TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
 
妹山    いもやま 1120.9m 鏡野町(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 上齋原
 
【2025年10月】 2025-178(TAJI&HM)
 
   上齋原バス停より  2025 / 10

 花知ヶ仙を間近で眺められる山として、妹山には興味を持っていた。その妹山への登山コースをどこにするかと最新版の「岡山の山100選」を参照すると、何とも不確かなコースが紹介されていた。一つ古い2014年発行の改訂版では三ツ子原林道コースの紹介だった。二つのコースを比較して三つ子原コースで登ることにした。向かったのは2025年10月10日のこと。10月10日は晴天特異日として知られているが、この日も朝から快晴だった。中国道を院庄ICで降りると、後は国道179号線をひたすら北上した。そして奥津温泉を抜けた先で三ツ子原集落への脇道に入った。始めから林道と呼べそうな細い道で、集落を過ぎると舗装路から未舗装路に替わった。その辺りに広い路肩スペースを見たので、そこに車を止めて歩き始めることにした。もう車道は三ツ子原林道に替わっており、ずっと未舗装路かと思っていたところ、部分的に舗装部分が現れた。林道が分岐する地点があり、現在地をGPSで確認することにした。するとなぜかGPSが衛星を捕獲出来ず、現在地を示してくれなかった。何となくまだ直進するものだと思い込んでいたので、そこを直進してしまった。道が荒れ始め、水没部分が現れたことで疑念を抱き、漸く衛星を捕獲出来るようになったGPSで現在地を確認すると、道誤りだった。分岐点に戻って改めてもう一つの林道に入ったが、おおよそ15分の時間ロスをしてしまった。どう見てもこちらがメインの林道と思える佇まいで、直進したのが逆に不可解だった。三ツ子原林道は幅広の林道として続いたが、小石が多くある所もあって易しい道でもなかった。幾つか小橋を渡って林道の終点位置に着くと、その先は作業道だった。その作業道は廃道となっており、落石も多くあって車の通った形跡は無かった。大岩が現れると、そこから歩く方向は西となって、妹山に向かった。作業道は水の流れになっている所が現れて、すっかり悪路となった。それが終わると今度はすっかりススキのヤブになっている所が現れた。それが何カ所もあった。作業道はくねくねとしながら妹山の北面側に回ってきた。妹山に一番近づいたとき、その辺りで北斜面に取り付く予定だったが、そこはすっかりネマガリダケ帯になっていた。一瞬どこから取り付けばよいかと思ったが、赤テープが付いているのを見て、そこが取り付き点と分かった。後はネマガリダケをかき分けてがむしゃらに登るだけだった。点々と赤テープがあり、それを追うと周囲よりも多少は歩き易かった。そのネマガリダケ帯は中間地点を過ぎた辺りで終わり、次は岩場の急斜面だった。そこも赤テープを追って巻くようにして登ると、一気に易しい道となって山頂に近づいた。緩やかな道を歩いて樹林帯を抜け出ると、そこが山頂だった。山頂は笹地が広がっており、小さな岩が点在するだけだった。それまで悪路とヤブの連続だったので、山頂はまさに別天地だった。そして展望が素晴らしかった。北こそ樹林に遮られていたが、東には期待通りに花知ヶ仙の堂々とした姿が眺められた。その東から南、西へと遮るものの無い展望が広がっていた。残念だったのは大山の辺りは雲が広がっており、大山の姿は雲に隠されていたことだった。まずは山頂の雰囲気を楽しみながら、少し遅めの昼休憩とした。その山頂で暫しの憩いを終えると、三角点を確認することにした。ところが三角点に似た標石はあったが、四等三角点(点名・芋山)がなぜか見つからなかった。どうやらササにすっかり隠されているように思えた。ササの中を丹念に探す気にはなれず、あっさり三角点探しは諦めた。下山は往路を戻るのみ。ネマガリダケ帯は下る方向は楽なので、登りの半分ほどの時間で作業道に戻ってきた。後は作業道で再びススキのヤブを漕いだり悪路を歩いたので、林道に入ったときはすっかり足はくたびれていた。ずっとのろのろ歩きとなって駐車地点へと戻った。
(2025/11記)
<登山日> 2025年10月10日 10:20駐車地点スタート/10:23林道分岐点/道誤りに気付いて戻る/10:39林道分岐点/11:09林道終点/11:25大岩/12:12作業道を離れる/12:43〜13:34山頂/13:48作業道に下り着く/14:25大岩/14:38林道終点/15:08林道分岐点/15:11駐車地点エンド。
(天気) 快晴。山頂の気温は21℃。風は涼しかった。視界は澄んでいた。昼頃は雲が増えるも、快晴に変わりなし。
<< Photo Album 2025/10/10 >>
三ツ子原集落を過ぎて林道が舗装路から未舗装路に替わると、その近くに車を止めてスタートした 平坦な林道は歩いて行く 林道が二手に分かれたとき、どう見ても左に進むべきなのに、直進してしまった
沢が車道を寸断している所が現れて道誤りに気付いた 分岐点に戻って三ツ子原林道歩きを続けた ミツバチの巣箱を沢山見た
水に寸断されている所が現れたが、この程度なら車は進めそうだった 林道は幅広の道として続いた 澄んだ青空を見た
はっきりとした蜘蛛の巣を見た 小橋を渡ることが何度かあった 路面に少し小石が増えてきた

