TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山
 
滝山    たきやま 1196.5m 奈義町・津山市
(岡山県)
1/2.5万地図 : 日本原
 
【2012年5月】 No.2 2012-47(TAJI&HM)
 
   奈義町広岡より  2012 / 5

 那岐連山の中央の山となる滝山には、1993年5月に那岐山を登ったついでにと言った感じで、那岐山からピストンで訪れていたが、滝山への尾根道はクマザサの切り開き道で、けっこう歩き難かった。その歩き難さの印象が強く、滝山としては山頂ではただ休んでいたことしか覚えていない。その滝山への正式コースとしては南面側にある滝神社からの登山道があるのだが、どうも那岐連山に来ると那岐山の存在が大き過ぎて、那岐山を登ってしまうことになる。その次となると広戸仙となって、なかなか二度目の滝山とはならなかった。その滝山を漸く再訪したのは、初めて山頂に立ってから19年後の2012年5月のことだった。新緑の候でもあり、ブナの新緑を楽しめる山を登りたいと考えた。またある程度の標高を持つ山でとも考えて、候補の範囲を兵庫だけでなく岡山の東部まで広げたとき、滝山の滝神社コースがどうも気になって、訪れることにしたものである。
 この日は曇り空で朝を迎えたが、天気予報では昼頃から晴れとなっていたので、それを信じて岡山へと向かった。奈義町の空も曇り空で、その雲は黒く、那岐連山の山稜を隠していた。その山の様子も心配だったが、登山口まで自衛隊の演習場を通ることになり、うまく辿り着けるかも心配だった。国道53号線を滝神社の案内標識を見て離れる。那岐池のそばまで来たとき、滝神社の案内板が現れたが、その案内板の示す方向が曖昧で、どう進むべきか少し迷わされた。滝山の方向へと考えて、北へと向かうダート道に入った。そこはもう演習場内とあって、枝道が多く現れたが、滝神社の案内板が的確にあって、迷わず進んで行けた。途中では自衛隊の車が多く止まっている所があり、隊員が何やら作業を進めていた。そして無事、滝神社の参道入り口にある広い駐車場に着くことが出来た。車が2台止まっていたので、他に登山者がいるようだった。曇り空を見上げながらスタートする。この日は5月半ばにしては気温が低いようで、思わず肌寒さを覚えて気温を見ると、11℃だった。まずは参道の石段登りからスタートとしたが、この後の様子は下の写真帳でご覧いただくとのが分かり易いので詳細は記さないが、コースとしては単純に山頂までをピストンした。滝神社までは参道となるので石段登りが多くあり、また滝山渓谷を見ながらの登りだった。神社を過ぎるとつづら道となり、クマザサが現れてきた。また登るうちにブナの林も見られるようになった。辺りはすっかり新緑の世界だった。曇り空のために陽射しを受けての明るさは無かったが、落ち着いた色の新緑を眺めながら登った。登るほどに空の雲は薄れ出して、山稜が近づくと、尾根のガスは消えていた。ササと新緑を愛でながら、滝神社から1時間ほどで県境尾根に出た。その頃には空の一部に青空も見られるようになっていた。滝山はもうガスは無かったが、那岐山はまだガスに包まれていた。尾根に出て僅かな距離で滝山山頂に着いた。そこには展望台が建っており、そのそばに一等三角点が置かれていた。ここに着くまでに二人の登山者とすれ違っていたので(その二人が2台の車の持ち主と思われた)、山頂は無人だった。その静かな山頂をパートナーと二人きりで過ごすことになった。天気は確実に良化しており、北の空には青空が見えていた。その青空が暫くするとこちらへも広がって、陽射しを受けるようになった。ただ雲はまだまだ多くあったので、陽射しが現れたり曇ったりを繰り返した。山頂は展望台があるだけに展望は素晴らしく、展望台から南に広がる日本原高原を眺めて、存分に風景を楽しんだ。但しまだ空気は水分を多く含んでいるようで、視界は少しうっすらとしていた。また北の山並みにはまだ雲が多くかかっていた。その風景を見ながら昼食とした。山頂では50分ほど休んだのだが、時間が経つうちに天気は更に良くなって、北の空も澄んだ感じになってきた。また那岐山にかかっていたガスも消えてきた。その消える様を眺めて、すっかり那岐山の姿が現れたのをしおに下山を開始した。まだ空は雲が広がったり晴れたりの繰り返しをしていたが、陽射しの現れているときが長くなっていた。下山では新緑を楽しみながら下った。陽射しに新緑が鮮やかになったときは、暫し足を止めてその美しさに魅入った。また中腹の滝神社まで戻って来ると、奥ノ院滝、雄滝、雌滝の三つの滝を訪れて、その風情ある姿をいっとき楽しんだ。奥ノ院滝は登山コースからは少し離れていたが、落差のある姿に新緑が良く映えており、来た甲斐は十分にあった。その頃にはすっかり晴れとなっており、上空は澄んだ青空が広がっていた。登山口の駐車場に戻ってくると、気温は14℃まで上がっており、朝の寒さはどこへやら、快いばかりの涼しさだった。この帰路では那岐池の畔に立って那岐連山を眺めたが、その上空には雲は全く無かった。ここまで天気が良くなると分かっておれば、登山開始を1時間ほど遅らせていた方が良かったのではと考えたりもしたが、この日のハイキングは天気の変化も楽しめて良かったのではと思って納得することにした。
(2012/8記)(2021/5改訂) 
<登山日> 2012年5月12日 10:47スタート/11:17滝神社/11:41五合目/12:22県境尾根に出る/12:28〜13:15山頂/14:14〜24奥ノ院滝/14:37雄滝/14:42〜47雌滝/15:13エンド。
(天気) 朝の空はどんより曇り空で、山頂はガスに隠されていた。気温は低く、スタート時は11℃ほど。登るほどに気温は下がり、風が冷たかった。ただ空は少しずつ薄くなり、山頂のガスも消えてきた。山頂が間近になる頃には、雲間から青空が覗くまでになっていた。そして山頂に着いた頃より青空が上空に現れて、陽射しを受けるようになった。それも程なく曇り空に戻る。その後は青空と曇り空を繰り返した。気温は山頂に着いたときは7℃まで下がっていたが、陽射しを受けるようになって、12℃まで上がってきた。山頂の視界はうっすらしている程度だった。下山中は天気はどんどん良くなり、快晴となってきた。気温は14℃まで上がり、風も爽やかそのものだった。
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 演習場内の道を
 走った 滝山は
 すっかり雲に隠
 されていた

