TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山 
 
花見山    はなみやま 1187.9m 新見市(岡山県)
日南町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 千屋実
 
【2025年9月】 2025-171(TAJI&HM)
 
   新見千屋温泉いぶきの里より  2025 / 9

 花見山は新見市の北西端近くにある鳥取県との県境尾根上の一山であり、「岡山の山100選」にも「分県登山ガイド岡山県の山」にも載っており、どちらの本でも周回コースが紹介されている。スタート地点は「新見千屋温泉いぶきの里」の駐車場。10時に着くと、この日はイベントがあるようで、交通整理員が準備を始めていた。駐車している車は僅かで、駐車には問題無かった。往路は北回りコースを歩こうと、始めに車道を北へと歩いた。空は曇っており、昼から晴れの予想だった。広い道を歩くと釣り堀の前を通ったので、念のためにGPSで現在地を確認すると登山コースでは無かった。登山コースは近くの別の道で、一見行き止まりになりそうな草ヤブ道だった。車一台分の細道はすっかり草ヤブになっている所もあり、登山コースとは思えぬ荒れ方だった。それも歩くうちにヤブの感じは無くなってきた。小さな沢を横切ると土道となり登山道らしくなった。やがて周囲は植林地に変わってきた。そして県境へと上り坂になった。漸く登山の雰囲気となり、つづら折れの道を登って県境尾根に着いた。そこは「いぶき峠」で、花見山の方向が示されていた。尾根道ははっきりとしており、そのまま尾根筋を南に歩けば花見山だった。笹が茂ってヤブっぽくなっている所もあったが、周囲は自然林でその雰囲気は悪くなかった。その県境尾根が途中から急坂が続くようになり、しっかりと登ることになった。気温が高くなかったためバテ気味にならずに登れたが、地図を見ると急坂は250mほど続くようだった。急坂が終わったときはほっとする思いだった。尾根が緩んで1128mピークに着くと、そこは「いぶきの里」からの南回りコースが合流する位置だった。その頃にはときおり陽射しを受けるまでに天気は良くなっていた。そして合流点から15分で山頂に到着した。狭い山頂ながらその中央に東屋がどんとばかりに建っていた。その東屋のそばに一等三角点(点名・花見山)を見た。山頂に人影は無く、東屋に入って昼休憩とした。上空はもう晴れと呼べそうな空になっており、気温は19℃と十分に涼しかった。山頂は展望があり、南の方向が広く眺められた。北の方向は木々が多くあって見える範囲は狭かったが、そこに目立っていたのは大山だった。その山頂こそ雲に隠されていたがそれでも迫力ある姿で眺められた。まずはのんびりと山頂で過ごした。下山は歩いてきた道を戻った。1188mピークに戻ってくると、予定通り周回で歩こうと南回りコースに入った。こちらはいきなりの急斜面下りだった。植林地の急斜面は前日の雨で滑り易くなっており、慎重に下る必要があった。200mほど下って漸く斜面が緩やかになると、程なく遊歩道に合流した。その遊歩道は谷滝まで通じており、滝までの距離は300mだったので、寄り道することにした。足は十分に疲れていたが、緩やかな遊歩道だったのでゆっくり歩けば問題無かった。概ね緩やかな登りで滝のそばに着いた。細流と呼べそうなソーメン滝の姿ながら優美さはあった。ただ前日に雨が降ったにしては水量は少なく、雨の少ない季節では水は涸れているときもあるのではと思われた。いっとき滝見物で過ごすと、遊歩道を引き返した。その遊歩道は途中から作業道となり、その作業道は荒れ道と言えそうだった。前方が開けると、そこはいぶきの里スキー場だった。スキーシーズンに備えて草刈りが行われていた。スキー場から離れるとキャンプ場へと入った。そのキャンプ場を抜ける「いぶきの里」が見えてきた。イベントが行われているようで、大勢の人がサイン会に並んでいるのを見た。「いぶきの里」に戻って分かったことは、バイク系ユーチューバー「アンチビクスク」のイベントのようだった。駐車場に戻ると、当然ながら新見千屋温泉に入ってからの帰宅となった。
(2025/10記)
<登山日> 2025年9月27日 10:10いぶきの里駐車場スタート/10:19道誤りのがあり漸く登山コースに入る/10:57いぶき峠/11:58[1128m]ピーク/12:13〜13:00山頂/13:14[1128m]ピーク/13:45遊歩道合流/13:56〜14:06谷滝/14:51オートキャンプ場/15:00駐車場エンド。
(天気) 始めは曇り空。山頂に近づく頃より陽射しが現れる。山頂では雲の多い晴れだった。山頂の気温は19℃。風は弱かったが、十分に涼しく爽やかだった。視界は良かった。
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いぶきの里の駐車
場に車を止めた

