TAJIHM の 兵庫の山めぐり <島根県の山 
 
大万木山    おおよろぎさん 1218.0m 飯南町(島根県)
庄原市(広島県)
 
1/2.5万地図 : 出雲吉田/頓原
 
【2023年10月】 2023-174(TAJI&HM)
 
   飯南町頓原より  2023 / 10

 島根県の名峰、三瓶山を再訪したく向かったのは2023年10月の最初の日曜日だった。但しこの日は移動日と考え、その行きがけの駄賃として途中にある大万木山を登ることにした。大万木山も中国百名山に選ばれている名山で、ブナ林が楽しめる山との知識を持っていたので、この機会に訪れることにしたものである。
 中国道から松江道へと入り、雲南吉田ICで降りるとナビのままに県道38号線から県道273号線へと走ったところ、県道273号線は林道ではと思えるほど細い道だった。飯南町に入ると程なく大万木山の標識が現れて、登山口の一つである門坂駐車場に着いたときは10時25分になっていた。数台が止まっていたが、いずれも島根県外のナンバーだった。大万木山はけっこう人気の山のようだった。その駐車場から始まるコースは滝見コースで、予想以上に歩き易い道だった。緩やかな上に道幅があり、階段状になっている所もあって、すっかり遊歩道を歩いている感じだった。権現滝を見るコースだったが、権現滝への道には入らず直進すると、避難小屋の前を通った。その歩き易い道のままに登るのかと思っていると、一度林道に出ることになった。そこは林道の終点位置だった。林道を歩くもすぐに離れて登山道に入った。それまでもちらほらブナの木を見ていたが、ブナは次第に増えてブナ林と呼べそうな所も現れて、歩くのが楽しくなるコースだった。等検境コースが左手に分かれると、そこより少し登って広島県との県境尾根に出た。その県境尾根で門坂峠地蔵尊と出会った。そこは地蔵尊展望台の名が付いており、隠岐の島と宍道湖が見えるとなっていたが、この日の視界は悪く宍道湖がごくうっすら見えるだけだった。その先は緩やかな尾根歩きが続いた。相変わらずブナ林を眺めながらだった。気になったのは天気で、次第に晴れ間が広がると思っていたのだが、その逆でガス状の薄黒い雲が広がってきた。雨雲ではなくガスが薄れると青空が覗くしときに陽射しが現れたが、晴れの感じにはならなかった。山頂が近づくと尾根の傾斜が増してきたが、きついと感じる程では無かった。二つ目の避難小屋が現れると、そのすぐ先が山頂だった。12時を回っており、1時間半ほどかかっての到着だった。ガイド本のコースタイムよりは若干遅かったが、のんびり歩いたことでもありやはり易しい山と言えそうだった。山頂は広場風に広く開けていたが展望は無く、一本のブナの木が目立っていた。上空はすっかり曇り空だった。その上空の雲がいっとき割れて青空の広がるときがあり、そのときは明るい山頂となった。その山頂の標識を見ると、山頂から始まる権現コース方向に展望地があるようだった。2分と書かれていたが実際は3分以上歩く必要があった。その展望地に着いたものの木々が生長したことによるものか見える範囲は僅かで、それもうっすらしていたので、来るほどの価値は無かったと思えた。それよりも経路の途中で見たブナの巨木(タコブナ)の方が印象的だった。権現コースをそのまま下ることはせず、山頂に戻ると県境尾根を更に南西へと歩いた。緩やかに下るも一度上り坂があり1144mピークを越した。その先で渓谷コースの分岐点が現れた。そこに展望台の標識があり、県境尾根を更に5分ほど進むと「大階段展望台」があるようだった。その展望地を目指すと、1分ほどで着くことになった。そこは北西方向に展望があり、うっすらとながら三瓶山を見ることが出来た。渓谷コースの分岐点に戻ると渓谷コースに入った。往路の滝見コースと比べると道幅は細いもののつづら折れになっていることもあって、やはり易しく歩けた。こちらもブナが多くあり、その風情を楽しみながら下った。コース名からして渓谷沿いをずっと下るのかと思っていたが、ときに沢筋に接することはあっても沢沿いを登山道が続くようなことは無かった。この渓谷コースにも避難小屋が建っていた。この日三つ目の避難小屋だったので、それだけコースがしっかり整備されていると言えそうだった。そのまま下れば位出谷駐車場着くことになるのだが、そこまでに横手コースが右手に分岐した。その横手コースが滝見コースと繋ぐトラバース道だった。ほぼ平坦な道だったが、途中に崩壊地があったり、滝見コースが近づいて小さな尾根を越すことがあった。その横手コースを歩いたこともあって下山4kmほど歩くことになったので、けっこう足がくたびれて駐車場に戻ってきた。ちなみに往路コースの距離は3.1kmだった。展望はあまり楽しめなかったが、山歩きとしては十分に楽しめた大万木山だった。
(2023/10記)
<登山日> 2023年10月1日 10:35門坂駐車場スタート/10:58滝見コース避難小屋/11:26〜32地蔵尊展望台/12:10〜32山頂/12:55〜13:05大階段展望台/13:53渓谷コース避難小屋/13:56横手コースに入る/14:28門坂駐車場エンド。
(天気) スタート時は雲は多いものの晴れと呼べる空だったが、次第にガス雲が広がってほぼ曇り空となる。ときおり陽射しが現れた。少時青空の広がることもあった。スタート時の気温は19℃。山頂では16℃まで下がっていた。尾根では涼しい風を受けた。視界はうっすらしていた。
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飯南町に入ると、大万木山の標識が現れた 標識に従うと、車道は二手に分かれることになった
そこにコース案内板を見た 
案内板のそばには二つの登山口駐車場までの距離を示す標識が立っていた 門坂駐車場に向かった
駐車場に着くと、数台が止まっていた いずれも県外ナンバーだった 駐車場のそばが滝見コースの登山口だった 山頂まで3.1kmだった 登山道に入った 登山口から周囲は自然林だった
すぐに右手に横手コースが分岐した 滝見コースは緩やかで易しく歩けるコースだった 周囲の自然林が美しかった
緩やかな丸太階段もあり、遊歩道を歩く感じだった 権現滝への道を見るも、立ち寄らずに直進した ブナを見るようになった 自然林が美しかった
避難小屋が現れた その辺りは、ごく緩やかな道だった 沢に架かる小橋を渡った
自然林の登りが続く 一服岩を見る 山頂まで2.1km地点だった 一度、林道に出た そこは林道の終点位置だった
林道を歩くことになった すぐに登山道に入った また自然林に囲まれての登りとなった
左手に等検境コースが分岐した 緩やかな登りが続く 県境尾根に出ると、そこに門坂峠地蔵尊を見た
そこは「地蔵尊展望台」の名があり、北東方向に展望があった 隠岐の島が見えるとのことだが、宍道湖がごくうっすらと眺められた
上の写真に写る等検境をはっきり見る 門坂峠地蔵尊のそばを通って、登山道の続きに入った 県境尾根にはブナ林が広がっていた
県境尾根はごく緩やかで気持ちの良いブナ林が続いた 次第に尾根の傾斜が増してきたが、急坂では無かった 山頂まで400mとなって、水飲み場が現れた
二つ目の避難小屋が現れた 山頂まで200mだった 山頂が見えてきた 山頂に着いた 広く開けてはいたが展望は無かった
休んでいると急に陽射しが現れて山頂が明るくなった 明るくなった山頂を改めて眺めた 但し明るかったのは数分だけだった
山頂から始まる権現コースを2分歩けば展望台があるようだった 権現コースに入ると、また陽射しが現れた 展望台に向かう途中で見たのはブナの巨木だった
タコブナの名が付いていた

