TAJIHM の 兵庫の山めぐり <兵庫岡山県境の山・岡山県の山 
 
駒の尾山    こまのおやま 1280.5m 西粟倉村・美作市
(岡山県)
 
ダルガ峰 1163m 宍粟市
西粟倉村(岡山県)
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2020年3月】 No.10 2020-40(TAJI&HM)
 
     《駒の尾山》  ダルガ峰より  2020 / 3

 2020年の奥播州は雪のほぼ無いまま新年となり、その後も雪の少ない状態が続いた。その為ちくさ高原スキー場は3月1日で営業終了となってしまった。その便りを聞いて、まだ尾根に雪が残っているうちに千種町の山を登ろうと考えた。思い付いたのは千種町の山ではないが、千種町側から駒の尾山を登ることだった。併せてダルガ峰も登ることにした。そこで先にダルガ峰に立ってから県境尾根を歩いて駒の尾山を目指すことにした。
 向かったのは3月6日で、この日は一日中晴れが予想されていた。千種町に入ってちくさ高原へと近づき、駒の尾山コースの登山口に着いたのは10時15分だった。登山口そばに東屋が建っており、そこの駐車場に車を置いた。先に一台止まっており、駒の尾山コースにトレースが付いていた。こちらは登山コースには入らず、沢筋に沿って西へと歩いた。沢筋も斜面もすっかり白くなっていたが、それは前日にでも降ったもののようで、新しい雪だった。その積雪も数センチ程度だった。右手に作業道が見えると、その作業道に入って作業道歩きに移った。作業道もすっかり白くなっていた。その作業道は既に廃道になっているようで、石ころが多くあり歩き易くはなかった。土砂崩れを起こしている所もあった。作業道の雪が10センチほどとなると、スノーシューを履いた。別に履かなくとも問題なく歩けたが、単に背負っているのが煩わしくなって履いただけだった。作業道を辿ってどんどん登って行くと、周囲は伐採地となり展望が広がるようになった。その伐採地で作業道がはっきりしなくなった。どうやら終点になったようだった。そこからは県境尾根に向かって斜面を適当に登って行くことにした。カヤトを避けるのが煩わしかったが、それでも夏季に比べれば歩き易いのではと思えた。前方に植林帯が見えており、その植林帯へと入ると斜面の傾斜は緩んできた。登山コースを歩くようになり、県境尾根に着くと尾根の登山コースに合流した。そこには標識があり、南へと向かえば駒の尾山だった。少し歩くとダルガ峰の道が分かれ、100mほど歩いてダルガ峰のピークに到着した。ピークと言っても周囲との標高差はほぼ無いので、山名標識でピークに立っていると分かるだけだった。そこからは駒の尾山が見えていたが、まだ少し距離があった。少し戻って駒の尾山へのコースに入った。その辺りでは県境尾根から少し西寄りを歩いた。そのため大海里山は巻いて通り過ぎた。その巻いた先で県境尾根に戻り大海里峠に着いた。その位置はこの日のスタート時に見た駒の尾登山コースの合流点でもあった。そこからはトレースを見たが、依然として雪は5センチ程度と少なく、その雪も前日に降ったものと思われた。程なく急坂が始まり、しっかり登ることになった。登るうちに周囲の自然林にササが混じる風景となってきた。急坂を登りきって緩やかな道となると、前方に避難小屋が見えてきた。その避難小屋に着くと、山頂までは僅かな距離だった。3月始めの駒の尾山は真っ白な山とのイメージしか持っていなかったので、山頂への登山道をササが囲んでいる風景に違和感を持ったが、そのササの中を歩いて山頂に立った。山頂も本当に雪は少なかった。前日の昼は雪が無かったのではと思えるほど、新しい雪がうっすら積もっているだけだった。木陰の気温こそ6℃と低めながら陽射しの下では10℃以上はあったので、風の少ないこともあってすっかり春の雰囲気だった。その山頂で昼休憩を済ませると、下山は往路を引き返した。大海里峠まで戻って来ると、ダルガ峰には向かわず駒ノ尾登山口に通じる登山道に入った。このコースはちくさ高原へと最短で歩けるのだが、終始植林地の中を歩くので、少々退屈さがあった。休まず下ると、大海里峠から40分ほどで登山口に戻ってきた。始めこそ雪が多く残っているのではと思わされたが、それは前日の雪に惑わされただけで、ほぼ雪は消えていたようだった。結果として予想以上の雪の少なさで、何とも気楽に3月初めの駒の尾山を楽しんだことになった。
(2020/4記)
<登山日> 2020年3月6日 10:23千種町駒ノ尾山コース登山口前駐車場スタート/11:08作業道終点/11:30尾根コースに合流/11:41〜48ダルガ峰/12:18大海里峠/12:51〜13:18駒の尾山/13:41大海里峠/14:17小橋を渡る/14:23エンド。
(天気) 晴れ。スタート時の空は雲が多かったが、登るほどに減ってきた。駒の尾山に着いたときは、ほぼ雲を見ない快晴の空になっていた。山上の気温は6℃ほど。少し風を受けるも、風に冷たさは少なかった。視界は澄んでいた。午後は快晴が続いた。
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ちくさ高原へと走って、登山口のそばにあった東屋の
駐車場に車を止めた
登山口へと向かったが、登山コースがある尾根には入
らなかった
ダルガ峰に向かうべく、沢に近い植林地を西へと歩い
右手に作業道が見えると沢を渡って作業道に上がった 後はずっと作業道を歩いた 崩壊箇所があった 作業道は廃道のようだった
地表は雪に覆われてきた そこに小動物の足跡を見る 樹林が切れたとき、近くの尾根を見る 上空はほぼ快
晴となっていた
雪は増えたように見えたが、それでも10センチ程度
だった
作業道の終点位置まで来ると、一帯は伐採地だった 伐採地とあって展望が広がっていた 北から東に向かっての展望だった

