TAJIHM の 兵庫の山めぐり <岡山鳥取県境の山 
 
那岐山   なぎさん 1255m 智頭町(鳥取県)
奈義町(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 大背
 
【2025年9月】 No.9 2025-158(TAJI&HM)
 
    奈義町荒内西の大池より  2025 / 9

 2025年8月の後半は三週連続で兵庫の千メートル峰を登って山頂の涼しさを楽しんだが、9月に入って思い付いたのが久々に那岐山を登ることだった。那岐山も千メートルを越える岡山の高峰なので、兵庫と同様に山上の涼しさを楽しめるのではと考えた。向かったのは6日の土曜日。那岐山は中国道を使えば但馬北部よりも気軽に行けるとあって、自宅を7時半に出ると、9時過ぎには那岐山の麓に到着となった。コースとしては前回と同様にCコースを登ってBコースを下る予定とした。南麓の第一駐車場に着くと、既に半分ほど埋まっていた。これは登山口に一番近い第三駐車場は無理かと思ったが、とにかく第一駐車場まで車を進めると、やはり満車状態だった。その先で車を反転するつもりで林道に入ったところ、林道はすっかり悪路になっていた。反転出来る所までと無理に進むと、登山口のそばまで進んでしまった。その近くに数台分の駐車スペースがあり、そこに車は無かった。車が無いことで、そこに車を止めることにした。すぐに後から別の車が来たので、たまたま開いていたようだった、登山口まで数十メートルの距離だった。登山口に入って僅かな距離でBコースとCコースが分かれると、予定通りCコースを進んだ。登山道は表土が流されたことにより以前よりも歩き難くなっていた。悪路と言えそうだった。マイペースを心掛けて登るのみ。気温は27℃ほどで高いとは言えなかったが、すぐに大汗となった。一度林道を横切り、北西方向に登って行く。周囲の自然林に癒やされる思いだったが、高めの気温の中を登るうちに徐々にバテ気味になってきた。このところずっとこのような状態になってしまうと思いながら登った。歩度が鈍って休み休みとなった。大神岩に着いて長めの休憩をとった。そして大神岩からの展望を楽しんだ。前日の朝に台風15号が四国を横断しており、この日は台風一過の晴れだった。澄んだ視界を期待していたのだが、視界は期待以上だった。いつもなり薄ぼんやりとした南の視界が、この日はうっすらとながら小豆島が望めた。これなら山頂の展望は大いに期待出来そうだった。自然林に包まれた南尾根を登って行く。県境尾根が近づくと樹林帯を抜け出ることになり、一気に陽射しを受けることになった。上空は真っ青だった。日陰を求めるようにして笹地の中の道を登って漸くの思いで県境尾根に合流すると、そこは三角点ピークが間近に見える位置だった。その三角点ピークを踏むことよりも日陰に入りたい思いの方が強く、近くに見えていた休憩小屋に向かった。休憩小屋は建て替えられたようで新しくなっていた。その小屋の中に入らず、小屋の陰に入って休憩とした。そこが風の通り道なのか、快いばかりの風を絶えず受けることになった。気温を見ると21℃と極上の涼しさだった。おかげでバテ気味だった体が一気に蘇生する思いだった。その小屋の位置は好展望地でもあった。東から北へと広々とした展望があり、これ以上を望むのはバチが当たるのではと思えるほどの澄んだ視界で眺められた。