TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山鳥取県境の山
 
那岐山   なぎさん 1255m 智頭町(鳥取県)
奈義町(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 大背
 
【2019年7月】 No.7 2017-33(TAJI&HM)
 
    奈義町中島西より  2017 / 7

 2017年3月は雪山に登りたくなり、駒の尾山、氷ノ山と登って、第三週は那岐山に向かった。中国道を美作ICで降りると、奈義町を目指して北上した。空は快晴で、雲はほとんど見られなかった。但し青空は少し紗がかかったような淡い色合いだった。那岐山が見えてくると、その稜線は白くなっており、雪がたっぷり残っているのが分かった。その那岐山はうすぼんやりと見えていたので、この日の視界は悪いようだった。国道53号線から那岐山に通じる車道に入ると那岐山麓山の家の前を通った。後は標識に従って林道に入り、予定通り第三駐車場に車を止めた。ほぼ満車で、雪を求めてきた人は多いようだった。林道に雪は全く見られず、麓はすっかり春の雰囲気だった。ザックにスノーシューをくくり付けて歩き出した。往路はCコースを登って行くことにした。林道を離れて登山道に入ると、もう下山してくる人とすれ違った。スノーシューを持っておらず、近くにいた登山者も持っていなかった。どうやらスノーシュー無しでも登れそうだった。それを見て重いものを背負いたくないパートナーは、スノーシューを車に置いておきたいと言い出した。そこで一度駐車場へと引き返し、パートナーの分だけ車にスノーシューを残すと改めてスタートとした。10分ほどのロスだった。登山道に入ると程なくBコースとCコースに分かれた。そのCコースに入って数分も歩けば雪が見られるようになった。雪は次第に増えて、暫く歩くとすっかり雪の上を歩くようになった。雪上にははっきりとしたトレースが付いており、しかも良く締まっていた。なるほどスノーシュー無しでも無理なく歩いて行けた。一度林道を横切り北西へと向かった。雪の量は段々増えてきたが、トレースのおかげでほとんど潜らず歩けた。それでも登るうちに少し潜る感じが出てきたので、ようやくスノーシューを履くことにした。パートナーは体重が軽いとあって、ツボ足で問題ないようだった。標高が千メートルとなったとき、左手に大神岩が現れた。そこに立つと足下に展望が広がったが、春霞の視界とあって薄ぼんやりとしか見えなかった。尾根筋を歩くようになっており、ひたすらトレースを辿って歩いた。その頃には快晴だった空に雲が見られるようになっており、徐々に増えていた。周囲は樹林帯だったが、主尾根となる県境尾根が近づくと樹林帯を抜け出して周囲が眺められるようになった。真っ白な雪面が広がっており、左手前方には滝山が見えていた。その頃には更に雲が増えており、空の七割方まで広がっていた。雪原を登り詰めた所が1240mピークで、ここで県境尾根に合流した。近くには休憩舎が建っていた。1240mピークは風の影響があってか雪は少なく、もう地肌が現れている所があった。その雪の無い所に三等三角点(点名・名義山)を見た。そこから東に一段高く見えているのが山頂で、すぐにそちらに向かった。気温は6℃ほどだったが、曇り空とあって気温以上に寒さを感じながら歩いた。それも山頂が近づくと、また青空が広がってきた。避難小屋のそばを通って最後の坂を登った。山頂は1240mピークと違って雪に覆われており、標石がちらりと見えているだけだった。積雪は50センチほどだろうか。先着の登山者が一人おり、また小屋で休んでいたのか数人の登山者がこちらを追うようにして到着したので、賑やかな山頂となった。山頂で昼休憩をしても良かったが、また雲が広がり出したのを見て、避難小屋で休むことにした。一度山頂を離れて小屋に入ったものの、小屋の気温は8℃しかなかったため、冷え冷えとした中での休憩だった。外が明るくなったのが分かると、すぐに山頂に向かった。もう登山者はいなくなっており、パートナーと二人きりだった。陽射しを受けてすっかり明るい山頂はけっこう暖かかった。その雰囲気の中で展望を楽しんだのだが、薄ぼんやりとした視界のために近くの篭山もうっすらとしていた。山頂に立っていたのは20分ほどだろうか、次のグループが近づくのを見て山頂を離れることにした。始めは往路を引き返すつもりだったのだが、東へとはっきりとしたトレースがあるのを見て、それを辿ることにした。そちらはAコースとBコースだった。午後に入って少し雪が緩んだのかスノーシューの潜り方が若干多くなったが、楽に歩けることに変わりなかった。ツボ足で歩くパートナーもときおり潜る程度で、問題ないようだった。Bコースの分岐点に着いたもののBコースにトレースは無く、県境尾根をそのまま歩くと程なくAコースに入ることになった。トレースのままに南東方向へと下ると、前方に見える1009mピークが次第に大きくなってきた。樹林帯に入っても特に急傾斜になることもなくどんどん下ると、林道に下り着いた。そこは1009mピークとの鞍部で、トレースは林道を西の方向に向かっていた。そちらに向かえばBコースに合流出来るようだった。Aコースは1009mピークへと向かうのだが、そちらはツボ足で歩いた一人分のトレースを見るだけだった。林道を西へと歩くと、すぐにBコースに通じる小径に入った。植林地の中を下って沢筋に出ると、そこでBコースに合流した。Bコースは沢とは付かず離れずの形で緩やかな下り坂だった。次第に雪は減ってほぼ雪が見えなくなったとき、スノーシューを脱いだ。そして小橋を渡って右岸側に出ると、その先で朝に歩いたCコースに合流した。もう登山口は近く、登山口に出ると林道を歩いて第3駐車場へと下りて行った。駐車場に戻るとそこは蛇淵ヶ滝への遊歩道が始まる位置でもあったので、ついでにと言った感じで蛇渕の滝を訪れて、その優美な姿を暫し眺めていた。
(2017/4記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年3月19日 9:52第三駐車場スタート/10:03再スタート/10:22林道を横切る/11:12大神岩/11:57[1240m]ピーク/12:10〜13:07山頂(小屋の休憩を含む)/13:27主尾根を離れる/14:03林道に出る/14:19Bコースに入る/14:58BCコース分岐点/15:05エンド。
(天気) スタート時は淡い青空ながら雲のほとんど見られない快晴だった。樹林帯の気温は8℃ほどだった。登るほどに雲が湧いてきて、空の八割方まで広がってきた。それでも山頂に着く頃には減ってきて、空の半分ほどになっていた。陽射しは現れたり消えたりだった。山頂の気温は陽射しが消えているときは6℃まで下がったが、陽射しが現れると12℃ほどになった。風は少し吹く程度だった。視界は春霞なのか、うっすらとしていた。下山を終えた頃にはほぼ快晴の空になっていた。
<< Photo Album 2017/03/19 >>
那岐山へと向かっているとき、快晴の空の下に那岐連山が眺められた 車は予定通り第三駐車場に止めた ほぼ満車だった
スノーシューをザックに付けて林道を歩き始めた 林道に雪は全く無かった 登山道の案内板が立っていた
登山口に入って登山道を歩き始めたが、スノーシュ
ー無しで歩きたいとパートナーが言い出した
そこで一度駐車場に戻ってスノーシューを置き、パ
ートナーはスノーシュー無しで歩き始めた
改めて登山口に入った
BコースとCコースが分かれると、Bコースに入った 徐々に雪が現れた 雪は次第に増えてきた
但し、陽当たりの良い所は雪は消えていた 林道を横切ることになった もうすっかり雪だった 違うデザインの登山道案内図が立っていた
林道を横切って先へと進む すっかり雪山の雰囲気となった ずっと雪上歩きだったがトレースがあって楽に歩けた

