TAJIHM の 兵庫の山めぐり <島根県の山 
 
男三瓶山    おさんべさん 1125.8m 大田市(島根県)
女三瓶山 953m
1/2.5万地図 : 三瓶山西部
 
【2023年10月】 No.2 2023-173(TAJI&HM)
 
    《男三瓶山》 大田市山口町より  2023 / 10

 島根県を代表する名峰、三瓶山を初めて登ったのは1995年10月の好日で、眺めて良き、登って良し、そして山頂展望も優れていると三拍子揃った山に感激したものだった。その三瓶山を再訪しようと向かったのは28年後の2023年10月の第一日曜日のこと。この日は移動日としたが、行きがけの駄賃として三瓶山に近い大万木山を訪れた。大万木山は登山としては楽しめたのだが天気は良いとは言えず、山頂近くから見えた三瓶山は薄ぼんやりとした姿だった。その日は三瓶山の南麓にある温泉宿で一夜を過ごした。そして翌日は快晴で朝を迎えた。澄んだ青空が広がっており、どうやら視界も良さそうだった。選んだ登山コースは北の原側にある姫逃池コースで、男三瓶山への最短コースだった。姫逃池駐車場に着くと、月曜日にかかわらず快晴に誘われての登山者をちらほら見かけた。駐車場で標高は590mあり、山頂との標高差は530mほどだった。登山道に入ると、いわゆる良く整備された登山道だった。丸太の階段となっている所があって歩き易いだけでなく、標識が的確についていた。登山道の分岐点には必ず標識が立っていた。また500m毎に山頂までの距離標識があり、標高が100m上がる毎に標高標識が立っていた。周囲も終始自然林で、それを眺めながら登るだけでも楽しくなるコースだった。登るほどにブナの木も目にするようになった。ほぼ展望の無い登りだったが、標高が1000mに近づくと木々の隙間からながら日本海が眺められた。山頂が近づくと傾斜がきつくなってきたが、涼しい空気のおかげで休まず登って行けて、駐車場から70分で山頂到着となった。快晴とあってすっかり明るい山頂だった。その男三瓶山の山頂は広やかで、広い山頂の中心で一等三角点(点名・三瓶山)が目立っていた。展望も素晴らしく360度を眺め渡せることになったが、この日は視界も素晴らしく、遠くは島根半島の沖に隠岐の島がうっすら見えていた。大山もうっすらとながら眺められた。涼しい山頂でその展望を十分に楽しむと、次は女三瓶山を目指した。避難小屋の先までは優しげなススキの風景だったが、その先は岩場もあってけっこう険しさがあった。それでも慎重さを常に意識すれば危険な感じは無く、無難には歩けた。標高900mまで下って登り返すと小さなピークに出た。そこは兜山と呼ばれる所で、そこより少し登って女三瓶山に着いた。遠くから眺めて電波塔が目立つ山頂だったが、その最高点に建つ電波塔は現在解体中だった。そのそばに休憩スペースがあるものの、男三瓶山と比べるとずっと狭い山頂だった、それでも展望は良く、西には男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山の並ぶ姿が眺められた。東から南へとそちらも広く眺められた。その女三瓶山で昼休憩とした。今回の三瓶山は男三瓶山と女三瓶山に立つことに止めて、子三瓶山、孫三瓶山には向かわないことにした。そこで昼休憩を終えると北へと名号登山口に通じるコースに入って下山を開始した。その北へのコースは始め標識が無く、電波塔のそばを抜けたときに北麓の地名が現れて一安心となった。その北コースも終始自然林の中を下るコースで、その美しさを楽しみながら下った。始めは細い登山道でマイナー感があったが、下るほどに道幅は広くなりゆったり歩けるようになった。」その下る途中で立派なトイレ棟が現れた。そのトイレ棟まで車道が来ていたが、それは管理道路で通行禁止にかっていた。その先で名号コースに合流した。もう道幅は十分にある上に歩き易く、散策路と言えそうだった。そして女三瓶山から1時間で名号コース登山口に着いた。そこから姫逃池コースへは車道とは別に遊歩道ともサイクリングロードとも呼べる道があり、そちらを歩いて駐車地点へと戻った。二度目の三瓶山も快晴に恵まれて、またも大満足で終わることになった。
(2023/10記)
<登山日> 2023年10月2日 9:13姫逃池駐車場スタート/9:15姫逃池コース登山口/9:51男三瓶山まで1km地点/10:24〜55男三瓶山/11:44〜12:15女三瓶山/12:45トイレ棟/13:13名号コース登山口/13:24姫逃池駐車場エンド。
(天気) 快晴。男三瓶山頂の気温は17℃。風が涼しく快かった。視界はまずまず良かった。女三瓶山頂の気温は20℃。快晴は終日続いた。
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姫逃池コースに向かう前に、北の原から男三瓶山を眺めた 三瓶自然館前の広い駐車場に車を止めた 姫逃池コースの駐車場でもあった 駐車場のすぐ側から登山口に向かえる道が始まっていた 入口に標識が立っていた
標識を見ると、登山口まで100mだった すぐに姫逃池コースの登山口に着いた 登山口から男三瓶山までは2.3kmだった
登山道は緩やかな道として始まった コースには100m毎に山頂までの距離標識があった 登山道は散策路の雰囲気だった
登山道にはベンチが置かれていた 広場のような所があり、そこに東屋を見た 登山口から1km歩くと左手から名号コースが合流した
標高が100m上がる毎に標高の標識も立っていた 歩き易い登山道が続く サラシナショウマが咲いていた
周囲はずっと自然林だった 山頂まで600mとなったとき、登山道の崩れている所が現れた 傾斜もきつく、そこは少々歩き難かった 標高が1000mに近づいたとき、漸く北の方向に展望が現れて日本海が眺められた
ブナの木の根が這う所を通った 標高1000mの標識を見る そこまで1時間だった 山頂まで300mとなった また登山道は緩やかになった
涼しさに助けられて、休まず登って行く 山頂まで200mとなった 自然林の美しさは変わらない 山頂が目前になった

