TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
大佐山    おおさやま 988.5m 新見市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 刑部
 
【2016年8月】 2016-78(TAJI&HM)
 
   刑部駅に近い位置より  2016 / 8

 大佐山は今は新見市となったが、合併以前は旧大佐町の範囲にあり、大佐町からはどっしりとした美しい山容を間近に見ることが出来る。その大佐山には大佐山キャンプ場の近くから正面登山道と南登山道があるのだが、山頂そばまで車道が通じており、特に登山せずとも山頂に立てることが出来る山でもある。その大佐山を真夏の暑い日に登ろうと向かったのは、2016年8月の「山の日」だった。
 連日猛暑続きだったが、この日も快晴で、雲はほとんど見られなかった。中国道を大佐スマートICで離れて大佐町に入ると、案内標識に従って大佐山キャンプ場へと向かった。大佐山の山裾に入ると、始めは樹林帯の中をくねくねと車道は続いたが、150mほど登ると高原風の広々とした所に出てきた。大佐B&G海洋センターの前を過ぎると、右手に車が列をなして止まっていた。そばにパラグライダーの着地場があったので、その関係の車かと思われた。その車の止まっているそばに、大佐山の案内図が立っていた。それを見ると、そのそばから始まる登山道が正面登山道のようだった。そこで駐車の列にこちらも車を止めて、正面登山道を登って行くことにした。登山口に入ると、始めは細いながらも舗装された道だったが、意外や雑草が覆い被さっていた。それは入口付近だけだったようで、程なく歩き易くなった。沢の辺りで舗装路は終わり、土道を歩くようになった。また雑草が増えてきたのだが、それも上り坂が始まるとまた減って、ごく普通の山道として歩けるようになった。周囲は自然林が広がっており、その木陰の中を登って行くので、厳しい暑さの中を歩く感じは無かった。それでも登山道の傾斜は少しきつめだったので、けっこう大汗をかきながらだった。登山道はつづら折れになった所もあり、涼しい季節なら易しい道と言えそうだったが、次第に暑さのため歩度が鈍ってきて、何度か休憩を入れながら登った。それでも木陰道が続くのは有り難かった。その状況が大きく変わったのは標高850mを過ぎた辺りで、樹林を抜け出して雑草の茂る中を登るようになった。その先にパラグライダー場が現れた。暫くパラグライダーの飛び立つ様を眺めた後、少し南に進むと東屋が建っていた。後でそこがパノラマ展望舎と知ったが、周囲の木々が育っており展望は無くなっていた。そこを離れると、登山道のまま山頂に向かえるものと思っていたのだが、車道に出て車道歩きで山頂に近づくことになった。その車道のそばには大佐山荘やロッジなど点々と建物があったが、多くは休止中だった。大佐山センターハウスの先まで車道は続き、広い駐車スペースが現れた。そこまで来ると山頂に建つ星空の館や展望塔(あすなろタワー)は目の前だった。階段道を登って星空の館の前に立つと、これも休館中だった。展望塔に上がる前に、最高点に立つことにしたのだが、少しヤブっぽい道を歩くことになり、また岩場を越すことになった。岩場の先が最高点で二等三角点(点名・大佐山)が置かれていた。一応山頂に立ったのだが、目の前に建つ展望塔を見上げることになるので、山頂に立ったと言う思いは少なかった。すぐに引き返して展望塔を登った。どう見ても10メートルは越していそうな巨大な展望台で、最上階の標高は1000mになっていそうだった。その最上階に立つと、まさに360度遮るものの無い展望が広がっていた。北に大山、北西は雄山、雌山と、山また山の展望だった。山頂に着いて少し風を受けるようになったのだが、展望塔では少し強めに受けた。その風が快い涼しさだった。但し涼しいと言っても強い陽射しの下では暑さの方が勝っていたので、一階下の踊り場で休憩とした。そこも涼しい風があり、その風を受けながら昼食とした。昼食後は眠気のままに昼寝をむさぼった。山頂で過ごしたのは80分ほど。その間、誰も登って来なかった。下山は南登山道を下ることにしていたのだが、登山道の入口が辺りに見えなかった。案内図を見ても曖昧え、ここではと思える所もヤブになっていた。特に南登山道に拘っていなかったので、早く下れる正面登山道を再び歩くことにした。登りで易しいと思えた登山道は下りはもっと易しく、けっこう気楽な感じで下って行けた。但し真昼の時間でもあったので、下るほどに暑さが増してきたようで、ゆっくるゆっくりと下った。その下りでも木陰道を歩けることに感謝した。登山口に戻って来ると、気温は32℃だった。またまた汗びっしょりになっていた。この大佐山で有り難かったのは登山口近くに温泉(風の湯温泉)があったことで、早速立ち寄った。料金は600円。昼2時過ぎの温泉に客はおらず、貸し切り状態で疲れた体を休めることが出来た。
(2016/9記)(2020/6改訂)
<登山日> 2016年8月11日 10:27正面登山道登山口スタート/11:19〜26パラグライダー場/11:29〜39パノラマ展望舎/11:54〜13:12山頂/13:27パラグライダー場/14:07エンド。
(天気) 快晴。少し薄雲が広がっていた。樹林帯の気温は27℃で、山頂は29℃だった。登っているときは風はほとんど無かったが、山頂は涼しい風が絶えず吹いていた。視界は澄んでいた。登山口に戻って来ると、32℃の暑さだった。
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 登山口のそばはパ
 ラグライダーの着
 地場になっており
 多くの車が止まっ
 ていた

