TAJIHM の 兵庫の山めぐり <高知県の山 
 
工石山    くいしやま 1176.5m 高知市・土佐町(高知県)
 
1/2.5万地図 : 土佐山・田井
 
【2020年1月】 2020-03(TAJI&HM)
 
   小坂峠の近くより  2020 / 1

 2020年正月は高知県の太平洋に近い山を登ろうと、高知市に出かけた。市内のホテルを宿泊先として、初日の2日に向かったのは安芸市の五位ヶ森だった。その五位ヶ森は意外と手強い山で、少々足がくたびれてしまった。そこで3日は高知市に近い易しい山を登ることにした。ガイドブック「新分県ガイド・高知県の山」を参考にして選んだのが工石山だった。高知市の中心部から直線距離で十数kmほどしか離れていないので、移動も短時間で済みそうだった。
 この日は前日に続いて雲一つ無い快晴で朝を迎えた。ホテルを8時半に離れると、ナビを「工石山青少年の家」にセットして北に向かった。工石山へは高知市の北の壁となる北山地区を越えて行くが、北山の峠の位置で標高は300m以上あったので、けっこう工石山までに上り下りが大変だった。北山を越えてもカーブの多い道が続き、今度は工石山の中腹へと登って行くので、距離が短いと言えども運転は楽ではなかった。それでも9時20分過ぎに青少年の家に着くと、そこの駐車場には車を止めず、少し先で現れた工石山の登山口に近い駐車場に車を止めた。そこからの登山はガイドブックの紹介コースをなぞったことでもあり、下の写真帳をご覧いただきたい。駐車場の先で支林道が右手に分岐すると、そちらに入った。程なく登山口が現れて、階段道で始まった登山道に入った。登山道を十数分登ると、コースは二手に分かれた。左手はさいの河原を通って山頂に向かう南回りコースで、右手は先に工石山の北峰に出る北回りコースだった。北回りコースの方が山頂までの距離は短かった。選んだのは左手のコースで、長く歩いて山頂に着くだけに静かではと思えてのことだった。ごく緩やかな道で、山襞なりに歩く感じだった。樹林に囲まれた中を歩くので展望の無いまま歩いて行くと、桧屏風岩が現れた。その上に立つと一気に展望が広がって、太平洋まですっきりと眺められた。その先も緩やかな道は続き、さいの河原を過ぎるとシャクナゲ道で山頂に向かった。その名の通りシャクナゲの木が多くあり、花の季節は壮観ではと思えた。ずっと上り坂が続いて登山口から85分で山頂到着となった。そこには展望台が建っており、他にもベンチも置かれて休むには良い所だった。また一等三角点(点名・工石山)が設置されていた。早速展望台に上がった。展望は途中の桧屏風岩と同様に南に向かっての展望で、太平洋まで遮るものは無かった。但し北側は樹林に遮られていた。この工石山は双耳峰になっており、今立っている山頂は南峰であり、北に200mほど離れてほぼ同じ高さの北峰があった。南峰での休憩を終えると北峰に向かった。緩やかに下って緩やかに登り返すと、5分とかからず北峰に着いた。そこは南峰よりは狭いピークだったが、展望は負けていなかった。こちらは北に向かっての展望で、高峰群が眺められることになった。北西方向にあって一番高く見える山は石鎚山のようだった。南峰、北峰の両方に立ってこその工石山だと思えた。北峰で展望を楽しむと、登山道のままに北へと下った。それが北回りコースだった。下るうちに向きは自然と北東に変わった。登山道としては往路で歩いた南回りコースよりもずっと歩き易く、工石山のメインコースはこちらではと思えた。その途中で立ち寄ったのが八起白鷲岩で、そこも展望地だった。展望は北峰と同じく北の方向が眺められた。その白鷲岩から十数分で杖塚に着き、その先で登山口への道に入った。更に15分ほど歩いて登山口に戻ってきた。駐車地点を離れたのは13時前のこと。そのまま高知市街のホテルに向かうには少々早いと思われたため、遠くから工石山を眺めようと桂浜に向かった。桂浜に関しての知識を持っていなかったのだが、桂浜に着いてみると、そこがすっかり観光地になっていたことに少々驚いた。広い駐車場ははぼ満車状態で、けっこうな賑わいだった。その桂浜では砂浜のことよりも、期待通りに工石山がすっきりと眺めることが出来た。さほど高い山ではないが、高知市街の海岸線からは一番目立つ山であることが分かった。
(2021/11記)
<登山日> 2020年1月3日 9:37駐車地点スタート/9:41登山口/9:54杖塚/10:21桧屏風岩/10:37さいの河原/11:06〜21山頂(南峰)/11:25〜44北峰/12:04〜11白鷲岩/12:24杖塚/12:39登山口/12:42駐車地点エンド。
(天気) 前日に続いて雲一つ無い快晴だった。空の色は少し薄かった。気温は樹林の中では4℃まで下がったが、山頂は陽射しに暖められており10℃ほどあった。陽射しの中では十分な暖かさだった。風はほとんど無し。視界は良かった。
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工石山青少年の家の前を通り過ぎた先で、登山口駐車場が現れた ふるさと林道を歩き出すと、作業道が右手に分かれた
その作業道の方向に登山口があった
キャンプ場の施設の前を通った
工石山登山道に入る 作業道に車止めの鎖を見た 標識を大きく見ると作業道を進めば三辻山のようだった 登山道は緩やかな道として始まった
丸太の階段になっている所もあった 登山道に陽射しが当たるようになった 冬枯れの木に囲まれた中を登山道は続く
杖塚の分岐点に着いた 南回りと北回りに分かれた 山頂までは南回りで2.8km、北回りで1.9kmだった 距離のある南回りコースに入った
南回りコースはずっと緩やかな道だった 南回りとあって陽射しを受けながらだった 木道になっている所もあった
南回りはさいの河原経由で山頂に向かうコースだった 南へ向かっていたが、途中から西に向かうようになった 桧屏風岩の前に出た
桧屏風岩の上は好展望地だった 南に向かっての展望だったが、太平洋はモヤに溶け込んでいた

