TAJIHM の 兵庫の山めぐり <香川県の山
 
如意山    にょいさん 157.9m 琴平町・まんのう町
・善通寺市(香川県)
1/2.5万地図 : 善通寺
 
【2014年1月】 2014-08(TAJI)
 
   琴平町内のホテルより  2014 / 1

 讃岐平野にはごく小さな山が幾つも点在しているが、如意山もその一つで、琴平町の市街に近い位置でごく小さな丘として眺められる。その目立たない山を登ろうと思ったのは、琴平町へ仕事で出かけることがあり、移動日がちょうど日曜日だった。そこで現地に早めについて近くのハイキングを楽しむことにした。1時間程度で往復出来そうな山はと地図を眺めたとき、如意山が手頃ではと思えてのことだった。ネットで調べると、南麓の櫛梨神社から遊歩道があって、ごく気楽に山頂に立てそうだった。
 仕事の関係で、琴平町には淡路島を経由して高松道を走って向かった。この日の天気予報は昼の間は曇りで、午後遅くに晴れるとなっていた。その天気が思ったより悪く、淡路島を走っている間に雨となった。四国に入るといっそう強い雨となり、どうなることかと思っていると、香川県に入った頃より雨は止み、高松市街を通る頃には青空も見られるようになって一安心だった。櫛梨神社の前に着くと、数台分の駐車スペースがあったので、そこに駐車とした。上空を見ると雲が広がっており、青空は一部にしか見られなかった。すぐにハイキングを開始する。櫛梨神社のそばから「如意山遊歩道」が始まっており、ごく緩やかな道とあって、散歩感覚で登って行けた。遊歩道はつづら折れになった所もあり、西側から山頂に近づいた。山頂手前に小さな広場が現れて、西に見えていたのは善通寺五山と雨霧山の尾根だった。そこよりほんの一登りした所が山頂だった。広々と公園風になっており、東屋と展望台が建っていた。その展望台はどうやら手作りのようで、ちょっと上がるのが危なっかしい感じだった。恐々と言った感じで展望台に立つと、北に向かって素晴らしい展望が広がっていた。そちらは青空が広がっており、明るい風景だった。讃岐平野が一望できるだけでなく、瀬戸の島々に岡山側の山並みまで眺められた。この日は雨上がりの上に強い風が吹いているとあって、すこぶる澄んだ視界だった。その展望を楽しめるのは良かったが、風の冷たさには身の震える思いだった。ところで如意山は二つのピークからなっており、今立っているピークは西峰と呼べる位置で、そのピークより十メートルほど高いピークが東にあった。そちらを東峰と呼ぶとすると、東峰に三角点があり、地図の山名はそちら側に付いていた。そうなると東峰も訪れなければと向かうことにした。ところが遊歩道は西峰までで、その先は踏み跡程度の道しかなかった。しかもちょっとヤブと言える状態だった。少し進んだ先で鞍部へと下り、そして登り返すが、イバラもあって、すっかりヤブ山登山の雰囲気となった。小さなピークが現れてそこには祠もおかれていたので、東峰かと思ったが、三角点は見あたらなかった。地図を見るとまだ中間点の位置だった。更に東へと進むが、展望が無いためただ尾根の踏み跡を辿るのみだった。また小さなピークにでたものの、そこも東峰では無く、もう少し先かと進むと、踏み跡さえも不確かとなってきた。その先が一段高くなっていたので、歩き易い所を選んで南側から近づくと、そこに三角点を見た。三等三角点(点名・公文山)がササに隠されるようにして置かれていた。周囲は雑木に囲まれて展望が無いため、小休止したのみで引き返した。その頃には天気は良くなっており、上空にも青空が広がろうとしていた。またヤブの尾根をあるくことになり、西峰に戻ってきたときは、ほっとする思いだった。その西峰は陽射しを受けて明るくなっており、改めて展望台に上がって展望を楽しむことにした。やはり冷たい北風を受けたものの、澄んだ視界に目を楽しませた。その後はもう遊歩道を歩くだけだったので、気楽なものだった。夕暮れの斜光線を受けながらのんびりと戻って行った。
(2014/2記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年1月26日 15:03櫛梨神社前スタート/15:20〜34西峰/15:55〜16:01東峰/16:20〜30西峰/16:43エンド。
(天気) 午後に入ってにわか雨があったが、スタート時は雨は止んでおり、空の一部に青空が見られるようになっていた。さだ上空はほぼ曇り空だった。歩くうちに、その上空にも次第に青空が見られるようになってきた。西峰に着くと、北から冷たい風を強く受けた。山上の気温は8℃ほど。南の空は雨雲が残っており、少しうっすらとしていたが、北の方向は十分過ぎるほど澄んでいた。下山を終える頃には、上空はすっきりと晴れていた。
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スタートは櫛梨神社の前からだった 南西には大麻山が間近に見えていた 鳥居のそばには如意山遊歩道の案内板があった
始めに櫛梨神社への階段を登った 櫛梨神社の前に立った 神社の左手に回ると、遊歩道の入口が見えた
如意山遊歩道に入った 始めに竹林のそばを通った 遊歩道はごく緩やかに続いた
南の空がのぞけたが、そちらの空は暗かった 丸太の階段道を登る 山頂が近づいて広場のような所が現れた

 広場から西を見
 ると、暗い空の
 下に山並みの稜
 線がくっきりと
 見
 えていた




 我拝師山を大き
 く見る

 西峰のピークまで
 その先の階段を登
 るだけだった

   西峰の山上は公園
   風になっていた

 西峰の一角には手
 作りの展望台が置
 かれていた

   展望台に立つと瀬
   戸の島々が一望だ
   った
瀬戸に浮かぶ広島を大きく見る 本島を大きく見る

 高見島の方向を
 大きく眺めた

   瀬戸を挟んで岡
   山側に見えたの
   は金甲山だった
山上公園には東屋も建っていた 最高点となる東峰に向かうことにした そちら
への遊歩道は無く、踏み跡程度の小径を辿った
鞍部へと下りて行ったが、すっかりヤブ山の様
相だった
細々とした小径には、ときおり目印の赤テープ
を見た
祠が置かれたピークに着いた 中間点ピークだ
った
更に東へと歩くと、東峰が見えてきた
踏み跡もはっきりしなくなり、目印も見なくな
った
大麻山が見えると、そちらの上空に青空が現れ
ようとしていた
漸く東峰に着いたと思ったが、そこには三角点
は無かった 今少し先のようだった
最高点と思える所へ北側から近づいた 笹ヤブの中に三角点の杭を見た 東峰の山頂だった 三等三角点(点名・公文山)を見る
木立に囲まれていたが、大麻山の姿を望めた 上空に青空が広がってきた 明るい陽射しに包まれて、西峰へと引き返した

 戻る途中でマンリ
 ョウを見かけた

    西峰に戻って来ると
    そこは陽射しに包ま
    れていた
再び展望台に上がった 讃岐平野も明るく眺められた
飯野山の方向を大きく見る 瀬戸大橋を見る

 北東の阿讃山脈の
 方向を眺める

    琴平温泉の方向
    を見ると、龍王
    山が光を受けて
    いた
西峰を離れて麓に戻ることにした 丸太の階段を下る 明るい遊歩道を良い感じで歩いた
西の空は夕暮れの色に変わり始めていた 夕方の光が影を長くしていた 櫛梨神社が見えてきた