 滝神社の駐車場
 に駐車する そ
 ばから参道が始
 まっていた
登山道を歩き出す 右手は滝山渓谷だった 滝神社の参道を登って行く
古びた石段を登って行く 「一ノ渡」の小橋を渡って対岸に出る 周囲は新緑の木々だった
登山道は古道の趣があった 赤い鳥居が現れた その先はまた石段だった 長々と石段の登りが続いた
赤い祠のそばを過ぎる [二ノ渡」を渡る 曇り空のために新緑は落ち着いた色を見せていた
また石段を登る 一瞬、陽射しが現れて、新緑を浮き上がらせた 寒々とした空気の中を登る
まだ石段があった 登り着いた所が滝神社で、その背後は雄滝だった 雄滝を見る
滝神社から滝山山頂まで、まだ1.5kmあった 三光杉をパートナーが見上げている 沢を渡るが、もうごく細い流れだった
奥の院滝コースが分かれたが、山頂を目指す 周囲に自然林が広がり出した 登山道の周囲をクマザサが占める
ブナも見られるようになった 五合目の標識が現れた ここまで約1時間だった 新緑が緑の壁紙のようだった
登山道は優しげな雰囲気になってきた ササと自然林の風景が続く 八合目を過ぎる
雲間から青空が覗くようになってきた 県境尾根が近づいた 背後に日本原の風景が眺められるようになった
県境尾根に着いた 東を見ると、那岐山の山頂は雲に隠されていた 滝山山頂を目指して、県境尾根を西へと歩く
山頂の展望台が見えてきた 滝山山頂に着く 上空は曇り空だった 展望台のそばに一等三角点(点名・滝山)を見る

 展望台に立って北の
 空を眺めた 青空が
 こちらに向かってい
 た

 南は日本原の風景だ
 った
足下に那岐池を見る 山頂で咲くのはヤブデマリのようだった 上空にも青空が広がってきた
西の広戸仙に陽射しが当たるようになった 山頂も陽射しに包まれるようになった
   
展望台の周囲に広がるクマザサ群を見る 那岐山のガスが消えようとしていた 那岐山の右手に日名倉山を見る
    

 北の山並みも徐々に
 姿を現してきた

 花知ヶ仙の方向を
 大きく見る

   篭山を大きく見る
山頂を離れて東へと県境尾根を戻る 県境尾根を離れるとき、那岐山を見る まだ雲は多かったが、青空の見られる空だった
下るほどに陽射しを受ける時間が長くなった 陽射しを受けて自然林が輝いた 空はすっかり青空となってきた
優しげな登山道を下って行く 自然林が見事な新緑の姿を見せていた 往路とは違った雰囲気の中を下って行く
滝神社が近づいたとき奥の院滝へのコースに入
った
分岐点から10分ほどかかって奥の院滝に着い
奥の院滝を近くで眺めた
上空は澄んだ青空だった 滝神社の建物が見えてきた 往路と違って明るい滝神社と雄滝だった
雌滝への道に入るとベンチが現れた ベンチの位置からは展望があった 遠くに見えていたのは小豆島のようだった

 雌滝の前に出た
 ごく小さな流れ
 だった

   滝壺の辺りに虹が
   架かっていた
滝神社からは石段歩きとなった 参道の新緑も美しかった カエデの巨木を見る
この鳥居の先の石段を下れば登山口だった 登山口前の広場が見えてきた すっかり明るい登山口だった

 登山口を離れて帰路
 についたとき、那岐
 池に立ち寄った そ
 の湖岸からは那岐連
 山が眺められた