◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <岡山県の山> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
駒の尾山 こまのおやま | 1280.5m | 西粟倉村・美作市 (岡山県) |
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1/2.5万地図 : 西河内 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2017年3月】 No.9 | 2017-27(TAJI) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
美作市後山より 2017 / 3 |
冬になると真っ白になった尾根が遠くからでも眺められる駒の尾山だが、雪山として登っていたのは兵庫側からのみだった。そこで一度は岡山側から登ってみたいと考えていた。 向かったのは2017年3月最初の土曜日で、穏やかに晴れた日だった。始めはダルガ峰林道からのコースを目指したのだが、林道は除雪されておらず、これではムダに時間がかかると思い、駒ノ旺山荘へと移動した。地図を見ると山荘そばから登山道があり、それを歩いて行ければと思ってのことだった。駒ノ旺山荘は営業しているとあって山荘まで除雪されており、山荘そばの駐車場に山荘の了解を得て駐車とした。登山口標識は無かったが、駐車場のそばから登って行けるはずだった。但し除雪は駐車場までで、その先はたっぷりと雪が積もっていた。そこで最初からスノーシューを履いて歩き出した。上空は青空とあって雪面がまぶしかった。少し歩くと標識が現れて、山頂方向が示されていた。それに従って左に折れると小さな橋があり、それを渡って樹林帯に入った。コース上にはスノーシューの跡がうっすらと付いていたが、雪はまずまず締まっており、トレースを気にせず歩いて行けた。少し登ると林道に合流して、林道を北へと歩いた。林道はすぐに終点となり、その先は沢沿いを歩くことになった。暫く沢沿い歩きだったが、地図を見るとコースは途中で沢を離れていた。それを意識しながら歩くと、トレースが沢を離れたのを見てこちらも左手の斜面に取り付いた。けっこう急斜面だったが、踏ん張って登って行くと、広い林道に出た。その林道を歩くのではなく、コースは林道を横切って樹林帯に入っていた。その樹林帯の入口には標識があり、正しくコースを歩いていることが分かった。植林地の斜面を登るのだが、次第に急斜面になってきた。気が付くとコースは左手の支尾根へと離れていたのだが、かまわず登って尾根に出た。その尾根は山頂まで続く尾根で、後は尾根を辿って行くだけだった。周囲は自然林で、雪面に写る木の影を見ながら歩いた。これは良い感じだとマイペースで歩いていたとき、突然ハプニングが起きた。なぜか右足が急に潜りだしたので、足下を見るとスノーシューが脱げていた。スノーシューが外れた位置まで引き返してスノーシューを見ると、何とゴムバンドが4本ともちぎれていた。どうやら経年劣化で弱くなっていたところに低温が加わって、一気にもろくなってのことだった。一瞬これは困ったと思ったが、左足側のベルトを一本外して右足側に付けて急場をしのいだ。右足側は一本がけのためすぐに脱げる状態となったが、そろりそろりと歩けば問題なかったので、ごくゆっくりと歩いた。尾根は次第に緩やかとなり、樹林帯を抜けると一気に展望が広がってきた。右手には船木山、後山を、そして前方は雪面が広がるのみだった。新雪があったようでトレースは消えており、全く踏み跡の無い雪面だった。振り返ると自分が付けたトレースがはっきりと付いていた。一歩一歩を楽しむようにして山頂に近づいた。もうずっと緩やかな尾根歩きで、そのまま山頂到着となった。駒ノ旺山荘から1時間46分が経っていた。山頂の雪は一段と深いようで、山名の刻まれた石柱は先端を覗かせているだけだった。岡山側から登ったのはこちら一人だったが、兵庫側からは一人分のトレースが付いていた。そのトレースを付けた登山者は既に下山しており、たった一人の山頂だった。その誰もいない山頂で思いっきり展望を楽しんだ。上空はいつの間にか薄雲が広がっていたが、雪面のまぶしさを受けずに済むことになり、かえって過ごし易くなったと言えた。ただ視界はくっきりとは言えず、遠方は少しうっすらとしていた。それでも遠くは段ヶ峰辺りまでが見えていたので悪くも無かった。昼食をとったりして山頂で過ごしたのは30分ほど。下山はすんなりと往路を引き返した。自分が付けたトレースをたた追って歩くだけだった雪山の下山とあって楽々と言いたかったが、そうでは無かった。スノーシューのゴムバンドが下りとなってまた切れ出した。左足側が2本切れたかと思うと1本だけだった右足側も切れてしまい、右足はツボ足で歩くことにあった。午後は雪が緩んできたので、何度も膝まで潜ることになった。尾根を離れて急斜面を下る頃には左足側も総て切れてしまい、両足ともツボ足状態になっていた。何とも災難だったが、一歩一歩潜らないように慎重に歩くしかなかった。それでも何度膝まで潜ったか数え切れないほどだった。それでも沢沿いを歩くようになると、その辺りは日陰になっていたためか、潜る頻度は減ってきて少しは助かった。そして次回の雪山までにどのようにしてスノーシューを直そうかと考えながら登山口へと近づいた。 (2017/3記)(2020/4改訂)(2023/9写真改訂) |
<登山日> | 2017年3月4日 | 10:50駒ノ尾山荘前スタート/11:15広い林道を横切る/11:30尾根に出る/12:36〜13:07山頂/14:01広い林道を横切る/14:29エンド。 | |
(天気) | 晴れた空に少し薄雲が見られた。その雲が少しずつ広がって、山頂に着く頃には空の七割方まで広がっていた。樹林帯の気温は4℃、山頂は5℃だった。山頂では少し冷たさのある南風を受けた。視界は遠方が少しうっすらしていたものの、悪くはなかった。下山中に薄雲は減ってきた。 | ||
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