 その車の列に駐車
 した

 正面登山道の登山
 口に入った
登山コースの案内図を見る 山頂まで1.7kmだった 始めは舗装された道を歩いた 舗装路が終わると、足下に雑草が茂ってきた
登るほどに歩き易くなった 自然林の木陰を登るとあって暑さは和らいでいた 展望は無かったが、自然林を愛でながら登った
登山道は途中から緩やかな登山道となった キキョウが咲いていた 自然林の登りが続く
露岩地が現れた その先で少し展望が現れた 突然のように樹林を抜け出して草地に出た

 草地を登りきると
 広々とした所に出
 た そこはパラグ
 ライダーの発射台
 だった


   暫しテイクオフの様
   子を眺めていた


 山頂へと草の道
 を歩いた

 車道に出た

 これを辿れば山頂
 に向かえるようだ
 ったが
反対方向に東屋を見たので、立ち寄ることにした そこはパノラマ展望舎だったが展望は消えていた 展望舎のそばから始まった小径を歩いてみると
結局、車道に出ることになった すぐに現れた建物はトイレだった 山頂へと車道をずっと歩いた
休館中のレストハウスの屋根越しに大山が望めた この大佐山荘も休館中だった まだ車道は続いた

 山頂を目前にして
 漸く車道の終点に
 着いた そこは広
 場になっていた

 階段を登って山頂
 に向かった
見えてきたのは星空の館と展望塔だった 星空の館も休館中だった 展望塔(あすなろタワー)を見上げた
展望塔に立つ前に、三角点の位置に向かった 
少しヤブ道になっていた
二等三角点(点名・大佐山)の前に出た そこ
が山頂だったが
そばの展望塔を見上げるため、山頂に立った感
じはあまり無かった
三角点のそばを離れて、展望塔を登った 10mはありそうな展望塔の最上階に上がると、北に大山の姿が望めた
右上の写真に写る大山から蒜山にかけてを大きく見る この日は澄んだ視界で、山並みがくっきりと見えていた

 大山を中心に見る


   毛無山を大きく見
   る
西の山並みもくっきりと見えていた 左の写真に写る雄山を大きく見る

 剣森山を大きく見
 る

 花見山を大きく見
 る
南の方向は、低い山並みが広がっていた 北東の方向を見る 星山が望めた

 足下に星空の館を
 見る


   東に見えたのは大
   佐町の町並みだっ
   た

 足下には三角点の
 辺りも眺められた


   山頂を離れて車道
   に戻って行った
   左手の草原には花
   が多く見られた

クルマユリが咲いていた ユウスゲがあちらこちらで咲いていた オオバギボウシもよく咲いていた
フシグロセンノウを見る 車道を歩いて行く ツリガネニンジンが道そばで咲いていた
アスレチック設備のそばから小径に入ると、別
荘のような建物のそばに出てきた
別荘の位置から野道を歩くと、パラグライダー
の発射台の位置に出てきた
発射台のそばを通って正面登山道に入った 往路で
歩いていたので、ヤブと言えども気にせず歩いた
すぐに歩き易くなった 自然林の優しげな風景が続く 緑の壁紙を見る思いだった
急斜面が終わって草深い所を歩く 水の流れる所でパートナーがストックを洗っている  後は舗装路を歩いて登山口に向かった

 登山口に戻ってきた


   登山口に立って前方
   に広がる風景を見た

   左手の車の列が駐車
   地点だった