TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
星山    ほしがせん 1030.3m 真庭市(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 横部
 
【2014年9月】 No.2 2014-92(TAJI&HM)
 
   菅谷地区より  2014 / 9

 星山については苦い思い出があった。それは1994年8月のことで、登山コースを横切っていた地図に載っていない林道に惑わされて、その林道をどんどん歩いてしまった。途中で間違いに気付いて引き返したものの、山頂に立つのに2時間半もかかってしまった。また下山時もその林道を歩き過ぎてしまい、2時間ほど余分に歩いてしまった。そこで普通にすっきり登って山頂に立ちたいとの思いを持っていた。ただその思いも是非にと言うほどでもなかったため、先延ばしするうちにずるずると年月が経ち、漸く向かったのは20年後の2014年9月の最終土曜日のことだった。出来れば快晴の空でと考えてこの日にしたのだが、岡山北部の空は雲が多く、中国道から見る那岐山は雲に隠されていた。それでも雲の多い晴れと呼べる程度の空だったので、予定通り星山を目指した。中国道を久世ICで降り、国道181号線、313号線と走って行くと、「勝山美しい森」の標識が現れた。後はその標識に従うだけだった。細い車道を走って行くが、車道は次第に林道の様相を見せてきた。山中を走るようになり、小さな尾根を越したとき、前方に展望が現れて星山の姿が望まれた。星山は雲に隠されることも無く、その端正な姿を見せていたので一安心だった。「勝山美しい森」に入ると登山者用の駐車場があり、そこに駐車とした。既に数台の車が止まっていた。ハイキングとしてはごく一般的な星山ハイキングコースを歩いたことでもあり、その様子は下の写真帳でご覧いただきたい。東口コースに入り、往路は前山を迂回するコースを登った。そして復路は前山に立ち寄るコースを歩いた。どちらも子供でも無理なく歩けるコースで、樹林が美しかった。また山頂が近づいたとき、クマザサが広がってくる風景も悪くなかった。登るほどに展望も広がって、その風景を楽しみながら登った。往路は迂回コースを歩いたこともあって、76分で山頂だった。山頂に着くと6人ほどのハイカーがいたが、順次下山を始めて、暫くするとパートナーと二人だけの山頂となった。山頂は草地になって開けており、東面こそ笹と樹林で視界を阻まれていたが、西面側は視界を妨げる木が無いため、広い範囲で展望が広がっていた。また樹間を通してだったが、北の山並みも少し眺められた。蒜山の姿ははっきり見えていたものの、大山はほぼ雲に隠されていた。山頂に着くまでは雲の多い空だったため、陽射しを受けることは少なかったが、山頂に着いた頃より少し青空が広がってきたこともあり、陽射しを受けるときが多くなった。また風はときおり吹いてくる程度だったものの、少しひんやりとした感じがあって快かった。その雰囲気の良い山頂で過ごしたのは45分ほど。山頂を離れると往路を引き返し、途中から前山コースに入った。コースは前山の山頂から少し離れた所を通っていたが、山頂への道が分かれたので、前山の山頂に寄り道した。山頂こそ樹林に囲まれていたが、その手前までは展望があって、星山の姿を大きく眺められた。これで星山には十分の思いとなって、後は主コースに戻って、登山口を目指して下って行った。そして最後に余録としてシバ栗拾いを楽しんだ。朝に登山道の入口辺りで、落ちたばかりと思えるシバ栗の実を見ていたのだが、誰も拾っていなかったようで、そのシバ栗を拾ってみると、栗ご飯一食分程度を拾うことが出来た。
(2014/10記)(2020/12改訂) 
<登山日> 2014年9月27日 11:09登山者駐車場スタート/11:14星山登山道東口/11:47前山コース分岐点/12:08八合目/12:15〜13:01山頂/13:26前山/14:17エンド。
(天気) 雲の広がる空だったが、青空も少しは見えており、ときおり陽射しが現れた。山頂では青空が少し広がって、けっこう陽射しを受けた。山頂の気温は22℃で、適度な涼しさがあった。風はほとんど無かったものの、ときおり吹いてくる風には冷たさがあった。視界はフラットな見え方ながら、けっこう遠くまで見えていた。下山中に雲が減ってきて、晴れと言える空になってきた。
<< Photo Album 2014/09/27 >>
登山口の少し手前に広い登山者用駐車場があった 駐車場を後にして登山口へと向かう 前方で道が二手に分かれた 星山が見えている

 左手の道に入ると
 すぐに星山登山道
 の東口が現れた


     東口に入った
遊歩道と呼べそうな優しい道を登って行く 東が開けたとき、そこに見えたのは三坂山だった 優しげな登山道が続いた
ときおり陽射しを受けるようになった 前方に山頂を見る サイヨウシャジンと思える可憐な花を見た

 雰囲気の良い登山
 道が続く

    クマザサが登山道
    を囲むようになっ
    た

 前山に向かうコ
 ースと巻き道コ
 ースに分かれた

 往路は巻き道コ
 ースを歩くこと
 にした

 巻き道に入ると
 星山が現れた

 前山コースと合
 流すると、その
 先で星山への登
 りが始まった

   星山へと傾斜がき
   つくなってきた

 樹林を抜け出て、
 前方がすっきりと
 眺められた

 登るほどに後方に
 展望が広がった
八合目の標識を見る 足下に見えていたのは前山だった 少し青空が広がってきた
後ろから付いてくるパートナーを振り返った マツムシソウを見る 山頂が目前になった

 星山の山頂を見る
 (先着のハイカー
 が下山後に写す)

 三角点は一等三角
 点(点名・星山)
 だった

 山頂からは蒜山三
 座が望まれた

   少し離れた所から
   は上蒜山の左手も
   眺められた
皆ヶ山の方向を大きく見る 縦走路を北へと向かうと大山が現れたが、山頂は雲に隠されていた 山頂へと引き返すとき、北側から山頂の方向を眺めた
山頂へと引き返すとき、西から北にかけてを広く眺めた
上の写真に写る雄山の尾根を大きく見る 上の写真に写る毛無山の尾根を大きく見る
山頂で45分ほど過ごして、下山を開始した 足下にフシグロセンノウの花を見た  往路を引き返したが、展望岩に立ってみた

 東に三坂山がすっ
 きりと眺められた


   三坂山を大きく見
   る

 これから向かう
 前山が陽射しを
 受けていた

 この下山は陽射し
 を受けながら歩い
 た
易しい上り道は、下りは更に易しかった 前山コースに入った 上り坂となった
クマザサに囲まれるようになった 前山山頂への道が分岐したので、そちらに入った こちらも笹の道だった
登山道からは星山が良く見えた 前山の山頂は、木立に囲まれており展望は無し すぐに引き返した 尾根から改めて星山を眺めた

 前山コースに戻っ
 て三坂山の方向を
 眺めた

   櫃ヶ山に陽射しが
   当たっていた

 上の写真に写る
 霰ヶ山を大きく
 見る

 巻き道コースと合
 流して下りを続け
 る
「勝山美しい森」の圓愛に入ったようだった ずっと優しい道のまま下って来られた この坂を下れば登山口は近かった
東口が間近になったとき、シバグリを少し拾った 東口に戻ってきた 駐車場が見えてきた