TAJIHM の 兵庫の山めぐり <山口県の山 
 
十種ヶ峰    とくさがみね 988.6m 山口市(山口県)
津和野町(島根県)
 
1/2.5万地図 : 十種ヶ峰
 
【2023年11月】 2023-192(TAJI&HM)
 
   JR徳佐駅の近くより  2023 / 11

 山口県の山で気になっていたのが十種ヶ峰だった。数十年前となるが国道9号線から目にした姿は長門富士の名に値する秀麗さで、一度は登ってみたいとの思いを持ち続けていた。2023年10月末より四日行程で計画した山口県の低山巡りは、この十種ヶ峰をメインとした。その十種ヶ峰に向かったのは山行二日目の11月1日のこと。前日に続いてこの日も快晴だった。前夜の宿は山口市内のホテルで、朝8時半にホテルを離れると、国道9号線をスムーズに走って、登山口の一つである阿東徳佐下の神角八幡宮に着いたのは、予定より少し早い9時半のことだった。広い駐車場には一台の車も見なかった。神角八幡宮のそばに大きなイチョウの木があり、その根元には銀杏の実がいっぱい落ちていた。まだ実が落ちる音がときおりしていた。駐車場の一角に大きなコース案内図があり、それを眺めてから車道歩きで登山開始とした。車道はすぐに二手に分かれたが、標識が無くとも右手の道が登山コースと思えてそちらを進んだ。大きなシダレ桜のそばを通って進むと生木地蔵が現れて、その先が害獣避けゲートだった。ゲートを抜けると草地の上を歩くようになったので、登山道に入ったと思ったのだが、良く見ると林道が草に覆われているだけだった。その林道に竹がときおり倒れかかっており、それを避けながらで少々歩き難さがあった。また草は朝露に濡れていた。その林道も少し歩くとアスファルト面が現れて道幅も広くなり、はっきりと林道の様相となった。周囲は植林地だった。谷筋を歩いており、ときおり右手に堰堤を見た。林道がゲートの位置から20分少々で終点となると、右手の斜面に付く登山道に入った。いきなり笹ヤブを歩く感じとなって、いわゆるマイナーな登山道だった。それでも目印があり、それに従って歩いて行く。すぐに谷筋を登るようになったが、石や小岩が多くあり歩き難かった。ロープが張られている所もあり、易しいコースとは言えなかった。その谷筋歩きは長く続き、いつしか両側にはロープが張られてロープ内だけを歩くようになった。その往路コースはヤマシャクコースの名が付いており、ヤマシャクヤクの自生地を通るコースだった。ロープ柵に囲まれた登山道はやがて谷筋を離れて右手の斜面に続くようになった。いよいよ自生地に入ったようだった。登山道の脇には常に立入禁止の標識が立っていた。ただ花の季節では無かったので、葉の茂る様を眺めるだけだった。問題は足下が急坂の上に滑り易かったことで、掴まないようにとの注意書きがあったロープ柵を摘まざるを得ないときがあった。とにかくロープ柵の道をひたすら登って尾根筋に出た。そこは尾根ルートの福谷ルートとの合流点だった。周囲はまたササが増えており、ササに囲まれての尾根歩きとなったが、尾根のササは少し刈られており、ヤブの感じは無かった。尾根歩きとなっても谷筋と同様に展望は無かったが、登るうちに背後に展望が現れてきた。尾根の途中からは樹林帯を抜け出ることになり、いっそう背後が広く眺められるようになった。展望が良くなるとともに尾根の傾斜は増してきて、ときにロープを掴んで登った。そして駐車場から90分、尾根に出てから20分弱で山頂到着となった。山頂は平らに広く開けており、視界を遮る木々は全く無かった。そのためまさに360度の展望を楽しめることになった。周囲は山また山だった。ただぱっと見て分かったのは青野山だけだった。その山頂には立派なパノラマ図が置かれており、東西南北総ての方向の山々が紹介されていた。それを参考に山頂展望を楽しんだが、パノラマ図は絵図とあって意外と分かり難かったのは残念だった。それと快晴と言えどもこの日の視界は濁りがあり、くっきりとした視界では無かったのも残念だった。それでも無人の山頂をパートナーと二人きりで過ごせたのは良かった。上空に雲は無く陽射しをまともに受けることになったので、パノラマ図が作る陰に入って休憩とした。気温は上がっていたが、風は涼しく爽やかさがあった。山頂でのんびり70分ほど過ごすと、下山は神角八幡宮に戻れるもう一つのコースに入った。そちらは神角ルートの名が付いており、下山ルートとされていた。なるほどヤマシャクルートを下山ルートとすれば、その滑り易さで少々危険なように思われた。神角ルートは始め山ろく駐車場ルートと同じであり、階段の下りで始まった。すぐに熊野神社が現れたが、鳥居こそ大きいものの本体は小さな祠だった。階段の下りは展望コースで、こちらがメインコースではと思える雰囲気があった。その階段を下って広く開けた所に出た。ササに覆われており「山ろく広場」とされていた。そこにもルート案内図があり、それを見ると一帯のササは「チマキザサ」とされていた。その山ろく広場の先でコースは二手に分かれた。直進は山ろく駐車場への道で、神角ルートはそれから分岐する形になっていた。神角ルートを進んだが、また道幅は狭くなりマイナー感が出てきた。どうやら十種ヶ峰の主ルートは一番距離の短い山ろく駐車場からのルートのようだった。神角ルートはマイナー感はあってもヤブの感じになることは無く、スムーズに下って行けた。始めはチマキザサを周囲に多く見たが、下るうちに植林地へと入った。更に下るとつづら折れの道となり、周囲は自然林だったり植林地だったりと変わったが、展望の無い下りだった。つづら折れが終わると南東方向へと向かうようになり、林道に下り着いた。谷筋を下っていると堰堤が現れたが、その堰堤が木で作られていたのが珍しかった。害獣避けゲートを抜けると、程なく民家が見えてきた。周囲が田んぼの風景になると標識が現れて、近道コースとして田んぼの畦道を歩くことになった。そこまで下れば北東方向に十種ヶ峰の山頂が見えていた。畦道を伝っていると、いきないと言った感じで神角八幡宮の駐車場が現れた。
(2023/12記)
<登山日> 2023年11月1日 9:46神角八幡宮前駐車場スタート/9:51害獣避けゲート/10:15林道終点/10:55福谷ルート合流点/11:13〜12:22山頂/12:35〜44山ろく広場/13:41害獣避けゲート/13:51駐車場エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は全く見なかった。往路の谷筋の気温は15℃だった。山頂の気温は木陰で17℃、陽射しは強く、陽射しの下では25℃以上あり。風はひんやり感があった。視界は悪くはなかったが、少し濁った感じになっていた。
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神角八幡宮に近づくと、北東方向に十種ヶ峰を見た 神角八幡宮のそばに広い駐車場を見た 神角八幡宮に近づくと、イチョウの巨木を見た
神角八幡宮を正面から眺めた 駐車場を離れて車道歩きでスタートした  シダレ桜のそばを通った
車道は細くなり、林道の様相を帯びてきた 生木地蔵の先に害獣避けゲートを見た 登山道に入ったと思ったが、単に林道が草に覆われているだけだった
始め竹が何カ所かで被さっており、歩き難さがあった 進むうちにまた林道を歩く雰囲気となった 周囲は植林だったり自然林だったりと変わった
林道歩きが続く 植林地の中を進んで行く 右手に何度か堰堤を見た
ゲートの位置から24分で林道の終点位置に着いた 登山道に入った ササが茂っており、ヤブっぽさを感じながら歩いた
標識に従うと、谷筋に向かうようになった 谷筋を歩くようになった 岩が多くあり歩き難かった 谷筋登りはロープを掴むこともあった
岩を乗り越えて行く 谷筋を離れて右手の斜面に向かった ヤマシャクヤクの自生地が近づいた
自生地を歩いて行く 柵内のみを歩くようになっていた 草の茂る様を眺めるだけだった 立入禁止の標識が点々と立っていた 登山道は傾斜がきついだけでなく、小石がおおくあって歩き難かった
自生地を抜けると、周囲に色付き出した木々を見るようになった 尾根が近づくと、ロープを掴んで登ることになった 尾根に着くと、福谷ルートに合流した
山頂へと尾根歩きに移ると、ササに囲まれた道となった やや傾斜のきつい尾根道を登って行く 樹林帯を抜け出すと、背後に風景が広がってきた
振り返って南西方向に見えていたのは大蔵ヶ岳だった ササが刈られた道を登って山頂に近づいた 山頂が目前となった
十種ヶ峰の山頂に着いた 山頂で目立っていたのは東西南北のパノラマ図だった 山頂に視界を妨げる木は無く、
360度の展望地だった
パノラマ図の手前に一等三角点(点名・徳佐ヶ峰)を見る
山頂から北側を見ると、そちらの方まで草地が続いていた その北側の草地に立って山頂方向を眺めた
北側の位置から展望を楽しんだ 南西から西、北西、北にかけてを眺める