うっすらとした視
界の中に、浦戸湾
の辺りを眺めた

桧屏風岩の近くに
は簡易トイレがあ
った
北西へと向かうようになった 小橋を渡った 東屋が現れた その辺りが「さいの河原」だった

賽の河原は枯れ沢
の風景で、白っぽ
い石が多かった

賽の河原から山頂
までは1kmだっ

シャクナゲ道に入った シャクナゲの木を多く見るようになった このコースにも展望地があった

桧屏風岩と似た展
望だった

尾根歩きを続ける
と、ブナの木を見

ミヤマシキミの赤い実を見る シャクナゲ道は緩やかな道だった シャクナゲの群落を見る
工石山の山頂が目前になった 山頂に着くと、そこには展望台が建っていた 展望台の前の広場に三角点はあった
一等三角点(点名・工石山)を見る 展望台に上がった 南の風景が一望だったが、太平洋はモヤに溶け込んでいた
山頂からも浦戸湾の方向を眺めた 北峰の方向を見入る 展望台から下りると、替わってパートナーが上がった
山頂は広く、休むには十分なスペースがあった 山頂を離れると、北峰へと向かった 中間点に来ると、そこは桜岩園地だった
近くに工石神社があり、その鳥居を見た 大きな岩を見た 北峰が目前になった
北峰に着いた そこも好展望地だった 北峰を別の角度から眺めた
展望は北に向かってで、高峰群が遮るものも無く眺められた 北西から北にかけてを眺める

上ノ写真の右に続
く山並みを眺める

北から北東方向に
かけてだった
石鎚山の方向を眺める 石鎚山の右手、瓶ヶ森の方向を眺める

上の写真の右手とな
る笹ヶ峰の方向を眺
めた

上の写真の右手とな
る北北西の方向、二
ツ岳の辺りを眺めた
上の写真の右手、北の方向を眺める 左の写真の右手、北北東の方向を眺める
北峰からは北回りコースに入った 北峰の近くに建っていたのはトイレだった 北回りコースの方が主コースと思える歩き易さがあった
登山道の雰囲気は良かった 易しい道が続く 周囲は植林地となった
八起白鷲岩への道が分かれたので、立ち寄ることにした すぐに白い岩の前に出た それが八起白鷲岩だった 岩の上に立つと、そこも素晴らしい展望地だった
北峰と似たような展望だったが、ここからも石鎚山が望めた
北回りコースに戻って下山を続ける 杖塚まで550mの標識を見る 枝道に入らず下りを続けた

杖塚まで下りてき
た 休憩ポイント
になっていた

そこに立っていた
のは工石山の案内
図だった 

杖塚の休憩ポイン
トの先でコース分
岐点が現れて、南
回りコースと合流
した
合流点からは登山口へと向かった 植林の中を下って行く 木々の隙間から見えたのは工石山青少年の家だった
登山口に下り着くと、作業道に入った ふるさと林道が見えてきた 駐車地点は近かった 下山後は高知市の海岸、桂浜に移動した

その桂浜の近くか
ら北を見ると、北
の壁となって目立
つ山があった

それが工石山だっ