TAJIHM の 兵庫の山めぐり <香川徳島県境の山 
 
竜王山  (阿波竜王) 1059.8m まんのう町(香川県)
美馬市(徳島県)
りゅうおうざん
讃岐竜王 1050m 高松市(香川県)
美馬市(徳島県)
 
 
1/2.5万地図 : 讃岐塩江
 
【2020年8月】 2020-137(TAJI&HM)
 
   《竜王山》 塩塚峰より  2020 / 8

 四国四県の最高峰は、香川県は竜王山、徳島県は剣山、愛媛県は石鎚山で高知県は三嶺だが、そのうち香川県の竜王山はまだ登っておらず、一度は登ってみたいと考えていた。その竜王山の山頂は二つのピークに分かれており、どちらも香川徳島県境上にあるのだが、現地では北側のピークは讃岐竜王、南側のピークは阿波竜王と呼んで区別しているようだった。地図では三角点があり最高点でもある南側のピークに竜王山の名が付いていた。その二つの竜王山へのコースは幾つかあったが、香川県の最高峰に立とうとの考えから香川からのコースとなる竜王山キャンプ場コースを登ることにした。向かったのは2020年8月、お盆休暇中となる12日のことだった。二つのピークは縦走路で繋がっているので、当然両方のピークに立つ考えだった。
 前日は東かがわ市内のホテルに泊まっており、まずは国道377号線に出て西へと走った。国道193号線に合流した先で塩江温泉に入ると、後は県道7号線を南下して県境の峠に向かった。その途中でキャンプ場に通じる林道が分かれるのだが、ナビはその林道を示さなかった。とにかく近づいて行くと、キャンプ場の標識が現れて迷わず林道に入ることが出来た。林道は車一台分の道幅ながらも対向車に会うことも無くスムーズに走れて林道終点に着いた。そのそばが竜王山キャンプ場で、竜王山への標識も立っていた。キャンプ場は無人のようで他に車は見なかったので、駐車場所は林道終点とした。竜王山キャンプ場の案内図があり、そこには竜王山山頂までの登山道が描かれていた。それを見るとキャンプ場内を通っても登山道に入れそうだったが、標識が立っていた支林道の入口から歩き始めることにした。支林道は舗装されていたが、舗装部分は水道施設まででその先はダート道となった。次第に道は細くなって登山道を歩く雰囲気となった。植林地を歩くようになると急に開けた所が現れた。一帯は伐採の跡地で作業道が縦横に走っていた。標識があり竜王山山頂まで1000mだった。陽射しの中を歩くことになって一気に大汗となった。登山道は直線的に斜面を登るため、何度も作業道を横切った。伐採地を抜けると再び植林地に入ったがまだ作業道を横切ることがあった。登るうちに植林地は終わって周囲は自然林が広がってきた。そして讃岐竜王と阿波竜王を結ぶ縦走路に出た。標識があり、阿波竜王まで600mで讃岐竜王までは僅か100mだった。先に讃岐竜王に立とうと左手の道に入った。その100mはほぼ階段道だった。階段道を登りきって讃岐竜王の山頂に立つと、そこはすっかり植林に囲まれており展望の欠片も無かった。ただ休むには良い所で、ベンチが幾つか置かれており木々に包まれて休めることになった。山頂には涼しいばかりの風があり、気温も21℃とあって快適に休めた。次は阿波竜王を目指した。縦走路は遊歩道と言ってよいほど易しい道で、これから向かう阿波竜王の方向だけでなく、反対方向にも続いており、そちらを歩けば大滝山まで続いているようだった。阿波竜王へと階段を下って行くが、キャンプ場からの道との合流点を過ぎても今少し下ることになった。そして登り返すが、途中で浅木原コースが合流した。易しいままに阿波竜王が近づくとまた階段道となり、山頂が間近になって左手に電波塔への管理道路を見た。阿波竜王の山頂に着いて目立っていたのは展望台だった。立派なコンクリート造りのものですぐに上がってみたところ、残念なことに周囲の木々の方が展望台よりも高く育っており、展望は全く無くなっていた。諦めて展望台から下りると、展望台のそばのベンチに座って昼休憩とした。そこも讃岐竜王と同じく涼しいばかりの風があり、その風に吹かれながらの休憩だった。なお展望に関しては、山頂より少し低い位置で手頃な木に登ってみたところ、東向かいの讃岐竜王がすっきりと眺められた。下山は竜王キャンプ場へと往路を戻るのみ。讃岐竜王の手前100mの位置まで戻り、竜王キャンプ場コースに入った。その竜王キャンプ場コースでは、伐採地に入ったときにコースを離れて作業道に入った。それはコース上からでは見えなかった讃岐竜王を眺めるためで、山頂から離れる方向に5分ほど歩いて作業道の一番高い位置に立ってみると、期待通りに讃岐竜王の山頂を眺めることが出来た。竜王キャンプ場に戻ってきたのは13時20分のこと。キャンプ場は相変わらずひっそりとしており、車もこちらの一台きりだった。どうやらこの日の竜王キャンプ場コースを登ったのは我々だけのようだった。
(2020/9記)
<登山日> 2020年8月12日 9:41竜王山キャンプ場スタート/9:45水道施設/10:05五合目/10:33九合目/10:40〜57讃岐竜王/11:18〜12:07竜王山(阿波竜王)/12:21竜王山キャンプ場コースに入る/12:51伐採地で讃岐竜王を眺める/13:17一合目/13:21エンド。
(天気) 晴れ。伐採地では30℃に近い暑さを感じたが、山頂の気温は低めでどちらの山頂も21〜22℃と低めだった。風は爽やかで十分な涼しさだった。視界は良かった。
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林道は竜王山キャンプ場のそばで終点となった その
終点位置に車を止めた
キャンプ場は無人のようで、ひっそりとしていた 竜王山キャンプ場の案内図には登山コースも描かれて
いた