山頂に戻って北か
ら北東、東、南東
にかけてを眺める

端正な青野山の姿
が目を惹いた
上の写真の右に続く風景となる北東から、東、南東、南にかけてを眺める
上の写真の右に続く風景となる南東から南、南西、西、北西にかけてを眺める

北東方向に見える
須郷ヶ岳を大きく
見る

その背後は石見空
港で、更に日本海
が広がっていた

須郷ヶ岳の右に胡
麻ヶ岳を見る

東に見える青野山
を大きく見る

南東に弟見山と莇
ヶ岳の並ぶ姿を見


(←)
南の方向に見える
石ヶ岳を大きく見


 (→)
  南西方向に見える
  大蔵ヶ岳を大きく
  見る

下山はヤマシャク
ルートの下山ルー
トとされる神角ル
ートに入った

始めは北西に向か
って下って行く
ノコンギクが咲いていた すぐに現れたのは熊野神社だった 熊野神社は小さな祠だった
登山道は丸太の階段もあって、適度な歩き易さだった フジバカマが咲いていた 下っていると直登ルートと合流した

(←)
平坦な所に出てきた
そこは「山ろく広場」
だった 

  (→)
  山ろく広場から山頂
  方向を眺めた
山ろく広場を離れて下山を続ける 鳥居が現れた その先がコースの分岐点だった 神角ルートは広い道から分岐する形で左手に分かれた
分岐点に標識が三つも立っていた 神角ルートに入ると道幅は狭まりマイナー感があった 南西方向へと下って行く
次第に歩き易くなった 樹林が途切れたとき、山頂が望めた また樹林の中の下りが続く
この標識で植林地へと入った 植林地内をジグザグに下った 植林地を抜けると南東へと下った
小さな沢を越して林道に合流することになった 林道に出たとき、珍しい木造の堰堤を見た 林道を下って行く
害獣避けゲートを通った 集落が見えてきた 後は車道歩きで戻るものと思っていたが
標識が現れて、近道となる畦道を歩くことにした 畦道から十種ヶ峰が望めた 車道に出ると、そこは神角八幡宮のそばだった