駐車場から花見山
を見上げた
国道へと戻る形でスタートして、釣り堀への道に向かった 釣り堀の前を通った 更に進んだとき、北西に向かい出したので道誤りに気付いた  GPSで現在地を確認して引き返した

Aから戻ってBの
道に入った

すぐに草ヤブとな
ってしまい、この
先を心配したが
歩くうちに道がはっきりして、一安心となった 小屋のそばを通った ササが茂る中を通った
南西へと進んで行く 千年の森と呼ばれる樹林帯を歩くようになった  斜面を登って行く
県境尾根に着くと、そこは「いぶき峠」だった ここより花見山山頂まで、ずっと県境尾根歩きだった 尾根道は、ちょっとヤブっぽい道だった
植林地に灌木が混じっていた 自然林が混じりだして、クマザサが増えてきた 自然林の中をスムーズに歩けることもあった
シバ栗のイガがいっぱい落ちていた 急坂登りが続くようになった 休まず登って行く ブナを見るようになった
尾根が緩んだとき、左手から別の登山道が合流した
そこは北峰(1128mピーク)だった
合流点の標識を見る 左から合流したのは南回りコースだった 山頂へと緩やかに下って緩やかに登り返した
サンコタケを見た こちらはチャタマゴタケの幼菌だった ササは茂っていたが、雰囲気は良かった
天気は徐々に良くなっており、陽射しを受けるようになった 山頂に建つ東屋が見えてきた 花見山の山頂に着いた 山頂は狭く、ほぼ東屋で塞がれていた

休むうちに青空が
広がってきた

一等三角点(点名
・花見山)を見る

山頂は好展望地だ
った

北の方向は見える
範囲は狭かったが
大山が眺められた

(←)
休むうちに烏ヶ山
が現れた 大山の
雲は消えなかった

 (→)
  蒜山三座がちらり
  と望めた
山頂は南から西にかけてが広く眺められた その展望の中で目立っていたのは大倉山だった
大倉山の方向を少し大きく見た 鬼林山を大きく見る
船通山を大きく見る 東屋のそばで咲いていたのはサラシナショウマだった トリカブトもよく見た

尾根道は南東方向
に続いており、少
し歩いてみた

少し下った位置か
ら望めたのは南東
方向で、そこに剣
森山を見た
山頂に戻ると、下山は県境尾根を引き返した 陽射しを受ける尾根道を戻った 北峰の分岐点に着くと、南回りコースに入った
すぐに植林地の急坂を下るようになった クマザサが茂っており、かき分けることもあった 滑り易さもあって慎重に下った
登山道が緩やかになって、漸く歩き易くなった スギヒラタケをよく見た 登山口に着いて遊歩道に合流した 谷滝に通じる遊歩道だった
滝に興味は湧かず、いぶきの里に向かった 左手に東屋を見ることがあった 東屋のそばでこの標識を見て、滝を訪れることにした
登山口に戻ってきた 滝へと歩いた 易しい遊歩道が続く 「まぼろしの滝」の別名があるようだった
沢に沿って歩くようになった 上流の方向に向かった 谷滝に着いた 優美な流れだった 谷滝を間近で眺めた
滝見物を終えて、遊歩道を引き返した 登山口を過ぎても、暫く遊歩道は続いた 遊歩道は作業道に替わった
樹林帯を抜け出ると、そこはスキー場だった スキーリフトのそばに下りてきた
スキー場を離れると、舗装路を歩くようになった キャンプ場の中を抜けて行く いぶきの里が近づいてきた
イベントなのかグランドではサイン会が行われていた いぶきの里に戻ってきた 駐車場から見る花見山はすっかり快晴だった