TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山>
 
黒岩山 くろいわさん 1006m
西粟倉村
駒の尾山 こまのおやま 1280.5m
  西粟倉村・美作市
1/2.5万地図 : 坂根/西河内
 
【2005年5月】 2005-34(TAJI&HM)
 
    《黒岩山》 ダルガ峰林道より  2005 / 5 《駒の尾山》 点名・長尾より  2005 / 5

 「坂根」の地図を見ると、西粟倉村の影石の近くにこの黒岩山の名が見えるが、「西河内」の地図と繋げると、駒の尾山から西へ延びる支尾根の一ピークであることが分かる。この山域は好きなので、三角点が無くとも山名が付くからにはどのような山なのだろうと以前から興味があった。訪れたのは2005年5月末。5月下旬は好天が続いていたためかこの日の空は薄青空になっており、視界は少し白っぽくなっていた。ただ5月の風は涼しく爽やかな日だった。国道373号線にて岡山県に入ると、大原町の名前は消えて美作市に替わっていた。国道を北へと走り、西粟倉村に入って西粟倉小学校の手前で国道を離れ、引谷川沿いを北上した。最奥の集落を抜けて道は山中へと向かうが、どうも持っていた地図が古いために、新しい道が交差したりしてよく分からなくなった。程なく林道そばに地図が現れたので、それを見て林道ダルガ峰線が黒岩山のそばを通って更に北へと延びているのが分かった。そこでダルガ峰線に入ってみると、林道は一部で砂利道だったが概ね舗装路で続いていた。標高をどんどん稼ぎ、黒岩山に近づいたと思われた頃、展望台が現れた。地図で予想すると、どうやら点名・長尾(標高975m)の間近に着いたようだった。ひとまず車を降りて、展望台に立った。西に広々と開けており、正面に大きく見えるのは那岐山だった。その手前で山頂が平らな山は袴ヶ仙と思えた。そしてその右には木地山の尾根が続いていた。目を北に向けると、間近にすんなりとしたピークが見えたが、それがどうやら黒岩山と思えた。現在地の確認のためにも、そばの斜面に取り付いて点名・長尾の三角点を捜すことにした。そこで展望台そばを駐車地点として、間近の斜面を登ってみた。法面部は草付きの急斜面だったが、そこを過ぎると雑木林の緩い尾根となった。足元はクマザサだったが枯れかかって疎らになっており、登る妨げにはならなかった。登り始めて5分も歩けばもうピークに着いた。そして四等三角点(点名・長尾)を見た。そこは木々が切れて、足元には小笹があるだけだった。おかげで展望は素晴らしく、東に巨大なかたまりで駒の尾山が見えていた。そしてその右手に小ぢんまりと見えていたのは日名倉山だった。現在地が分かったところで林道に戻り、北に見えている黒岩山に向かった。数分でその東肩に着くが、そこには駐車場があり、立派なトイレに水場もあって、登山基地になっていた。もちろん駒の尾山の登山口としてである。駒の尾山へは東に尾根を辿るのだが、黒岩山へは西に辿ることになる。登山口で一息入れて、西へと歩き出す。その登山口で標高は950mに近いので、黒岩山とは60mも違わず、登山とは言えないが、山を目指す気持ちで歩き出した。その西への尾根にも遊歩道が付いていた。ただそれは120m先のピークにある展望台までで、数分で着いた展望台からは、駐車地点の展望台と同じく、西に向かって広々とした展望があった。そこより少し下って登り返した所が黒岩山となる。展望台から先は道は無かったが、木々は疎らで歩き易い尾根だった。以前は足を煩わせたであろうクマザサはすっかり枯れていた。緩い尾根のまま気楽に歩くと、展望台から5分と歩かず山頂に着いた。そこは樹林に囲まれていたが、足元は枯れたカヤトで、狭いながらもくつろげるだけのスペースはあった。また木々の空いた所からは駒の尾山が見えていた。足元のカヤトは西へと続いていたので、そちらに少し下ってみるとカヤトが広がった。そしてその中から若草が萌え出しており、ちょっとした優しげな風景を作っていた。そしてそれまでの展望台に負けない素晴らしい展望が広がっていた。もちろん那岐山を中心とした展望だったが、南西には以前に登った星祭山や高照峰、ツズラ山も見えていた。それまでの展望台が人手で作られたものだっただけに、黒岩山ではカヤトに座り込んで眺めるという、山でこそ味わえる展望の雰囲気があってずっと良かった。登山と言うほども無く山頂に立てる黒岩山だったが、この山頂の雰囲気で、ちょっと良い山に登ったという印象を受けてしまった。この後は漸く駒の尾山を目指すことにした。ダルガ峰林道までは10分もかからなかった。登山口と書かれた立派な標石のそばから、木の階段が始まっていた。木製の廊下があり、その先で登山道が始まった。全く遊歩道と呼べそうな整備のされようで、子供でも無理なく登れそうだった。少し坂になると丸太の階段道になり、手摺りも付いていた。更に足に負担がかからないようにするためか、ウッドチップの敷かれている所もあった。そして途中には展望台や休憩舎もあって、至れり尽くせりだった。とにかく登っていると言うよりも、道に登らされていると言った雰囲気で、喘ぐことも無く歩けた。気楽に登れるものだから、どうしても早足気味になった。その間に周囲は新緑の雑木林からネマガリダケへと変わってきた。そして空が広くなってきたかと思うと、もう山頂だった。登山口から40分で着いてしまった。このどっしりとした駒の尾山に取り付いたからには1時間以上はかかって登れるコースであって欲しかったが、登山口で標高は950mあり、そして遊歩道のような登山道とあれば仕方がないと言ったところか。そのためほとんど達成感を感じない山頂到着だった。その山頂は以前と変わらぬ姿と思っていたのだが、石で作られた日時計が広い場所を占めていた。石は腰掛け代わりとして休むには良さそうだったが、暑い日にはかなわないことだろうと思った。とにかく登山口から山頂までいじられ過ぎのコースだった。どうせいじるのなら山頂で視界を妨げている木を切って、氷ノ山がすっきりと眺められるようにしてもらった方が有り難かったのだが。簡単に登れることもあってか、駒の尾山の人の訪れは多かった。ほとんどが高齢者で、単独の登山者も見かけられた。この駒の尾山で昼食をとると、その後は登ってきた道を引き返した。その引き返す途中でネマガリダケの中に分け入った。季節がらスズコ採りが出来ないだろうかと考えてのことで、登山道に近い辺りこそ既に採られていたが、奥へ分け入るとけっこう残っており、僅かな時間で一食分のおかずとなる量が易々と採れた。さっそくその晩に胃袋に入ったのは言うまでもない。
(2008/10記)(2012/1改訂)(2021/12改訂2)
<登山日> 2005年5月28日 9:07展望台スタート/9:13〜25点名・長尾/9:30林道に戻る/9:41駒の尾山登山口/9:52〜57展望台/10:02〜32黒岩山山頂/10:41登山口/10:58休憩舎/11:21〜12:05駒の尾山山頂/13:25登山口/13:40エンド。
(天気) 空の色は薄かったが、快晴と言える空だった。視界は淡くモヤがかっており、風景は白っぽい見え方だった。木立の中では20℃と快適ながら、陽射しの下では暑さを感じた。風は少しある程度。午後に入ると空の白さは増して、ほぼ薄晴れとなってきた。
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まずは林道に近い三角点(点名・長尾)を探そうと、尾根を登った 5分も歩けば三角点に着いた そこは小笹の広がる展望地だった 四等三角点(点名・長尾)からは北に沖ノ山が望まれた