林道の終点位置に
着いた

四駆車でなくても
何とかここまで来
られそうだった

林道の先は作業道
が始まっていた

一般車は通行禁止
だった
石がごろごろしており、車の通った形跡は無かった 作業道も緩やかに続いた 大岩が現れると、進む方向は北西に変わった
すっかり道が崩れて水が流れている所が現れた 崩壊箇所を過ぎて一安心とはいかなかった ススキのヤブが現れて、無理やり突き進むことになった
ヤブを抜けると易しく歩けたが、長くは続かなかった ススキのヤブが何度も現れた ヤブコギを続けて、最後は北側から妹山に近づいた
作業道で一番近い位置に来て、妹山を見上げた 取り付き点辺りはネマガリダケがびっしり生えていた
そこに目印テープを見て、意を決して割り込んだ
点々とは付いていなかったが、目印テープを追った
ネマガリダケをとにかくかき分けて進んだ
ネマガリダケが終わっても、クマザサをかき分けた 中間点辺りでヤブが終わって一安心だった おいしそうなキノコを見たが、ツキヨタケのようだった
大岩が現れると、巻いて登った 丈の低いササの中を歩いて山頂に近づいた 山頂が目前になった
山頂は高い木は無く、ススキと丈の低いササを見るだけだった 南側に移って、そちらから山頂を眺めた
北から南東にかけてを眺めた 花知ヶ仙が圧倒的な大きさだった
上の写真の右手、南東から南、西、北西にかけてを眺めた

北西を見ると、岡
山森林公園の山並
みの彼方で、大山
が頂を見せていた

大山の頂を大きく
見る
西に見える湯岳を大きく見る 湯岳の左手に富栄山を見る 南に見える泉山を大きく見る
南西方向に吉井川を見る 長藤地区辺りだった 北の方向の展望は樹林に遮られていた 山頂で咲いていたのはリンドウだった
三角点に似た標石はあったが、なぜか四等三角点は見つからなかった 山頂での休憩を終えると、下山は往路を戻った クマザサが茂る所まで下りてきた
ネマガリダケ帯の下りは、さほど厳しくは無かった 作業道に戻ってきた 往路の半分の時間だった 続けてパートナーが作業道に出てきた
ススキのヤブコギをしながら戻った 作業道からも花知ヶ仙が眺められた ヤブで無い所を歩く
水の流れになっている所を歩いた 大岩の位置を過ぎて、南へと向かった 三ツ子原林道の終点位置に戻ってきた
後は林道を戻るだけだった すっくと立つ夫婦杉を見上げた 小さな池を見る
駐車地点が見えてきた 国道179号線に出てきたとき、妹山を午後の光りで眺めた