TAJIHM の 兵庫の山めぐり <徳島県の山 
 
中津峰山    なかつみねさん 772.9m 徳島市・勝浦町
(徳島県)
 
1/2.5万地図 : 阿波富岡
 
【2023年9月】 2023-166(TAJI&HM)
 
   徳島市田浦町より  2023 / 9

 四国百名山に選ばれている中津峰山は徳島市街に近い山で、前衛峰が無いため遠くからも良く見える山とあって、徳島市街を抜け出たとき一目で中津峰山と分かった。向かったのは2023年9月の第三日曜日のこと。東側から近づくと中津峰山をずっと前方に見ることになった。この日は快晴で澄んだ青空が広がっていた。その青空の下、平石山と並ぶ姿はなかなかの端正さがあった。往路コースとして選んだのは金谷コースで、金谷地区に入って山際に近づくと、すぐに登山口駐車場が現れた。十数台は止められそうな駐車場だったが、既に10台ほどが止まっていた。駐車はすんなりと出来たものの、登山口が見えなかった。そこで西へと歩いて集落の人に道を尋ねた。何のことは無い、駐車地点のごく近くから登山道が始まっていた。良く見るとごく小さな登山口標識が付いていた。登山道はやや急坂で始まったが、歩き難さは無かったのでスムーズに登って行けた。尾根筋を辿るようになると、標高142m地点で四等三角点(点名・池谷)を見た。尾根は緩やかになって易しく歩けたのだが、一度林道に出ることになった。その林道歩きは暫く続いて、途中で分岐した山道入ると再び尾根歩きとなった。前日と同様に蒸し暑さもあってか、その頃から次第に歩度が鈍ってきた。尾根の途中で送電塔(阿南火力線44番)が現れると、そこは展望があったこともあり長休憩とした。展望は北東向がすっきりと眺められた。休憩を終えるとその先は樹林帯の登りが続き、ときに急坂になることがあった。途中で平石山へのコースが分岐したが、そちらに寄る気はなく、あくまでも中津峰山を目指した。主尾根に着いたときは漸く着いたとの思いになった。主尾根には一風新道の名が付いており、ごく緩やかな尾根道だった。尾根は涼しく気温を見ると26℃まで下がっていた。それでも歩度は上がらず、ゆっくりとした尾根歩きだった。正午となったのは山頂までまだ1km近く残っていたときだった。そのため山頂を待たずに上り坂の途中で昼休憩とした。尾根歩きを再開すると、岩場の展望地が現れて東の方向が広く眺められた。そこより今少し歩いて山頂到着となった。山頂に着いて目立っていたのは石垣で、その石垣に囲まれた中に天津神社が建っていた。その天津神社の背後が若干高くなっており開けていた。そこに二等三角点(点名・中津峰)があり、その南側の一段低い所に東屋が建っていた。その東屋の位置も好展望地だった。山頂は陽射しが燦々と注いでおり、それを避ける位置を探して休憩とした。一息つくと暫し展望を楽しんだ。南東から南西にかけての展望だった。山頂でも30分余り休むと、下山は北面側の林道に下りることにした。引き返してピストンとする案もあったが、易しく戻ることにした。その林道へは「中津峯森林公園」の標識を頼ることにした。そちらへの道も遊歩道と呼べそうなはっきりとした道で、それを下って行くと展望台の標識が現れた。展望台に興味を持って立ち寄ると、なるほど立派な展望台が建っていた。但し周囲の木々が大きくなっており、展望は良いとは言えなかった。西の方向が少し見える程度だった。その展望台の位置からも林道に通じる遊歩道があり、それを下って林道に下り着いた。後はひたすら林道を歩くのだが、林道には枝道が多くありほぼ標識は付いていなかった。そのためGPSで現在地を確認しながら歩くことになった。林道は緩やかな下り坂の上に車はほぼ走っていなかったため、歩くことに関しては易しかったのだが、林道歩きは遠回りとなるだけでなく、けっこう退屈さがあった。ただ黙々と歩くのみ。40分ほど歩くと数軒の民家の前を通ることがあり、その先で如意輪寺が現れた。その如意輪寺を過ぎると林道をショートカットする遍路道が現れて、そちらを下った。遍路道には石仏を点々と見た。途中からはショートカットの小径は無くなり再び林道を歩いたが、石仏は続いていた。長い長い林道歩きが終わって駐車地点に戻ってきたときは、すっかり足はくたびれていた。2時間ほど林道を歩いていたようだった。下山やはりは往路を引き返した方が良かったのではと思いながら帰り支度をした。
(2023/10記)
<登山日> 2023年9月17日 9:17金谷登山口駐車場スタート/9:35点名・池谷/10:47〜11:05[44番]鉄塔/12:06〜26山頂手前で昼休憩/12:51〜13:26山頂/13:36〜41展望台/13:53林道に出る/14:51如意輪寺/16:03金谷登山口駐車場エンド。
(天気) 快晴。きれいな青空だった。麓の気温は31℃、山頂は28℃だった。山頂ではときおり涼しい風を受けた。視界は良かった。山頂の上空は雲が増えていたが、まだまだ晴れの空だった。
<< Photo Album 2023/09/17 >>
金谷登山口の駐車場には、既に10台ほどが止まっていた 駐車場のそばから登山道が始まっていた 登山口の標識は見落とすほど小さかった
登山道は急坂で始まった 棚田跡と思われる石垣のそばを通った 一度樹林帯を抜け出した