遠くは大山まで見えていたが、残念ながらその山頂には雲がかかっていた。少しは元気が戻ると、おもむろに三角点ピークに立った。そのピーク近くには、以前は無かった展望台が建っていた。その展望台に上がると、先ほどの休憩舎からの展望に加えて山頂方向も望めて、改めて展望を楽しんだ。そして山頂へと向かった。その山頂への道は那岐山登山のハイライトと言えそうで、どの方向を眺めても絵になる風景だった。鞍部へと下り、避難小屋のそばを通って登り返すと、三角点ピークから10分で山頂に到着した。その山頂が意外と無人になっていた。山頂は日陰が無く、強い陽射しを受けながらベンチで休憩とした。風が無ければ閉口するのだが、風のおかげで陽射しは幾分相殺されていた。山頂からも大山が見えており、大山山頂を隠していた雲はいつしか消えていた。山頂からは新たに東の展望があり、そちらもくっきりとした視界で、氷ノ山山頂の避難小屋も確認出来た。休む間にぽつりぽつりとハイカーが到着したが、強い陽射しのためか休憩する人はおらず、すぐに山頂を離れていた。山頂で半時間ほどの休憩を済ませると、予定通りBコースで戻ることにした。山頂を離れると東へと尾根道を辿った。前方に兵庫岡山県境の山並みが見えていた。1201mピークの手前で県境尾根を離れてBコースに入った。後は下る一方だった。ごく普通の山道下りだったが、疲れた足には易しいとは言えず、ゆっくりとしか下って行けなかった。樹林帯に入ると登山口まで2.6kmの標識を見た。林道と交差する位置まで下りると、あと2kmだった。その交差した先で、右手に黒滝へと登山道が分かれた。最後に蛇淵の滝に立ち寄ることにしていたので、序での気持ちで黒滝にも立ち寄ることにした。黒滝まで200mだった。緩やかに下って滝のそばまで近づくと、滝はソーメン滝と言えそうな細流だった。Bコースに戻って下山を続ける。谷筋に沿っての下りとなり、下るほどに歩き易くなった。名木ノ城跡への小径が分かれると、登山口まで400mだった。Cコースと合流するとその先で蛇淵ノ滝コースが分かれたが、一度車に戻ることにした。すぐに登山口に着いて、まずは那岐山登山を終了した。そして第三駐車場まで車を移動させた。第三駐車場の前からも蛇淵ノ滝への遊歩道があり、その遊歩道で蛇淵ノ滝に向かった。蛇淵ノ滝が見える位置まで下りると、そこに東屋がありそこから滝を見ることになった。少々滝とは離れていたのでそれでは満足出来ず、細心の注意を払って沢の石を伝い、滝へと近づいた。やはり近づかないと滝の優美さは楽しめないと思いながら暫し滝を眺めていた。
(2025/9記)
<登山日> 2025年9月6日 9:20BCコース登山口近くよりスタート/9:25BCコース分岐点/9:37林道を横切る/10:29〜40大神岩/11:26〜43三角点ピーク/11:53〜12:29山頂/12:44Bコース分岐点/13:29林道を横切る/13:46〜53黒滝/14:26名木ノ城跡跡コース分岐点/14:36BCコース分岐点/14:40駐車地点エンド。
(天気) 快晴。澄んだ青空だった。大神岩の気温は24℃。三角点ピークは21℃で、涼しいばかりの風を受けた。山頂は24℃で、陽射しを強く受けた。山頂の風は弱かった。視界は十分に澄んでいた。
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(←)
悪路を進んでしま
い、登山口に近い
所に駐車すること
になった