(←)
そこからは駒の尾
山が圧倒的な大き
さで眺められた

    (→)
    林道に戻って駒の
    尾山登山口に移動
    した

 駒の尾山には向か
 わず、展望台に向
 かう西への遊歩道
 に入った

 展望台までの距離
 は120mだった

 展望台からは黒岩
 山が目前だった
展望台に立って、遠く那岐山までの展望を楽しんだ 星祭山と高照峰を見る
黒岩山の山頂は木々に囲まれており、カヤトが広がっていた 山頂からは東に駒の尾山が望まれた 山頂より南東に日名倉山を見る 点名・長尾は先ほどまで立っていたピークだった
山頂より少し西に下ると展望地に出会った その展望地より、南西から西へと広がる風景を眺めた
登山口に戻って、次は駒の尾山を目指した 登山道はすっかり遊歩道の雰囲気だった 駒の尾山の山頂に着く 石の日時計が作られていた
駒の尾山山頂より]東に後山を、南東に日名倉山を見る 日名倉山を大きく見る
上の写真の左手、北東の三室山から後山までを眺める 北に沖ノ山と東山の並ぶ姿を見る
三室山を大きく見る 下山は登ってきた遊歩道を戻った 美しい樹林帯に入る

下るうちに前方に
この風景が広がっ