(←)
男三瓶山の山頂に
着いた そこは広
い山頂の北端で北
の原展望所だった

 (→)
  小さな祠は三瓶山
  頂神社だった
北の原展望所からは日本海が広く眺められた

上の写真に写る湖
陵町の海岸線と島
根半島を大きく見

山頂の中央部へと向かった 中央部は広い範囲で平らになっており、しかも裸地になっており展望は素晴らしかった
一等三角点(点名・三瓶山)を見る 山頂には方位盤も置かれていた 山頂で咲いていたのはマツムシソウだった

三角点の近くから
改めて島根半島を
眺めた

海岸線は湖陵町の
辺りだった

島根半島を見ると
その背後にうっす
らと隠岐諸島が望
めた

出雲ドームの辺り
を大きく見る
山頂から西を見ると、大江高山火山群が目立っていた
上の写真に写る冠山を大きく見る 大江高山火山群の尾根を眺める
東から南にかけてを眺めた 女三瓶山コースのそばに避難小屋が建っていた

ごくうっすらと大
山を見た

前日に登った大万
木山を見る

南への道木道にな
っていた
室の内展望所に通
じる道だった

南に向かうと、す
ぐに室の内展望所
が見えてきた

室の内展望所に立
って南の方向を眺
めた
室の内展望所を後にして山頂へと戻った 山頂に戻ったとき、西に向かえる道を見る 西の原に通じる道だった 男三瓶山の山頂を離れると、次に女三瓶山を目指して丸太の階段を下った
避難小屋のそばを通った 避難小屋のそばから男三瓶山の山頂を振り返った 草原部を離れると、一気に危なっかしい道になった

登山道は歩き易い
所もあったが、マ
イナー感は否めな
かった

西が開けたとき、
先ほど立っていた
室の内展望所を見

樹林帯に入った 緑が美しかった 歩き難い所がまた現れた 前方が開けると、そこに女三瓶山を見た

(←)
展望の良い所が現れた
そこはユートピアの名
が付いており、標高は
980mだった

   (→)
   子三瓶山、孫三瓶山の
   並ぶ姿を見る
登山道でよく見たのはシコクフウロだった 鞍部を過ぎて上り坂に入った 上り坂の途中のごく小さなピークに兜山の名を見た
女三瓶山が見えると、見上げる形で眺められた 東の原からのコースに合流した 合流点の近く、南の方向に展望台を見たので立ち寄った
展望台とあって、男三瓶山が迫力を持って眺められた 南東方向に東の原展望テラスが見えていた 改めて女三瓶山に向かった

山頂に建つ電波塔
のそばを登山道は
通っていた

女三瓶山の山頂に
も展望テラスがあ
った

男三瓶山、子三瓶
山、孫三瓶山の並
ぶ姿を眺める
女三瓶山は東の展望も良かった 足下に観光リフトが見えていた

大万木山から琴引
山へと続く尾根を
眺めた

琴引山は中腹にス
キー場が見えてい


山頂の電波塔は解
体中だった
女三瓶山からは下山するべく北の原の方向に向かった 電波塔のそばを通るが、標識は無かった 電波塔群を過ぎて、漸く標識が現れた
自然林の中の細々とした小径を辿った 自然林に包まれる雰囲気は悪くなかった 中間点を過ぎたときに現れたのはトイレ棟だった
トイレ棟の位置から車道が始まっていたが、その道は通行禁止とされていた 次第に歩き易くなってきた 名号コースに合流すると、登山口まで1.7kmだった
シロヨメナの花を見た 緩やかな散策路を歩く雰囲気だった 休憩ポイントが現れた 名号登山口まで700mだった
姫逃池への近道が現れたが、名号登山口を目指した 緩やかなまま登山口に近づいた 名号登山口に着いた
登山口標識を見る 登山口には登山道案内図が立っていた  姫逃池登山口へは遊歩道を歩いた
遊歩道の雰囲気は良かった 姫逃池登山口に戻ってきた すぐに駐車場が見えてきた