登っていたのだが、途中から笹が増えて登山道に被さるようになった。笹は前日の雨で濡れており、たちまちこちらも濡れてきた。登っていると湯原温泉が近くに見えることがあり、やはり雨乞山は湯原温泉にごく近い山であることがよく分かった。その湯原温泉の上空はすっかり曇り空で、しかも黒い雲だった。それでも午後に晴れると思っていたので雨の心配はしていなかったのだが、それは裏切られたようで、やがて小雨が降ってきた。仕方なく途中で大きな木の下に入って雨宿りをすることになった。その小雨も20分ほどで小止みとなったので、登山を再開した。相変わらず笹の被る所が現れたが、雨宿りの間に雨具を身に付けていたので、さほど気にせず登って行けた。登山道の周囲が開けてくると、前方に見えたのは反射板だった。その辺りは展望が良く、振り返ると遮るものも無く西の方向が眺められた。但し西向かいの山並みはガスに隠されていた。反射板を過ぎると一度樹林帯に入り、80mほど登ると再び開けた所に出た。そこは780mピークで、辺りは草地とあって先ほどの反射板の位置よりもずっと広く展望が開けていた。少しずつ天気は良くなっているようで、周囲の山にかかるガスは薄れようとしていた。そこから北の方向を見ると、一段高いピークが少しガスに包まれていた。それが雨乞山の山頂のようだった。そちらに向かい出すと笹の茂った所が現れ、それをかき分けて進むことになった。笹ヤブの距離は長くはなく、笹ヤブを抜け出すと自然林の中を歩くようになった。そして山頂へとほぼ真っ直ぐに登った。標高差にして100mほどを休まず登ると、少し開けたピークに着いた。そこが雨乞山の山頂だったが、展望は僅かだった。但し休むには良い所で、濡れた芝地の上にレジャーシートを敷いて一休みとした。少しマイナー感のある山頂とあって他に登って来る人は無く、山頂では昼寝をしたこともあって70分ばかり過ごした。その間に上空は徐々に晴れへと向かって、下山を始める頃には周囲の山にかかっていたガス雲はほとんど消えていた。780mピークまで戻って来ると、そこから見える山並みもガス雲は減っており、けっこう多くの山が眺められた。何と言っても櫃ヶ山の姿が良かった。780mピークで十分に展望を楽しむと、もうこれで雨乞山には十分に満足の気持ちとなり、後は休まずどんどん下った。それでも湯原温泉の見える位置まで戻って来ると、陽射しを受けた温泉街に暫し足を止めた。午前では全く見えていなかった背後の山並みも見えるようになっており、遠くは下蒜山が姿を現そうとしていた。ひまわり館に戻ってきたのは15時20分前。下山は休みを入れても100分で戻って来られたようだった。予定では16時頃に湯原温泉に着く予定にしていたのだが、早く着いて休もうと15時を目指してひまわり館を後にした。
(2015/12記)(2020/8改訂)
<登山日> 2015年9月4日 9:39ひまわり館スタート/9:42林道入口/10:02登山口/途中20分ほど雨宿り/11:05反射板/11:21〜30展望ピーク/11:48〜13:01山頂/13:16〜25展望ピーク/13:39反射板/14:18登山口/14:41エンド。
(天気) スタート時の空は雲が多いながらも青空も見られた。林道の気温は21℃だった。登山道に入る頃にはすっかり曇り空になっており、更に雲は黒くなって小雨が降ってきた。その雨は長く続かず、その後は曇り空で続いた。山頂の気温は19℃。風は弱かったが、肌寒さを感じた。山頂で休むうちに青空が現れてきた。下山するうちに天気は更に良くなり、麓に戻ってきたときは、晴れと呼べる空になっていた。
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 ひまわり館の駐車
 場からスタートし
 た


   美作街道に出ると
   北へと歩いた

 すぐに雨乞山の標
 識が現れて、林道
 に入った


   林道を歩き始める
   と始めは畑地が右
   手に見えていた
いかにも林道を歩いている雰囲気となった 明るくなってきたので上空を見ると青空だった 陽射しを受けることがあった

 林道のそばでイノ
 シシ用のワナを見
 た

  林道を20分ほど歩
  いたとき、雨乞山の
  登山口が現れた
緩やかな登山道で、易しく歩けると思っていると 急にササが登山道を隠すようになった 草ヤブになっている所も現れた

 ずっと歩き難い訳で
 もなく、普通に歩け
 る中でヤブが現れる
 と言った感じだった

   展望が現れて、西向
   かいの山が眺められ
   た
左手前方に見えてきたピークが雨乞山かと思え
た いつの間にか空は暗くなっていた
登山道はヤプは減って無理なく歩けるようにな
った
705mピークの右手に見えてきたのは湯原温泉街
だった 今にも雨が降りそうな雲行きになってきた
とうとう小雨が降ってきたので、樹林の中で雨
宿りとした
小雨が止んだので尾根歩きを再開した 20分
ほどの雨宿りだった
前方が明るくなった 樹林帯を抜け出ることに
なった

 反射板が現れた

 そこは701mピ
 ークで展望が広が
 っていた

 せっかくの展望が
 雨雲に隠されてい
 た

 雲を被っているの
 は櫃ヶ山と思われ
 た
雲を被った櫃ヶ山を大きく見る 反射板のそばを通って先へと進んだ また樹林に入った
樹林が切れたときに前方に見えたのは780mピークだった 再び樹林に入って登りを続ける 780mピークが目前になると、草地が広がってきた

 780mピークは好
 展望地だった 雲は
 少し減って櫃ヶ山が
 姿を現そうとしてい
 た
北に見えていたのは雨乞山の山頂だった 雨乞山に向かい出すと、笹の茂る所を通った 笹ヤブを抜け出すと樹林帯に入った
山頂まで100mほど登ることになった 山頂が近くなって尾根が緩くなった 山頂が間近になると、前方が少し明るくなったった

 雨乞山の山頂は草
 地になっていた


   山頂の三等三角点
   (点名・雨請山)
   を見る

 山頂で休んでいる
 間に天気は良くな
 って、青空も現れ
 てきた

   東の山並みも姿を
   現していた
下山は往路を引き返すことにした 樹林帯を下って行く 上空は青空となったため、樹林は明るかった

 780mピークが
 近づいた

 780mピークに
 着くと、周囲の山
 並みは姿を現して
 いた

 北から東にかけてを
 眺める

 南から西にかけてを
 眺める
陽射しを受けながら展望を楽しんだ 霰ヶ山を大きく見る 櫃ヶ山を大きく見る
色付きだした棚田を見る 櫃ヶ山の手前を流れるのは旭川だった 足下でナデシコが咲いていた
870mピークを離れて701mピークに向かった  少し下ると櫃ヶ山の右手が広く眺められるようになった
右上の写真に写る耳スエ山の辺りを少し大きく見る 展望地を離れて樹林帯を下る
701mピークまで戻ってきた 701mピークから櫃ヶ山を望む 下りを続ける

 湯原温泉が見える
 位置まで下りてき
 た

 湯原温泉街は陽射
 しを受けて明るか
 った
上の写真に写る上蒜山を大きく見る 下蒜山のガスはほぼ消えようとしていた ガマズミの赤い実を見かけた
ヤブっぽい所を抜けて行く 登山口へと近づいた 後は林道を戻るだけだった

 旭川が見えてくる
 と、その背後に櫃
 ヶ山が望まれた

 林道の起点に近づ
 くと、ひまわり館
 が見えてきた