展望台には2分で
は着かず、3分以
上かかったと思わ
れた

見える範囲は狭い
ながらも北東方向
が眺められた

視界が良ければ鯛
ノ巣山の背後に大
山が見えるとのこ


毛無山の左手を見
る うっすらとし
た視界の中に低山
が広がっていた

権現コースをその
まま下らず山頂に
戻ってきた
山頂を離れると県境尾根を南西へと向かった ごく緩やかな下り坂だった 程なく現れたのは大万木山反射板だった
尾根道の道幅は広かった 大きなブナの木も見た 上り坂が現れて、1144mピークを越した
1144mピークの先で、渓谷コースが分岐した 尾根を今少し歩けば展望台があるようなので直進した ごく僅かな時間で「大階段展望台」に着いた

(←)
展望台からは三瓶
山が眺められたが
ごくうっすらとし
ていた

 (→)
  三瓶山を大きく見
  る
引き返して渓谷コースに入った 渓谷コースもブナに囲まれていた 登山道はつづら折れとなっており、無難に歩けた
渓谷コースも緑を楽しめるコースだった 沢筋を横切るも、渓谷に沿って歩くことは無かった 少し離れて見えていたのは龍門滝だった
丸太の階段道を下って行く 渓谷コースにも避難小屋が建っていた 沢に架かる小橋を渡った
沢のそばで咲いていたのはシシウドだった 小橋を渡った先で横手コースが分岐した 門坂駐車場に戻るべく、横手コースを歩いた
横手コースの途中で、権現コースの登山口を見た 土石流が登山道に被さる所があった 滝見コースが近くなって小さな尾根を越すことになった
尾根を越して下り坂に入る 尾根を越すと程なく門坂駐車場が足下に見えてきた 滝見コースの登山口に戻ってきた