展望が現れると中
津峰山が望めたが
まだまだ遠かった

小さなピークに着
くと、そこに四等
三角点(点名・池
谷)を見た
緩やかな尾根歩きとなった 再び樹林帯へと入った 突然のように作業道に合流した
作業道を歩くと、すぐに林道に合流した 林道を歩いていると、石仏を見ることがあった その林道から右手に中津峰山に通じる登山道が分かれた
分岐点の標識を見る 尾根上の登山道を歩いて行く 緩やかな尾根だった 開けた所が現れると、そこに送電塔が建っていた

(←)
鉄塔の位置は展望
があり、北東方向
が眺められた

 (→)
  左の写真の左端部
  を大きく見る

(←)
送電線に妨げられ
ながらも南の方向
も眺められた

 (→)
  左の写真に写る大
  麻山を大きく見る
休憩地点から送電塔を眺めた 長休憩を終えて尾根歩きを再開した 次第に尾根の傾斜が増してきた
平石山への直登コースが現れたが、中津峰山を目指した 稜線へは斜面を横切る形で近づいた 稜線に出ると尾根道には「一風新道」の名が付いていた
西へと稜線を歩いて行く ごく緩やかな道だった 常緑樹に囲まれての尾根歩きは、雰囲気は悪くなかった 上り坂の途中で昼休憩とした
登山道のそばの木陰で20分ほどの昼休憩を終えると尾根歩きを再開した 急坂が現れるとロープが張られていた 急坂を登り切ると背後に展望が現れた 那賀川の河口辺りの風景だった
もう一段上がると、更なる展望地が現れて東から南にかけてが広く眺められた

(←)
上の写真に写る小
松島港を少し大き
く見る

 (→)
  同じく津峯山の辺
  りを大きく見る
明神山の方向を大きく見る 展望地を離れると、もう緩やかな尾根歩きだった 山頂が間近になったとき石垣が現れた
石垣の中に入ることが出来た 中に建っていたのは天津神社だった 天津神社の背後が一段高くなっていた

そこが中津峰山の
山頂だった

山名標識を見る

その隣に三角点を
見た

二等三角点(点名
・中津峰)だった

山頂の南側も開け
ており、東屋が建
っていた
東屋の位置も好展望地だった 山頂手前の展望地と同じく、南側が広く眺められた

(←)
上の写真に写る太
竜寺山の辺りを大
きく見る

 (→)
  同じく三ツ尾の剣
  の辺りを大きく見
  る

山頂の南西側には
電波塔が建ってい


電波塔の右手を見
ると、高丸山と雲
早山の並ぶ姿が眺
められた
山頂の標識は中津峯森林公園を示していた 下山は林道に出ようと、森林公園に向かった 登山道は遊歩道と呼べそうな易しい道だった
展望台の標識を見て、立ち寄ることにした 丸太の階段を下って行く 展望台に着いた けっこう木々に囲まれていた

展望台に上がると
西の方向にのみ展
望を得た

(←)
上の写真の左側を
少し大きく見る

 (→)
  六郎山を大きく見
  る

木々の隙間からだ
と、北東方向とな
る淡路島の方向が
眺められた

日峰山の手前に小
松島市街を見る
しゃくなげ園の標識を見て、林道に出られると判断した 丸太の階段道を下って行く 階段途中の標識を見る
林道が見えてきた 林道に出ると、しゃくなげ園とは反対方向となる北へと向かった 別の林道に合流した 左に向かえば森林公園だった そこは標識の無い右手に向かった
長く退屈な林道歩きだった なぜかクワズイモの大きな葉を見た 「中津峰山いやしの道」登山口を見た
数軒の集落を抜けた 林道歩きを始めてそこまで40分だった 更に20分歩いて如意輪寺の前を通った 如意輪寺から中津峰山に向かえるコースもあるようだった 山頂まで1.6kmだった
車道から分かれたショートカットコースに入った
「西国33所参道」の名が付いていた
西国三十三所を模した石仏を道そばに見た これは西国31番だった 車道に合流した
合流点近くに建っていたのは仁王門だった 車道歩きをすると、車道そばにも石仏を見た またショートカットが現れて、そちらを歩いた
車道に合流すると、後はずっと車道を歩いた 前方に往路で歩いた尾根を見る この大きな葉はムサシアブミかと思われた
車道でとぐろを巻くのはヤマカガシだった 金谷の集落が見えてきた 中津峰橋を渡ると駐車地点は近かった