星ヶ城山を初めて登った1999年のときは、ロープウェイの紅雲亭駅から表登山道をじっくり登っていたが、途中で見た猿の集団の印象が強く、肝心の星ヶ城山は登山道が遊歩道だったこともあって印象は薄かった。その星ヶ城山登山から20年近く経って再度の小豆島山行を計画したとき、星ヶ城山を再訪して、改めて星ヶ城山を知りたいと思った。但し、山上のハイキングに集中したく、麓側から登るのではなく、ロープウェイの山頂駅を起点にすることにした。
向かったのは2018年3月で、小豆島山行の三日目となる13日のことだった。朝から快晴だったが、連日快晴が続いていたため視界がどんよりとしていたのは少々残念だった。土庄港に面したホテルを8時半に離れたが、途中で四方指の展望台に立ち寄ったこともあってロープウェイの山頂駅に着いたときは9時半が近い時間になっていた。まだ売店は開いていなかったが、駐車場には既に数台の車が止まっていた。但しハイカーの車とは思えず、単に観光として来ているようだった。その駐車場を起点としてのハイキングの様子は、下の写真帳をご覧いただきたい。登山コースはずっと遊歩道になっており、10分ほどで最初のピークとなる三笠山に着いた。そこは広々とした公園だった。その先は緩やかな上り坂で、暫くは階段道だった。そして周囲は青々とした常緑樹林だった、星ヶ城山は二つのピークからなり、それぞれ西峰、東峰と呼ばれているようだったが、西峰の方が若干低かった。その西峰が近づくと直登コースと巻き道コースに分かれた。先に東峰に立とうと巻き道を歩いた。巻き道コースと直登コースが合流するとその先で東峰阿豆枳島神社が現れ、程なく山頂(東峰)到着となった。そこに目立っていたのは烽火台で、そのそばにはベンチが置かれており、休むには良い所だった。山頂は南の方向が開けて展望があり、薄ぼんやりとはしていたものの碁石山の尾根を中心に南の海が眺められた。気温は14℃ながらも陽射しをたっぷり受けて暖かい山頂だった。山頂で15分ばかり過ごすと引き返したが、今度は尾根のままに歩いて西峰に立った。そこには西峰阿豆枳島神社が建っており、意外だったのは西峰の方が展望が良かったことで、山頂と同じく南の方向が開けており、内海湾が広く眺められた。どうやら二つのピークに立って星ヶ城山を味わうのが正しいようだった。再び尾根道歩きに移って山頂駅に戻ってきた。休憩時間を入れても2時間弱の軽いハイキングだったが、十分に星ヶ城山を楽しむことが出来たと思えた。
(2019/2記) |