TAJIHM の 兵庫の山めぐり <徳島愛媛県境の山 
 
塩塚峰    しおづかみね 1043.3m 三好市(徳島県)
四国中央市(愛媛県)
 
1/2.5万地図 : 伊予新宮
 
【2020年8月】 2020-138(TAJI&HM)
 
   展望台コース駐車場より  2020 / 8

 この日は四国山行の二日目で、前夜は竜王山登山の後に塩江温泉に泊まっていた。そしてこの日は祖谷の名峰、中津山を登る予定だった。しかし前夜に改めて移動時間、登山時間を考えたとき、早朝出発でない限り、その計画に無理があるように思われた。そこで急きょ計画を変更することにした。手元にあったのは「分県登山ガイド 徳島県の山」で、それを参考にして選んだのが徳島愛媛県境に広がる塩塚高原の主峰、塩津峰だった。この塩津峰は四国百名山にこそ選ばれていたが、登山としてよりも高原散策を楽しむ山のようだった。位置的にも中津山より北にあり、移動時間も少なくて済みそうだった。
 塩江温泉を8時に離れると、国道193号線、徳島自動車道と走って国道32号線に入った。そして小歩危の手前で県道271号線に入ると、山城町光兼を抜けた先、仏子橋の手前で「塩塚」の標識が現れた。そこからは車一台分の幅しかない細い道を走ることになった。その林道状の道で尾又集落まで来たは良かったが、集落内に標識は無く直進してしまった。更にやっかいなことに直進した道には塩津高原の標識があり、更に進んでしまった。目的とする展望台がある登山口は山頂から見て東の位置にあるのだが、どうも山頂に対して北の方向に向かっていた。塩津高原には幾つか登山口があるので、どうも違う登山口に向かっているように思えて、途中でGPSを取り出して現在地を確認した。やはり分岐点を見落として進んでしまっているようで、慌てて引き返した。尾又集落に戻って来ると集落内で分岐していた別の林道を見つけ、展望台が建つ登山口の駐車場に無事到着した。20分はロスをしたかも知れなかったが、まだ11時だったので高原散策には十分な時間だった。駐車場にはトイレがあり、そこだけが駐車場かと思ったが、その先の展望台の真下にも駐車場があった。駐車場には1台の車が止まっており、ハイカーのものかと思ったのだが、駐車場を離れて展望台のそばに来てみると、近くで夫婦が小さなラジコン機を飛ばして遊んでいた。展望台には東屋が建っており、そこからは360度の眺望が広がっていたので、先にそこで展望を楽しんでも良かったが、まずは塩塚峰の山頂に立つことにした。その塩津峰は展望台から見えていたが、その山頂までの尾根もすっきりと見えており、それはまさに絵に描いたような高原風景だった。その優しげな風景のままに山頂まで気軽な散策を楽しめると展望台を後にしていざ歩き出してみると、少し様子が違った。次の小さなピークまでは良かったのだが、その先は登山道周囲のカヤトが育ち過ぎており、登山道を隠すまでになっていた。そのためカヤトをかき分けて進まなければならず、ちょっとしたヤブコギだった。そのカヤトのヤブコギはすぐには終わらず、二つ三つと小さなピークを越しても続いた。その難儀なまま山頂かと思っていると、山頂が近づいたときに左手より別の登山道が現れて合流した。その合流点からはヤブは無くごくスムーズに歩けて、易々と山頂に着いた。山頂は展望台に負けず劣らずの好展望地で、四国の山々を一望出来ることになった。また快いばかりの風も吹いており、そこまででけっこう汗をかいていたが、それを鎮めてくれた。ただ木陰が無かったので、陽射しをまともに受けることになり、のんびりと休む感じでもなかった。ひとしきり山頂展望を楽しむと、往路を引き返して展望台へと戻った。再びカヤトのヤブコギをすることになった。ハイキングとしては70分ほどだったが、その間に展望台は賑やかになっていた。10人ほどの老若男女が、昼食をとっていた。ハイカーではなく、単に高原の風を求めて来ているようだった。その食事が終わるタイミングだったようで、こちらが合流して程なく展望台を離れ出して、数分ど後にはパートナーと二人だけになった。展望台にはパノラマ図もあり、それを見て山座同定を楽しんだ。その展望台で50*分ほど休んでいると、再び展望台で過ごす人や山頂を目指すハイカーが現れたので、それをしおに展望台を離れた。塩塚峰が四国百名山に選ばれた理由が良く分かったの思いで帰路についた。
(2020/9記)
<登山日> 2020年8月13日 11:22展望台駐車場スタート/11:23〜29展望台/11:43新瀬川コースと合流/11:51〜12:12山頂/12:34〜13:21展望台/13:22エンド。
(天気) 晴れ。雲の多い空で、空の半分ほどにを雲が占めていた。ただ晴れ間が広がることも多くあった。山頂の気温は26℃ながら、風は涼しく爽やかだった。視界は澄んでいた。
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仏子橋の手前に来
たとき、「塩塚」
への道が分かれた

途中、道誤りもあ
ったが、展望所の
標識が立つ位置ま
で来ることが出来

展望所コースの登山口駐車場に着くと、トイレ棟が建
っていた
駐車場から塩塚峰の山頂が見えていた 上空は雲が多
かった
駐車場に車を止めると、トイレ棟のそばを通ってその
先の道に入った
すぐに展望台が見えたが、その真下も駐車場だった 登山道に入った 展望台は360度の素晴らしい展望地だった
展望台での休憩は後にして、先に山頂を目指した カヤトの中を細い道が続いていた 雲の多い空とあって陽射しは現れたり消えたりだった

次第にカヤトが茂
って歩き難くなっ
てきた

尾根の途中で展望
台の方向を振り返
った
オニユリの花をよく見た 樹木ではノリウツギの花があちらこちらで咲いていた 途中から俄然ヤブになったが、道ははっきりしていた

ヤブを抜け出た
とき、左手から
新瀬川コースが
合流した

合流地点からは
易しい道となっ
た 山頂は近か
った
漸く気楽な高原散策となった ノリウツギの花がよく咲くそばを登って行く 山頂に着いた ここまで展望台から22分だった
草地が広がる山頂だった その山頂では快い風に出会えたが、陽射しを避ける木陰は無かった 三角点は二等三角点(点名・塩塚)だった
山頂は360度の展望地だった 南西から南にかけてを眺める
山頂は好展望地ながらも陽射しを避ける所が無かった 上の写真に写る白髪岳を大きく見る 同じく工石山を大きく見る
北西から南西にかけてを眺める

上の写真に写る二
ツ岳の方向を大き
く見る

山頂には西からも
登山道が来ていた
北の方向を眺める うっすらと瀬戸の島が見えていた


(←)
上の写真に写る
紫雲出山を大き
く見る

 (→)
  雲辺寺山の左手に
  我拝師山を見る
山頂で20分ほど休むと、往路を引き返した 前方に尾根を見ながら下って行く 展望台まで続く尾根をすっきり見る
またヤブコギだった 野草の花に目を止めながら歩いた ヒオウギが咲いていた ウツボグサの花を見る
ヨツバヒヨドリの花を見る 展望台のピークが間近に見えてきた 東の山並みが良く見えていた
展望台に戻って、塩塚峰を振り返った 展望台に立って改めて東の山並みを眺め
右上の写真に写る中津山の辺りを大きく見る 上の写真に写る剣山の辺りを大きく見る
北から北東にかけ手を眺めた 雲辺寺山が目立っていた
上の写真に写る雲辺寺山を大きく見る 同じく竜王山を大きく見る 展望台で50分ほど休んだ後、駐車場に向かった