(←)
一山と阿舎利山の
並ぶ姿を見る


 (→)
  後山の方向も眺め
  られた
県境尾根を目指して斜面を適当に登ることにした 枯れたカヤトが少々煩わしかった 後山をバックにして登って行く
樹林帯へと入って行く 植林地を登るようになった その樹林帯で登山コースに合流した
県境尾根に着いて尾根コースに合流した 緩やかな尾根歩きだった ダルガ峰の山頂はコースから100m離れていた

ダルガ峰へと向か
った

山名標識の立つダ
ルガ峰のピークに
着いたが、そこは
周囲とほとんど高
さは変わらなかっ


ダルガ峰からは南
の方向に少し展望
があった

駒の尾山の山頂が
少し望めた
ダルガ峰を離れて県境コースに戻った 県境コースに入って駒の尾山まで2.2kmの標識を見る 下り坂に入ったとき、北西に那岐山を見た

(←)
那岐山を少し大き
く見る

 (→)
  登山コースは県境
  尾根より少し離れ
  ていた
大海里山も巻き道でそばを通った 大海山を通り過ぎて植林地を歩く 前方に駒の尾山を見る
県境尾根に戻ると、そこに大海里峠の標識を見た 上り坂が始まった 駒の尾山まで800mだった やや急傾斜の登りが続く 
周囲にササが増えてきた 雪は少ないままだった 尾根が緩んでもササの道が続いた 前方に避難小屋が見えてきた
避難小屋の前で後山コースが分かれた 小屋の前から駒の尾山山頂を望む 山頂へと近づいた

駒の尾山の山頂に
着いた

この季節としては
本当に雪は少なか
った
山頂に立った頃には、ほぼ快晴の空になっていた 山名標柱は根元から現れていた 二等三角点(点名・大茅)を見る

山頂から東に目を
向けると、後山が
眺められた

後山と船木山の並
ぶ姿を見る

(←)
北に目を向けると
沖ノ山と東山が並
んでいた

 (→)
  東山を大きく見る

立つ位置を変える
と、東山の右手後
方に扇ノ山を見た

扇ノ山を大きく見

南の方向に日名倉山を見る 山頂からも那岐山が眺められた

山頂からは三室山
も眺められた

下山は往路を戻
った
避難小屋の前を過ぎて県境尾根に入った 前方に見えていたのは氷ノ山だった ササに囲まれて尾根を下って行く
下っているとき、前方に見えたのは大海里山だった 大海里峠まで戻ってきた 峠からは、ちくさ高原への登山道に入った
このコースはずっと植林地の中を歩いた 木々の切れ目から見えたのは植松山だった ほぼ展望のない登山コースだった
小橋を渡った コースの標識には大海里峠の名があった 朝に入った駒ノ尾登山口に戻ってきた