キャンプ場は通ら
ず、支林道の起点
から歩き出した

キャンプ場のそば
を通る 山頂まで
2kmだった
舗装林道を歩いて行く 舗装部分は水道設備までだった 歩くうちに、道は細くなり登山道となった

周囲は植林地に変
わってきた

突然のように伐採
地が前方に広がっ

ネットを通って伐採地に入った 山頂まで1kmだった ウバユリの花がよく咲いていた こちらはキツネノカミソリと思えた
作業道に出会うも、単に横切るだけだった 真っ直ぐに山頂方向に登って行く 伐採地には作業道が縦横に走っていた

(←)
また作業道を横切
った

 (→)
  登るほどに後方に
  展望が広がってき
  た
何度も作業道を横切った 植林地に近づいた その辺りで五合目の標識を見た 伐採地を出るとき、またネットを通った

伐採地を抜けたと
きに後ろを振り返
ると、天満ヶ原の
手前に細井集落が
望まれた

植林地の中に入っ

伐採地を離れても作業道を何度か横切った 前方に尾根が見えてきた 尾根に着くと、そこにも作業道が来ていた
尾根道に入ると標識が立っていたが、竜王山とは関係
の無い「鷹山遺伝子保存林」のものだった
緩やかな尾根道だった 「鷹山遺伝子保存林」への道が右手に分かれた 山頂
へと南に向かった
九合目の標識を見た 県境尾根が近づいてトラバース道になった 県境尾根に合流した
讃岐竜王まで僅か100mだった その100mはほぼ階段道だった 周囲の自然林がきれいだった

讃岐竜王の山頂に
着いた そのまま
前方に進めば大滝
山に向かえるよう
だった

山頂に讃岐竜王の
標柱を見る
周囲は樹林が囲んでおり、展望は全く無かった 暫時の休憩を済ませると、歩いてきた道を引き返した 階段道を下って行く
竜王山キャンプコースの合流点を過ぎて、更に下った 上り坂に変わっても、まだ階段道だった 遊歩道と呼べそうな易しい道が続く
展望の無い尾根ながら、木々の隙間から瀬戸の海を見た 自然林に包まれて、まさに森林浴だった 阿波竜王まで100mの標識を見る
阿波竜王への登りも階段道だった 間近に車道を見た 近くの電波塔への管理道路だった 阿波竜王の山頂が間近になった
山頂に着くと、そこには立派な展望台が建っていた 展望台のそばに四等三角点(点名・阿波竜王)を見た 展望台に上がってみた
周囲の樹林が育ったことで、展望は欠片も無かった 近くに建つ竜王山無線中継局の電波塔をちらりと見る それは竜王山無線中継局だったがそこも展望は無かった

展望を求めて手頃
な木に登ってみる
と、北東向かいの
讃岐竜王が眺めら
れた

讃岐竜王の左手後
方に瀬戸内海を見


讃岐竜王の右手後
方に見えたのは大
滝山だった

木から下りて山頂
に戻るとき、大滝
山の右手が見えた

そちらは吉野川流
域のようだった
竜王山山頂を離れて下山に向かうべく往路を戻る また易しい県境尾根歩きだった 讃岐竜王への階段道に入った
階段の途中でキャンプ場への道に入った 樹林帯の中を下って行く 伐採地が近づいたとき、七合目の標識を見た
伐採地に入ったとき、登山コースを離れることにした 作業道を東へと歩いて、登山道から出来るだけ離れた 北東方向に細井集落を見る
(←)
作業道の一番高い
位置まで来て振り
返ると、期待通り
讃岐竜王が眺めら
れた

 (→)
  登山コースに戻っ
  て下山を続けた
二合目まで下りてきた 舗装路を歩くようになると、キャンプ場が見えてきた 駐車場に戻るとき、キャンプ場の管理棟のそばを通った