◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岡山鳥取県境の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
マッコウ | 1115.1m | 智頭町(鳥取県) 西粟倉村(岡山県) |
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1/2.5万地図 : 智頭 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2019年5月】 | 2019-82(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
三原台地の入口より 2019 / 5 |
マッコウの名を初めて知ったのはガイドブック「岡山・鳥取・島根県の山」の中だったが、『道標も道も無く読図力、体力を要する山』として紹介されていることに興味を持ったものだった。そのマッコウの手前は台地になっており三原台地と呼ばれていたが、その後に発刊された分県登山ガイド「鳥取県の山」では、その三原台地を三原山として紹介していた。どうやら三原山までは易しい道のようだった。三原山を登るのも面白そうだったが、三原山だけでは物足りなさそうで、かといってマッコウまで向かうとなるとヤブ山に対する覚悟が必要だった。そう言う事情で季節を考慮するうちに年月が経ってしまったが、どうやらマッコウにも薄く登山道があることを知ると漸くと言った感じで登ろうと決めたのは2019年5月のことだった。5月であれば緑の美しさも楽しめそうだった。 向かったのは5月第四週の土曜日で、この日は快晴だった。但し数日快晴が続いたことで、空は幾分濁りを帯びて白っぽくなっていた。鳥取自動車道を用瀬ICで降りると用瀬の町へと入り、国道482号線を西へと走った。ナビは林道終点にセットしており、ナビに従って走ると佐治町の河本地区に入った後、左手の斜面を登る細い道に折れた。単に林道を走るだけだと思っていたのだが、その斜面は集落になっており、集落内の細い道を走る形となった。集落が終わって漸く林道走行になると、道はいっそう細くなったため慎重に車を進めた。その林道は標高470mまで続いており、その終点が三原山登山口だった。その登山口からは三原台地まで標高差400mをずっと尾根筋登りをすることになった。その尾根は始めのうちは落ち葉お積もる所があって少々歩き難さがあったが、次第に無理なく登れるようになった。尾根はほぼ自然林のため、緑の美しさを楽しみながら登った。適度な傾斜で続いていたため、マイペースを維持して登って行けた。地図を見ると途中にある小さなピークに三角点記号が付いていたので注意していると、そのピークの手前で登山道は巻き道となった。そこで登山コースを離れて尾根筋歩きを続けると、四等三角点(点名・大平原)の前に出た。その先も尾根筋を良い感じで登って行けたが展望は無かった。ただ樹林の様を眺めて登ることになった。尾根の傾斜が強くなり、それが緩むと前方が開けてきた。三原台地に着いたようだった。そこはカヤトの広がる台地で、前方に一段高い山が望まれた。それがマッコウだった。台地の入口には作業小屋があり、その中に入って一休みとした。そこから台地の方向へと歩くと害獣避けネット沿いに点々と赤テープを見るも、ネット沿いに道は無かった。そこは登山コースとは思えなかったので、左手へとカヤトの原に沿って続く樹林帯に入った。そこにも赤テープが点々とあり小径も見た。その小径は作業小屋から続いていたようで、すんなりと樹林帯の方向へと歩けば良かったようだった。目印テープを追って斜面に近づくと、その斜面をトラバースするように南東方向へと緩やかに登ることになった。そしてマッコウの東尾根を越して尾根の南側に出た。その辺りでは道ははっきりしなくなったが、目印テープを追うと小さな沢に沿っ南西へと歩くようになった。その辺りは植林になっていたので、ヤブになることもなく歩けたのは助かった。ときおりマッコウの標識を見た。ただ一度ミスがあり、沢が二手に分かれたとき間違った方向に歩いてしまい、軌道修正するのに少々手間取った。沢沿いの小径はごく緩やかに続いて、マッコウのピークから見て南東方向となる小さな峠まで来たとき、そこに八本越の標識を見た。そして真っ直ぐ山頂に向かうことになった。登山道の傾斜が増して来ると周囲にクマザサを見るようになり、ササは次第に増えてきた。そして途中からはヤブコギ状態になってしまった。それでも道ははっきりしておりササも少し刈られていたので、軽いヤブコギ程度では進めた。山頂が近づくと周囲はすっかりネマガリダケとなり、その中を歩いて山頂到着となった。山頂は二等三角点(点名・倉見)を中心に切り開かれていたが、周囲はびっしりとネマガリダケが繁っていた。この日は快晴とあって山頂の気温は上がっており、陽射しを避けようと木陰を探したが、山頂には木陰を作るほどの木は無かった。そのためササの陰で昼休憩とした。夏の季節ならちょっと敬遠したくなる山頂だった。またネマガリダケとあってササの丈は高く、展望は東の方向に僅かにあるだけだった。それでも笹原の山頂はいかにも中国山地の山を登ったとの思いが持てて悪くなかった。昼休憩後に今少し展望を求めて木に登ってみたが、向かいの尾根をちらりと見るだけだった。山頂の雰囲気を十分に味わうと下山に移った。下山はただ往路を戻るのみ。八本越に戻って来ると、そこからは往路以上に慎重に目印テープを追って下った。おかげですんなりと三原台地の作業小屋に戻ってきた。そこまで来れば後は緑の美しい尾根を気楽に下って行くだけだった。午後に入っても樹林は涼しく、優しい風を受けながら登山口へと尾根の下りを続けた。 (2019/7記) |
<登山日> | 2019年5月25日 | 9:55登山口スタート/10:28[733m]ピーク/11:02作業小屋/11:23キノコ岩/12:11八本越/12:25〜58山頂/13:10八本越/13:58作業小屋/14:52登山口エンド。 | |
(天気) | 快晴。薄雲を少し見る程度だった。気温は樹林帯では23℃ほど、山頂は強い陽射しを受けており28℃と高かった。風はときおり吹いてくる程度だったが涼しさが感じられた。視界は少しうっすらとしていた。下山中に薄雲が増えてきた。午後の三原台地は風が快かった。 | ||
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