 東に見えていたの
 はAコースが通る
 1009mピーク
 だった まだ見上
 げるようにして眺
 められた

 植林地の中をトレ
 ースは続いた
一度植林地を抜け出した スノーシューを履いたが、パートナーはツボ足だった 左手に現れたのが大神岩だった 標高は1000mだった

 大神岩に立ってみた

 好展望の岩だったが
 この日の視界は濁っ
 ていた

    足下の奈義町も薄
    ぼんやりとしてい
    た
大神岩を過ぎて、はっきり尾根を歩くようになった 木々を通して滝山を見た 山頂まで1.1kmだった 緩やかな尾根だったので無理なく登って行けた
はっきりとしたトレースが続く トレース上を歩く限りはツボ足でも潜ることは無か
った
山頂まで500mとなった

 樹林を抜け出すと
 広い雪面を歩くよ
 うになった

 もう高い木は無く
 周囲に展望が広が
 った
左手には滝山から広戸仙へと続く尾根が眺められた 右手には那岐山の山頂が望まれた
三角点ピークが見えて来た 三角点ピークが目前になった 県境尾根に出ると、間近に展望小屋を見た

 三角点ピーク(1240m)
 に着くと、そこは地表
 が現れていた


   三等三角点(点名・
   名義山)を見る
すぐに山頂に向かった 山頂に近づくにつれ、背後の山並みが見えて来た

 避難小屋に近づい
 た

 避難小屋のそばを
 通って、最後の登
 りにかかった
山頂が間近になった 山頂に立ったがこの直後曇り空に変わってしまった 避難小屋に入って昼休憩とした

 外が明るくなった
 のを見て、再び山
 頂に立った


   山頂の石碑は一部
   が覗くだけだった

 山頂に立って1240m
 ピークの方向を眺
 めた


    1240mピークを大
    きく見る

 北を見ると、ごく
 うっすら篭山が望
 めた


    篭山を大きく見る
東へと続く尾根の方向を見る 左の写真の右に続く風景を見る(南の方向となる)
下山は東へとA、Bコースを歩いた 山頂方向を振り返る こちらもはっきりとしたトレースが付いていた
尾根から東の方向を眺めた 袴ヶ仙を大きく見る

 穂見山が少しはっ
 きり見えるように
 なった
 

 穂見山を大きく見
 る
Bコースにトレースは無かったので更に東へと歩いた トレースは県境尾根を離れて南に向かった それはAコースで向かう先に1009mピークが見え
ていた
パートナーはツボ足でも気楽に下っていた 八合目の標識を見た うっすらと後山が見えていた
後山を大きく見る 樹林帯へと入って行った 適度な傾斜とあって、軽快に下った
足下に見えて来たのは林道だった 林道に下り着いた Aコースには一人のツボ足トレースを見るだけだった
トレースはBコースに向かう林道に付いていた Bコースを目指して林道を歩いた 林道はほぼ平坦だった
Bコースに向かえる道に入った 植林地の中を下って行った 沢そばに出て、Bコースに合流した
沢に沿って下った ときに沢筋から少し離れることがあった 雪は徐々に減ってきた
名木ノ城跡への小径が分かれた もう雪は僅かとなってきた 小さな滝を見た
小橋を渡って右岸側に移った もう雪は見なかった Cコースに合流した
登山口に戻ってきた 第三駐車場が目前になった 駐車場の前から蛇渕の滝への遊歩道が始まっていた
遊歩道に入ると、滝見の東屋が現れた 蛇渕の滝は少し離れて見えていた 滝のそばまでの小径があり、間近で滝を眺めた