 (→)
  ごく僅かな距離で
  登山口に着いた
登山口から山頂まで3.1kmだった 始めはBコースとCコースは同じ道だった BコースとCコースが分かれた なぜかCコースは山頂まで2.4kmと短い表記だった

(←)
Cコースを進むと
石がごろごろして
おり、そこは悪路
と言えそうだった

 (→)
  一度、林道を横切
  った
ここに着いて、山頂まで2.5kmだった Cコースの標識を見る 階段の先で、ごく自然な山道となった
自然林に囲まれての登山道だった 山頂まで2.1kmを標識を見た 自然林は美しかったが、徐々にバテてきた

休み休み南尾根に
近づいた


南尾根に着いた

そこは大神岩のそ
ばだった

ここで10分ほど
の休憩をとった

大神岩に上がった
大神岩の上からは
南の津山盆地が遮
るものも無く眺め
られた
東の方向には日名倉山を見た 日名倉山を少し大きく見る 尾根歩きを開始した 自然林に囲まれた尾根だった
尾根の途中の標識を見ると山頂まで1.1kmだった 緩やかな尾根歩きだった この岩は神仏ポイントになっていた

樹林帯を抜け出す
と、一気に陽射し
を受けた

空が青かった

笹原の中を尾根道
は続いた

三角点ピークは近
かった
県境尾根が目前になった そこは滝山コースが分岐する位置だった 滝山コ−スの分岐点に着くと、近くの休憩舎が新しくなっているのを見た 三角点ピークには向かわず、新しい休憩舎に近づいた 快いばかりの風を受けた
休憩舎の位置は好展望地だった 西から北西に掛けてを眺めた 遠くは大山が見えていた

上の写真に写る三
国山の尾根を大き
く見る

大山の方向を眺め


大山の山頂は雲が
かかっていた

(←)
雲のかかる大山を
大きく見る

 (→)
  泉山を大きく見る

(←)
周囲はクマザサの
世界だった

 (→)
  三角点ピークに立
  った 近くに以前
  は見なかった展望
  台を見た
三等三角点(点名・名義山)を見る 那岐山の山頂を眺めた 展望台に上がった
展望台に立って改めて滝山を眺めた 北に篭山を見る
山頂の右手後方は、兵庫鳥取岡山県境の高峰だった 三角点ピークを離れて山頂に向かった

まさに那岐山のハ
イライトを歩いて
いる雰囲気だった

鞍部を歩く

山頂との標高差は
40メートルだっ


(←)
ここにも神仏ポイ
ントとなる岩があ
った

 (→)
  避難小屋まで来る
  と山頂まで僅かな
  距離だった
最後の登りにかかった 振り返って避難小屋を見る 山頂が目前になった
那岐山の山頂に着いた なぜか無人の山頂だった 山名標石を見る

(←)
先ほど立っていた
三角点ピークを眺
めた

 (→)
  三角点ピークを大
  きく見る
山頂からは東の方向にも展望があった 山頂からも籠山を眺めた 北の方向だった

左上の写真に写る
氷ノ山の方向を大
きく見る

沖ノ山の右手に、
「くらます」を見


氷ノ山山頂の避難
小屋も確認出来た
東から南東にかけてを眺めた 南麓は奈義町の田園風景だった

(←)
大山山頂の雲はい
つしか消えていた
が、三鈷峰はまだ
隠されていた

 (→)
  大山を大きく見る

山頂から三国山の
方向を眺めた

日名倉山を大きく
見る

ベルピール公園が
見えていた
下山はBコースに向かった 東へと県境尾根を歩く
前方は東隣の1250mピークだった
1250mピークへは緩やかな笹道だった 1250mピークを越すと、前方に展望が開けてきた
東の方向が広く眺められた 手前に1201mピークが見えているが、そのピーク手前がBコースの分岐点だった
1201mピークの手前で、Bコースが分岐した 分岐点の標識を見る 始めはササに囲まれていたが
すぐに樹林帯に入った 登山口まで2.6kmの標識を見る 陽射しを受けることもあった
下る方向に見たのは1009mピークだった 林道に下りてきた その林道を横切って下りを続ける
登山口まで1.5kmとなったとき、黒滝への道が分かれた 黒滝コースに入ると、緩やかな下り坂だった クサリを掴む所があった 沢に下りてきた
黒滝はサーメン滝と言えそうな細流だった Bコースに戻って下山を続けた 植林地へと入った
沢に沿っての下りとなった もう易しい道だった 名木ノ城跡へのコースが分岐した 登山口まで400mだった 小橋を渡るときがあった
Cコースとの合流点に戻ってきた 登山口に戻ってきた 登山口から駐車地点が見えていた
車で第一駐車場に移動すると、そのそばが蛇渕の滝コースの入口だった 蛇渕の滝に向かった パートナーは手ぶらだった 下り坂となって、東屋に着くことになった
東屋からだと、蛇渕の滝はけっこう離れていた 滑らないように細心の注意を払って滝に近づいた 近くから見る滝は美さがあった 蛇渕の滝を見たことで、この日の予定は終了とした
戻るとき、滝側から東屋を眺めた