TAJIHM の 兵庫の山めぐり <鳥取県の山
 
    とうせん 1388.0m 若桜町・智頭町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 岩屋堂
 
【2015年11月】 No.5 2015-101(TAJI)
 
    大通峠の近くより  15/11

 大乢(智頭若桜越)までの沖ノ山林道は東側からでも西側からでも、どちらも距離こそ長いものの舗装路とあって無理なく車を進められるので、東山は気楽に登れる山になってしまった。その気楽さで東山の紅葉を楽しもうと向かったのは、2015年の11月に入ってのことだった。吉川集落側から林道に入ると、林道の紅葉は見頃になっていた。その供養を楽しみながら車を進ませていたところ、高度が上がるにつれて落葉が進んできた。そして大乢に着く頃には、ほぼ落葉を終えた木ばかり見るようになった。どうやら東山の紅葉は終わっているようだった。但しこの日の視界は澄んでおり、山頂展望は楽しめそうだった。峠に着くと、峠の位置から東山側に分かれた支林道へと入った。その支林道には駐車可能な所がすぐにあったので、そこに駐車とした。支林道を歩き出すも、すぐに支林道を離れて尾根に取り付いた。尾根は植林地になっており、始めは急傾斜だった。その急坂を登りきると一気に尾根は緩んで、後は気楽なハイキングだった。周囲は自然林に変わってきたが、すっかり落葉した姿だった。歩くうちにブナも見られるようになった。その裸木となったブナの姿を愛でながら尾根道を辿った。気になったのは過去にあれだけ茂っていたネマガリダケが枯れようとしていたことで、青々としたものは全く見られなかった。替わりにネザサが増えているようだった。イワヒメワラビも多かったが、季節がら枯れようとしていた。登るほどに背後に展望が広がってくるのは、東山登山の楽しいところだった。次第に沖ノ山の姿がはっきりしてきた。更に登ると東も開けてきて、氷ノ山も見えてきた。そして山頂到着は歩き始めてから53分後だった。山頂の様子は前回登山のときとあまり変わっていなかったが、山頂のネマガリダケもほぼ枯れようとしていた。その山頂には誰もおらず、展望を独り占めすることになった。山頂では新たに鳥取側や北の展望を楽しめることになったが、大山は雲に隠されていた。この日の天気予報では、午後に入って曇ってくるとのことだったが、山の天気の変わり様は早いようで、山頂で休むうちに南の空から薄雲が広がり出すと、上空まで薄雲に覆われるようになった。ほぼ薄晴れの空になったのをしおどきに下山とした。下山は往路を引き返すのみ。この下山では紅葉の木が残っていないかと注意していると、植林帯に近い位置まで戻ってきたときに、ちらほら見るようになった。その残った紅葉を楽しむことで、この日の目的を達した思いとなった。
(2015/11記) 
<登山日> 2015年11月1日 8:21大乢スタート/8:44[1320m]地点/9:14〜35山頂/10:29エンド。
(天気) 朝の空は南の方向こそ雲が多かったが、上空は澄んだ青空が広がっていた。樹林帯の気温は7℃だったが、山頂に着いたときは11℃まで上がっていた。風は僅かにあり、少し冷たいと感じる程度だった。視界は良く澄んでいた。次第に薄雲が広がってきて、山頂で休むうちに上空にも薄雲が見られるようになった。下山中は薄晴れの空になっており、気温は13℃まで上がってきた。
<< Photo Album 2015/11/01 >>
大乢が近づいたとき、東山が現れた その上空
は澄んだ青空だった
大乢に着いた 車は東山側の林道に入ってすぐ
の所とした
東山の林道は枯れ草に覆われていた その林道
歩きでハイキングをスタートした
林道をすぐに離れて左手の尾根に向かった 尾根までは、ごくごく僅かな距離だった 落ち葉を踏みながら尾根を登った
植林とネマガリダケとの間を登って行く 紅葉は終わっており、どの木も裸木の姿だった 赤い実を多く見た ナナカマドの実のようだった
登山道のそばではネマガリダケの枯れが目立った 後ろを振り返って見えたのは沖ノ山だった 緩やかな丘を歩く雰囲気となった

 自然林の中を歩
 いて行く

 ブナの林を見なが
 ら歩いた

 南東に見えてき
 たのは「くらま
 す」と三室山だ
 った

 ブナの林が続く
葉を落としたブナを見上げた ネマガリダケの枯れが目立ってきた ネマガリダケが広く枯れている所を見る
ナナカマドの実があちらこちらで眺められた 前方に東山の山頂が見えてきた

 枯れようとしてい
 るイワヒメワラビ
 の中を歩く

 山頂をすっきりと
 眺める

右手に氷ノ山が見
えてきた

三室山まで一望だ
った

(←)
山頂へと緩やかな
登りが続く

  (→)
  ネマガリダケに代
  わってネザサが増
  えていた
後ろを振り返ると、すっきりと展望が広がっていた

(←)
山頂が目前になった

  (→)
  山頂に着いた
  ネザサが増えてい
  たものの以前とあ
  まり変わっていな
  いように思えた

 枯れた太い幹のそば
 に三等三角点(点名・
 藤仙山)を見る

   西の展望を見たく、
   山頂より一段低い西
   のピークに向かった

 西のピークへと
 近づいた

 振り返って山頂を
 見る

 西のピークに着い
 て、西の山並みを
 見る


   左の写真の右手に
   鷲峰山を見る
    
山頂に戻ると、上空にまで薄雲が広がってきた 山頂から南の空を眺めた 後山の方向はすっかり薄曇りの空になっていた
右上の写真に写る後山の尾根を大きく見る 上の写真に写る那岐連山を大きく見る

 北から西にかけてを
 眺めた
上の写真に写る扇ノ山を大きく見る 青ヶ丸と陣鉢山の並ぶ姿を大きく見る 氷ノ山の手前で高山に朝日がうっすら当たった
赤谷山の辺りを大きく見る 赤谷山の右手に見える波佐利山を大きく見る

 北西には鳥取市
 街が少し見えて
 いた

 山頂で20分ほど
 休むと、登ってき
 た道を引き返した
1320mピークまで戻ってきたとき、西に展望が開けたので足を止めた 左の写真に写る泉山を大きく見る

 枯れたイワヒメワラビ
 の中を通って戻る


   この下山では紅葉が
   残っていないかを探
   しながら歩いた
登山道から少し離れた所では紅葉が残っていた 鮮やかに色付いたカエデの木を見上げる ほんのり色付いたハウチワカエデの葉も見た
落ち葉を踏みしめて最後の下りにかかった 左手に荒れ地が見えてきたので、そちらに向かった 荒れ地を抜けると、駐車地点まで僅かだった